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今高校一年生なのですが
宿題や教科書などで純文学の本に
触れています。
これまで純文学=堅苦しい、つまらない
というイメージがあって読まず嫌いだったのですが
最近純文学、意外と面白いじゃん。と思うようになりました。

気に入った作品は
三島由紀夫「金閣寺」
谷崎潤一郎「春琴抄」
梶井基次郎「檸檬」「Kの昇天」
太宰治「斜陽」
夏目漱石「夢十夜」(特に第一夜が良かったです)
等です。
便覧を見たりしているのですが
作品が多すぎてどんなものが面白いのか
見当もつきません。
上に挙げた作品のような雰囲気を持った
純文学や、あなたがおすすめの作品を教えてください。
日本の作品だけでなく海外の古典作品も読んでみたいです。

A 回答 (6件)

 ずばり、「開高健」です。


 そもそも純文学といわれるものの本質は、言葉であり、表現(レトリック)でありますが、氏の創作、ルポルタージュ、評論はもちろん、肩の力を抜いたと思われるエッセイや対談でさえも、氏から発せられる言葉は、常に事前に選り抜かれていたかのように適切、かつ独特の輝きを持っております。
 これは誰も真似はできません。へたに真似をするとみっともないことになります。-その例として。氏が残した素晴しい物のひとつに”釣り紀行文”という分野での一連の作品がありますが、そのあまりの格好の良い文体に影響されてか、釣り雑誌に寄稿する者すべてが開高健のエピゴーネンとしか思えなくなった。ということです。
 ともかく読んでみてください。氏はけっして単なる食いしん坊の釣りバカおっさんではありません。
 氏の作品を読むことで、サルトルやジョージ・オーウェルに興味をもつことになることもありえますよ。それとベトナム・・・。
 
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はじめまして。

僕も同じ高1です。
今まで読んだ中で気に入ってるのは阿部公房の「砂の女」ですね。一番わかりやすくとっつきやすいです。
他の作品で、便覧に載ってなくて面白いのは「幽霊はここにいる・奴隷狩り」
「第四間氷河期」です。「幽霊はここにいる・奴隷狩り」はぎきょくなんですが。エッセイの「笑う月」も面白いです。
夏目漱石なら、後期三部作の「こころ」がおもしろいですよ。綿密なようでどこかぼやけたような心理描写が素晴しいです。
海外文学なら
ドストエフスキー「罪と罰」「悪霊」
パールバック「大地」
スタインベック「怒りの葡萄」
ユゴー「レ・ミゼラブル」
はまさに純文学といえるでしょう。ただ、ちょっと重めですが。けれど、読んで後悔することは絶対にありません。軽めのものがいいなら
セルバンテス「ドン・キホーテ」
デュマ「三銃士」
がおすすめです。特にドン・キホーテは回りにからかわれているのに毅然としているドン・キホーテがこっけいでめちゃくちゃ面白いです。エロいのがいいならサルトルの「水いらず」やナボコフ「ロリータ」ですね。余談ですが地元からちょっといったところにあるスペイン村にはドン・キホーテのキグルミが歩いてますよ。
やはり、本はおもしろいですね。なかでも、純文学は世紀を超えて人々に愛されているのですから面白くないわけがありません。ですから、積極的によんでいくといいと思います。それから、やはり国語の先生はいい本を知っています。信頼できる先生がいるなら一冊何か紹介してもらうのもいいですよ。純文学のみではなく、古典文学全般に目を向けるといいと思います
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何が「純文学」かは難しいところですが…。



日本のものでは(既読かもしれませんが)芥川龍之介は,漱石の「夢十夜」が好きならお勧めだと思います。どれから読み始めるかですが,やはり「鼻」「芋粥」や「地獄変」などの比較的初期の作品からでしょうか。

あと漱石では王道ですがやはり「吾輩は猫である」がお勧めかと(これも既読かな?)。「こころ」の後半の暴走ぶりもある意味笑えて捨て難いものがありますが,「猫」は有名な割に意外と全部読んだことの無い人が多いのでぜひ。

日本の作家ではもう一人坂口安吾。無頼派と言われていますが,私はこの人の作品の独特の幻想味が好きです。"純文学"の範疇でのお勧めは「桜の森の満開の下」「青鬼の褌を洗う女」「風博士」あたりでしょうか。

