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nichtの位置について質問があります。
nichtは完全否定するときに一番最後に来て、部分否定するときは最後から二番目に来る、んですよね? でもその完全否定と部分否定の違いが分かりません。

部分否定: Claudia kommt nicht heute Abend, sondern morgen Abend.

完全否定 :Claudia kommt heute Abend nicht.

この完全否定の文は納得いきません。たとえ、Claudiaが明日、明後日に来なくてももしかしたら来月来るかもしれないし、Claudiaの長い一生を考えれば後一回くらい来る可能性は十分あるでしょう(^_^;)? そうしたらこの完全否定の文を言うことは誰にも出来ないような気がするんです。

直接ドイツ人の友達に聞いても分からないので、質問しています。どなたか、もっと分かりやすい例文を使って分かりやすく説明して下さい。今回、かなり混乱していますので、分かるまで何度も質問するつもりです。では、よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

昨日、おとといとここをのぞかなかったため、返事が遅くなってごめんなさい。


さて、本題です。

>部分否定されるのは目的語だけなのでしょうか?

動詞を否定するのは、全文否定になりますね。
主語を否定することは可能です。
その場合は、前回も書いたとおり、否定したい語句「主語」の前にnichtを置きます。

部分否定は、後にsondernが続いたり、文脈(や、その時のシチュエーション)によって部分否定であると判断されます。

「weder ~ noch ~」を例として出されていますが、sondernが続いていても、部分否定とは意味が違います。
wederは部分否定ではなく接続詞で、「weder ~ noch ~」というように使うことにより、一つの「主語+動詞」に対して複数の否定要素がある場合に用いるものです。

>この場合、「必ず」後に何か続くと考えてもいいのですか?

必ずというわけではありませんね。
続けなくても構いません。何を飲もうかなーと考えることも可能ですし。

sondernと続かない場合は、含みを持たせた否定ともいえます。
前回例にあげた文章では含みを持たせる意味があるかどうか疑問ですが、恋愛だと分かりやすいでしょうか。
好きな人(彼でもいいです)がClaudiaを好きらしいという噂を聞いて、彼にクラウディアを好きなのか聞きます。
そこで帰ってきた答えが

Ich liebe Claudia nicht.
Ich liebe nicht Claudia.

のどちらかだとします。
前者の全文否定だと、「僕はクラウディアのことを好きじゃないよ」とただ単に質問内容を否定しているだけです。
後者の部分否定の場合は「僕が好きなのはクラウディアではないよ」となり、他に好きな人がいるということを暗示している答えになります。
その後に誰が好きなのかを言う可能性をひめています。

>またはこの母親は「じゃ、なに飲むの(Sondern?)」と「必ず」聞きますか?

必ず聞くかどうかはその母親次第でしょう。
娘が自分から何を飲みたいか言うのを待つかもしれませんし、「じゃあ、何飲むの?」と聞くかもしれません。
ですから、必ず聞くというわけではありませんが、聞くことは自然な流れともいえます。


>もし他の飲み物を飲むのであれば、「Ich trinke nicht Kaffee, sondern ...」と言うべきですし、

言うべきとは限りませんよ。
「コーヒー? コーヒーは飲みたくないけど何か飲みたいなー。何を飲もうかなー。」という場合もありますよね。
「コーヒー? 私はコーヒーを飲まないよ」という場合もあるでしょう。
そんなときの、聞かれた直後にとりあえず「(カフェに入ることはOKで、でも)コーヒーは飲まないよ」と言うこともああるでしょう。

>もし他の飲み物も飲まないのであれば、「Ich trinke nichts.」と言うべきです。
>「Ich trinke Kaffee nicht.」の出る幕はありません。

何も飲む気がなければ「Ich trinke nichts.」ですね。
けれど、「Trinkst du Kaffee?」の質問の答えとして、ただ単に「コーヒーを飲む」ことを否定する答えをする時に「Ich trinke Kaffee nicht.」も使えるんですね。

余計に混乱させることになってしまって、例文とシチュエーションと説明が悪かったかなーと反省しています。

友達と食事しに行って、サービスでコーヒーを出されたとします。
でも、体調が悪く普段好きなコーヒーを飲むつもりがない・・・このことを友達に話します。
その場合は、それまでコーヒーの話題はなく、今目の前にあるコーヒーを前にして「Ich trinke Kaffee nicht.」と言います。
友達は、「なぜ?」とか「違うもの頼む?」とか聞くかもしれませんが、それは別にして、「『コーヒーを飲む』ことをしない」と全文否定を使えますね。

