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企業が、例えば工場等の資産を売却して売却益を計上し、それを借り受けて使い続けるのは、売却額と賃貸料が妥当であれば、何ら問題ないと思います。

では、売却額が異常に高く、売却後の一定期間、異常に高い賃料で借り受けるという契約であったら?「借金隠し」にはならないでしょうか?

以下のケースは、法的に不正と見做される可能性もあるのか、教えてください。


【日経新聞による経緯】
ソフトバンク側は2004年8月、コールセンター業務を行う子会社のBBコール(ソフトバンクBBの100%子会社)を、ベルシステム24(元はCSK傘下。04年に日興コーデの100%子会社がTOBで買収※)に500億で売却。
(某経営コンサルタントのブログによれば、BBコールの時価評価純資産は109億円とのこと。日経06/05/20朝刊も、「BBコールはコールセンターの実績がほとんどない。なのに売却額は五百億円に上り」と、法外な額であったことを匂わせています。)
この取引でソフトバンク側に約400億の売却益が発生。
ソフトバンク側は、ベル側とコールセンター業務の業務委託契約を結んだ。
当初契約は、業務量に関係なく委託料として一定額を払うという内容で、2010年までに合計約3000億円をベル側に支払うことになっていた。
2006年3月に、業務量に応じて払う契約に改められたとのこと★。

※このTOBを巡ってCSKが提訴、後に和解していますが、この質問には直接関係がありません。
★新契約の細かい内容は日経の記事には出ていませんが、割高な委託料を払う契約でなければ、ベル側は改定に応じないと思います。


よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

債務隠しというより利益の先食い・損失の先送りですね。


セールアンドリースバックの考え方を援用すると、業務委託契約がノンキャンセラブル&フルペイアウトの場合、少なくとも売却益の繰り延べをすべきということになるんでしょうか。

ただ、明確な会計基準があるわけではなく、損益の時点操作に過ぎないとすると、違法とは言い切れず、日興コーディアルのように中途半端な罰を受けるのかな?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。


>業務委託契約がノンキャンセラブル&フルペイアウトの場合、

……なるほど。日興コーデの会計問題を民主党議員が国会で質問したこともあって、これはまずいと思って、契約内容を出来高制に変更したのかもしれませんね。
ソフトバンクは、旧ボーダフォン買収以前の05年11月に携帯事業の免許を取得しています。総務省が携帯事業参入の条件として「経営の安定」を掲げているため、財務をよくする必要に迫られていたはずです。それが見せかけだったら、問題ありだと思うのですが。。。


>損益の時点操作に過ぎないとすると、違法とは言い切れず、

利益の先送りだと税の過少申告になりそうですが、この場合は逆なので、その問題はありませんよね。
仮に法に触れると見做されるとしたら、日興コーデが問題にされた証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)のほかに、どんな法律が関係するのでしょうか?

もし可能性のあるものがあったら、教えてください。


>利益の先食い・損失の先送りですね。
日興コーデやライブドアによる「利益水増し」に比べると、(2010年までには最終的に経費が計上されるわけですから)悪質度は低い、という判断になりますか?
でも、BBコールの売却益を計上した時点では、粉飾っぽい気もするのですが。。。


ついでですが、もしmongkokさんがソフトバンク株の購入を検討なさるとしたら、この件について不安をお感じになりますか?
ご意見を伺えれば幸いです。


いろいろ再質問してすみません。
ご回答ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2007/01/17 13:17

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