後は外国物で,まずサリンジャー『ナイン・ストーリーズ』。「ライ麦畑でつかまえて」(村上春樹訳では「キャッチャー・イン・ザ・ライ」)が有名で,これも素晴らしいのですが,私はこの短編集に収められた「バナナフィッシュにうってつけの日」を読んだ時の衝撃が今でも忘れられません。

E. T. A. ホフマン『ホフマン短編集』。これは古い岩波の文庫なので,もしかしたら絶版かもしれません。特に「クレスペル顧問官」がお勧め。1820年代のドイツでこんなにイカれた/イカした小説が存在したことが驚きです。

G. ガルシア・マルケス『エレンディラ』。コロンビアのノーベル賞作家の短編集。これも古いちくま文庫の本なので,絶版の可能性あり。とうていあり得なさそうなことが語られるのに,「中南米ってこういうところなのか」と違和感無く読ませてしまうリアリティを生み出す文章の力が何とも言えません。

なんかほとんど短編集ばかりですが,最後は長編小説で,トルーマン・カポーティ「遠い声 遠い部屋」。「ティファニーで朝食を」とか「冷血」などの映画化作品が有名ですが,初心者はこっちから入るのがいいと思います。
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挙げられている作品とは雰囲気が違うかも知れませんが


是非高校生に読んで欲しいというものに搾りました。
井上靖の「夏草冬濤」「北の海」
10代後半の青春時代がのびのびと描かれています。
面白ければ「しろばんば」「あすなろ物語」も読んでみて下さい。

あとは挙げてらっしゃる方もいる「高瀬舟」もお勧めです。
いずれ教科書にあるかも知れませんが。
同じく教科書にあるかも知れないですが
中島敦の「山月記」 高校生には渋いですが卒業後や大人になってからじわじわきます。
高校時代に一度は読んで欲しいですし
精神的な側面の強さから、今気に入っているという作品と通じるものがあると思います。
有島武郎の「小さき者へ」もなかなか良かったです。
有吉佐和子の「非色」戦後の進駐軍の黒人と結婚し子供を設け
子供への差別を理由に渡米した女性の話。アメリカの貧民街で貧困の中生きていく話です。

気に入った作品のある作家の代表作などから責めていくのも良いと思います。
図書館やブックオフなどでお金をあまりかけずにたくさん読めますし。
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うわ~・・・私も高校生の時に大好きだった作品がズラズラ並んでますね(笑)


じゃあ、高校生の時に好きだったものを列記すればいいかな・・と思いますので、一応、あげておきます。
三島由紀夫「青の時代」、「豊饒の海」(4部作です)
ヘルマン・ヘッセ「ダミアン」「シッダールタ」
アンドレ・ジイド「狭き門」
遠藤周作「沈黙」
大江健三郎「芽むしり子撃ち」
ドルトン・トランボ「ジョニーは戦場に行った」
村上春樹「ノルウェイの森」
小林多喜二「蟹工船」
山本有三「路傍の石」

また、かなり大人になってから読んだのですが、
沢木耕太郎の「深夜特急」は面白いですよ(純文学からはやや外れるかもしれませんが)高校生の時に読めばもっと面白かったかも。
中学生の時は本なんて読まなかったのですが、
高校生の時に純文学を読むようになって、
以来、大人になっても本なしで電車に乗れない状態です^^;
でも、本を読むのが好きになると社会人になっても得です。
常用漢字読めるし(意外に社会人でも漢字が読めない人が多い)、
読むのが早いので、人の半分の時間で報告書を読んで仕事が終わります。図書館を使えばお金かからずにヒマつぶしもできます。

夢中になる本に出合えるといいですね。
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こんにちは。

純文学って、結構まじめに不真面目なんですよね。

私のおすすめは

夏目漱石『こころ』※
森鴎外『高瀬舟』※
ドストエフスキー『罪と罰』※『カラマーゾフの兄弟』※
トルストイ『アンナ・カレーニナ』『戦争と平和』
ユゴー『レ・ミゼラブル』
ロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』
デュマ・フィス『椿姫』
ゲーテ『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』※
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』※『デミアン』
トーマス・マン『魔の山』
アンドレ・ジッド『狭き門』
スタンダール『赤と黒』
エッカーマン『ゲーテとの対話』

質問者様の挙げられた作品と雰囲気の似たものに※をつけました。純文学となると、岩波文庫がそちらに関しては強いのでおすすめです。純文学の作品数は一番多いと思います。

いい本と出合えるといいですね。
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