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先日NHKのジャングルドキュメンタリー番組で、チンパンジーが共食いをしていました。かなりショッキングな内容で、具体的には・・・

Aグループのチンパンジー達が、縄張りを荒らしたBグループの子供チンパンジーを襲って皆で食べていました。

私自身が知る範囲では、ハムスターが自分の子供を食べること、ライオンが自分の子供を食べること、人間も・・・戦争中はあったみたいですね・・・なんか書いてて落ち込むなぁ(泣)

それぞれ、食べざるを得ない状況、というか、理由があるとは思うんですけど、哺乳類でも共食いをするっていう事実がちょっとショックで、興味を持ちました^^;

動物について詳しい方がいらっしゃいましたら、回答をいただけると助かります◎

可能であれば、どういった状況で共食いするのかも明記していただきたいと思います。

よろしくお願いいたします^^

A 回答 (3件)

ライオンの子殺しに関しては、プライドと呼ばれる群れ構造の特殊性が指摘されています。

ライオンの群れを支配するのは雄ライオンで、通常、兄弟同士です。群れで産まれた雄ライオンはやがて群れを離れ、多くの場合2頭連れの兄弟で行動します。そして、弱った雄に率いられたプライドに遭遇すると、このオスを襲い、プライドを奪います。この、奪い奪われる周期が2年程度と短いのです。そこで、雄は短期間に自分の子孫を残さないと、プライドに君臨している間に前の雄の子育てをさせられるはめになる訳です。一方、雌にとっては、どの雄の子でも自分の子です。そうすれば、強い雄の子を産んだ方が一生涯に残せる子孫の数は増える計算です。もちろん、ライオンが計算をする訳はありませんから、たくさん子孫を残した家系が次世代に栄える、という事実が反映されて進化が進む、という意味です。

以上の条件の中で進化が進んだ結果、雄はプライドを奪った直後に自分の子供でない子供を殺し、雌にはやく自分の子供を産ませる戦略を、雌は子殺しが起こったら直ちに発情して「強い」雄の子供を産むという戦略を身につけたのです。

チンパンジーの子殺しに関しては異常行動であるという説が根強いようです。敵対関係にある群れの子を食べる行動はすべての個体でみられる訳ではないようです。一例では、ある親子がこのような行動を示していました。ですが、その親の方が死んだ後は、子供の方はこの行動をやめたといいます。

霊長類の子殺しは、インドのハヌマンラングールという猿で最初に見つかりました。しかし、これも異常行動であるという説が有力視されています。インドの中でも人間との接触が密な地域の個体群でしか子殺しは観察されていないのです。つまり、人間の食べ物に強く依存し、異常な高密度になった地域に限定される行動だというのです。

ニホンザルにおいてもはぐれ雄ザルによる子殺し、捕食の事例は知られていますが、この行動も餌付けされた個体群でのみ見られるといいます。

「新版 動物の社会学」(伊藤嘉昭著、東海大学出版会)なんか、参考になると思いますよ。このあたりの話、実例を多く用いて、解りやすく解説してあります。
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この回答へのお礼

なるほど・・・大変参考になりました・・・。

なんだかこのまま人間社会の食糧難が続いたら、人間も共食いしそうで怖いです。しかしそれが動物として強い遺伝子を残す合理的な方法なのかもしれませんね・・・。

お礼日時:2007/01/31 18:33

逆に共食いをしない生物の方が(草食を除き)珍しいと思います。



チンパンジーの共食いは有名な話で何十年も昔のテレビドキュメントでも紹介していました。

主にハーレムを作る動物の場合はボスの交代=先代のボスの子殺しという行為に発展する場合が多いようです。

これは例えば人間の場合女性は妊娠出産に必要なコストカロリーは平均2万7千キロカロリーで体重の20%~25%を脂肪が占めないと排卵が始まらない仕組みになっているそうです その為エスキモーなど厳しい環境に住む民族は子供の授乳期間を延ばすことにより兄弟の間隔を開けるそうです。

逆を返せば子供が死んでしまえば直ぐに排卵が始まり新しいボスは自分の血を後世に残せる為 子殺しが行われると言うのが今の学界の通説のようです。その際に殺した子の肉を食べる行為もかなり広い範囲の動物種で行われているようです。

No1の方がお答えしている狂牛病に関しても草食獣の牛に人為的に行った為に起きたものですが人間や多くの雑食・肉食獣にはそれに対する抗体が有りこれは紛れも無く広い範囲で一般的に共食いが行われてきた証拠だと言うことです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81 …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B% …

自然界においては それ程ショックを受ける内容ではないようです。
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この回答へのお礼

なるほど、ハーレムにおいては"共食い"が理にかなった種族維持方法なんですね。

確かに、少しの無駄が生死を分ける野生動物の生活では同族の肉を食べることは当たり前なことなのかもしれませんね^^;

大変参考になる回答でした、ありがとうございました◎

お礼日時:2007/01/31 18:29

人間の場合。


「食人族」なんてのが昔ありましたが。基本的に、食糧として人間を食べることは、食料危機的状況以外はほとんどなく、儀式的なものがほとんどです。
グルメとして人を食う習慣があったのは、中国人くらい。

動物の場合。
チンパンジーのは、私も番組見ました。もっとも、チンパンジーに肉食の習慣があるというのは、定説になっていますが。
同族殺し/共食いは、破壊衝動/征服衝動の一つではないかと、私は思っています。
子が母親から母乳で抗体を得るように、固体間の免疫力差を埋めるための一手段としての共食いというのも、説として読んだことがありますが(某ひぐらしではないですよ)。チンパンジーくらいになると、本能でそれを行うかは疑問ですので。破壊衝動/征服衝動の具現化で良いかと思います。

ハムスター/猫等の子食いは、ストレスによる物という説明がありますが。要は「子供を育てる環境ではない」という判断がされた場合、次の活動のための栄養回収の意味というのが、説として有力視されてます。
ライオンの場合は、自分の子孫を確実に残すという説が言われていますが。自身の判断と言うより、「利己的遺伝子」という方がぴったり来ますね。

ただ。この共食いを防止するシステムも存在します。野別幕無しに同族を食料対象としていては、種族が持ちませんから。
一番有名なのが「狂牛病」。共食いすることで、致命的脳障害が発生するわけです。牛の病気が人間に伝染ることで、現在騒ぎになっているわけですが。インドのガンジス河あたりで遺棄された人間を牛が食べて、その牛が飼料として出回って…が起源となり、人間に感染するようになった、という説もあります。
上記の儀式的食人で、狂牛病と同等の症状が出たという記録は、実在するようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

参考になる回答でした、個人的に資料を探して調べてみようと思います◎

お礼日時:2007/01/31 18:24

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