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こんにちは
枕詞ってありますよね?
一番よく聞くのは「たらちねの」母でしょうか?
そもそも枕詞ってどういう意味なんでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%95%E8%A9%9E
↑ウェキペディアの枕詞の説明を読むと、意味は直接的には特になく情緒を与えたり、語調を整えるとあります。
母に枕詞を添える場合「たらちねの」と「ははそはの」がありますが、どちらを使っても構わないということになるのでしょうか?

もし、基本的な意味はなくとも、決まり事や使い分けによる情緒の違いが発生するとしたら、それを平易に解説したHPもしくは書籍はないでしょうか?

ウェキペディアの説明によると上五におかれることが多いとありますが、下五(?)に使っても問題はないんですよね?

よろしくお願いいたします

A 回答 (3件)

こんにちは。


枕詞について、過去に少しだけ勉強したことがある者です。
さて、枕詞にはかつて意味があり、それが時とともに理解を失って、現在「直接的には意味がなく、情緒を与えたり語調を整えたりする」と認識するしかなくなった、という考え方が自然だと思います。
たとえば、「ひさかたの」は「天」の枕詞です。
万葉仮名では「久方」や「久堅」などを用いています。
確か古代中国の文献で「天地長久」(すみませんうろ覚えです)などの言葉が使用されており、そこから「久方」という枕詞が生まれたのではといわれたりしています。
また、「久方」と「久堅」と、万葉仮名が違うだけでもずいぶん情緒が違ってますよね。ここらへん、編者が意図して漢字を選択していたような記憶がありますが、こちらもうろ覚えです…。ごめんなさい。
というわけで、質問者様の「使い分けによる情緒の違いが発生する」というご意見は的を射ていますし、私も同じ考えです。
ただ、ではその情緒の違いとは…となると、枕詞の意義が今日まで伝わっていない以上、明確には述べられないでしょう。
読み手の好みもあると思いますよ。
もちろん下五でも枕詞が使われます。
参考にしていただければ幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
もともとは意味があったんですねぇ。
情緒の違いが不確かな今日では、初心者が枕詞を不用意に使用したりしないほうがいいのかもしれませんね。
「たらちねの」と「ははそはの」の違いは感覚的に違うような感じはしますが、具体的には説明できませんし。「たらちねの」の方が肉感的な印象があり、若さを感じられる感じなんですけど……
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/10 16:45

こんばんは。


No1で回答した者です。
先ほどはダラダラ書いてしまってすみませんでした。
枕詞、ぜひ使って下さいね!
その方が、枕詞も生きてくると思いますから。

さて、お礼を読んでおりましたら、「たらちねの」と「ははそはの」について触れるのを忘れていたことに気づきました。
「たらちねの」は「垂乳根」を当てることが多いので、しなやかな女性のイメージですね。
肉体的…同感です。ちょっと露骨すぎる気もします(笑)。
「ははそはの」は「柞葉」。コナラのことです。
コナラから女性を連想させる…というよりは、「はは」=「母」。
音による連想だと思います。
ちょっとネットで調べていたら、こんな和歌を見つけました。

時ならぬ柞の紅葉散りにけりいかに木(こ)の下(もと)さびしかるらむ/拾遺

枕詞ではなく掛詞ですが(笑)。〈柞=母〉
紅葉が散ったように母が亡くなってしまって、木の根元は(子供は)きっとさびしいだろうってことですよね。
私は、ここから女性のなよやかな風情を感じましたし、視覚的なイメージが強まって胸にぐっと来ました。
和歌に物語性が増しますよね。
個人的には、語調もさらりとしていて、紅葉やしなやかな樹をイメージさせる「ははそはの」が好みです。

質問者様も、ご自身の枕詞のイメージで使い分けされたらいかがでしょうか?
作られた和歌、ぜひ拝見したいです!
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この回答へのお礼

再びご回答を頂きありがとうございます。
せっかく枕詞なるものがあるので使っていきたいとは思うのですが、果たして効果的に使いこなせるかが疑問ですねぇ(汗)

なにげに、和歌に物語性を含ませるのが、目指しているところかもしれません(笑)

ご紹介いただいた「時ならぬ……」の和歌ですが掛詞が絶妙ですね
最初に文字通りの風景を想像し、そこから母と子に思い巡らす……

いろいろ枕詞を使って和歌をつくれないかと考えていたのですが
「たらちねの」はなかなか思いつかないんです
「ははそはの」の方が好きなのかもしれません
といっても語調のことくらいしか気にしてませんけど(汗)

和歌の上達のためにも和歌を見ていただき感想を聞かせていただきたいところですが、まさか公開なんてできませんし、誰も周りにはいませんし、それに恥ずかしいです
(#^.^#)
趣味の独学なので……

お礼日時:2007/01/11 09:48

 斉藤茂吉という近代歌人(この歌人は万葉集の影響を受けて枕詞もよく使っています)が有りました。

この人の代表作に「死に給ふ母」という連作があります。その中の二首に「たらちね(垂乳根)の」と「ははそはの」とが使われています。「たらちねの」は「私を生んで育ててくれた母」という意味がぴったりです。一方、死んだ母を焼く場面では「ははそはの」を使って「柞(ははそ)の葉」のようにはかなく燃えていく悲しみをうまく表して、使い分けています。すべての歌人が意味を意識して使っていないと思いますが、この茂吉の使い方は絶品ですね。
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この回答へのお礼

斉藤茂吉さんは、曾祖母の実家が山形なこともあり、小さい頃から身近に感じている作家さんです。(小さい頃、曾祖母が近所に住んでいたので……)といっても、最近はあまり作品に触れることはなかったかもしれません。
「たらちねの」が「生んでくれた母」のイメージ。
「ははそはの」が「はかなく燃えていく悲しみ」のイメージ。
わかりやすいですし、やっぱり枕詞がもたらす独特の風情を感じられます。
個人的には「ははそはの」は老後の母という感じがあったのですが、もしかしたら小さい頃に斉藤茂吉さんの歌を聞いて、潜在意識にそんなイメージを勝手に作り上げていたのかもしれませんね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/11 09:34

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