動詞を否定する場合は全文否定と考えてください。
ドイツ語の語順により動詞の前に置くのではなく最後に来ていますが、助動詞(koennen, haben等)を使う場合は、文末の本動詞の直前に置きます。
Ich habe Kaffee nicht getrunken.
こうすると分かりやすいかと思いますが、否定する動詞の直前にnichtが来ます。
動詞を否定するのは全文否定なのです。

ここまでの説明から、

>「Sie raucht nicht.」という完全否定の文は
>「She is not smoking.」と辞書に載っています
>(She doesn't smoke.とも解釈できますが)。
>彼女はたばこを吸っていない。
>でも、彼女は今何か食べているかもしれないですし、少なくとも息はしているでしょう。
>なぜ、部分否定にしないのでしょう?

この疑問は晴れたでしょうか。

これまでの説明の通り、動詞の否定は全文否定になり、この文章で部分否定をする場合だと主語を部分否定するくらいしかありません。
この文章だけが独立してある場合(前後の文がない、または関係ない文章の場合)は、全文否定でしか使えません。

また、お察しの通り、この文章は、現在の状態とは限りません。
「彼女はたばこを吸わない(喫煙者ではない)」という場合はこの文章を使いますね?
その場合も、やはり全文否定を使うのが通常です。

この文章に、場所などの副詞が入ったら、部分否定を使うことはできます。
が、例にあげた文では、部分否定を使うのは主語を否定するしかありません。


・・・こんな感じですが、今回はどうでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
今回は部分否定・全文否定の説明など、とても分かりやすかったです
(「weder ~ noch ~」の説明も勉強になりました)。

> Ich liebe Claudia nicht.
> Ich liebe nicht Claudia.

この例はかなり良いですね。
教科書や参考書などにも載せてほしいくらいです。
確かにこの場合は「sondern 誰々」って言いたくありませんよね。
頭が完全にデジタル化してしまっているので「0でも1でもない状態」というのが
この例文を見るまで思い浮かびませんでした。
これでやっと解決しました。
それと長い質問文にさぞかし驚かれたことでしょう(^^ゞ。
しかし、それにきちんとお答え下さり、心から感謝します。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/05/24 15:13

>部分否定するときは最後から二番目に来る、んですよね?



最後から二番目というわけではなく、否定したい単語の前に置きます。

>部分否定:Claudia kommt nicht heute Abend, sondern morgen Abend.
>完全否定 :Claudia kommt heute Abend nicht.

この文を言う場合のシチュエーションを考えてみます。
数日前に娘が「クラウディアが(何日後に)泊まりに来るよ」と母に言ったことを母が思い出します。
母親は娘に「クラウディアは今日の夜来るの?」と聞きます。

「『クラウディアは来る(Claudia kommt)』けれども、今日の夜ではなく(nicht heute Abend, sondern) 、明日の夜来るよ(morgen Abend)」という場合に部分否定を使います。
部分否定をする場合、例文にあるように、たいていは「sondern ~」と続けて、前文の動詞にかかる目的語を言うことが多いようです。

全文否定は、「クラウディアが今日の夜来る」ことがないという場合に使います。
もちろん、明日でもあさってでも来ることはありえますが、「『クラウディアが今日の夜に来る(Claudia kommt heute Abend)』ことはない」ということです。

二度と来ない場合は「Claudia kommt nicht mehr.」などと言うので、例に書いている全文否定は「ずっと(二度と)来ない」という意味ではありません。



他の例として、母と娘がお出かけ中、母が娘に「コーヒーを飲もうか(Trinkst du Kaffee ?)」と聞きます。

娘は「Ich Trinke Kaffee nicht.」と答えます。
「コーヒーを飲まない」・・・と、「私はコーヒーを飲む」ことを否定します。
どちらかというと、動詞を含めた全文を否定しているという感じになります。
もちろん、二度と(コーヒーを)飲まないと言うわけではありません。
答えた時点で、「私はコーヒーを飲まない」ということです。

そうではなく、娘が「Ich Trinke nicht Kaffee.」と答えた場合、
「コーヒーは飲まないよ」ということで、
「(何かを飲むけど、飲むのは)コーヒーではないよ」ということになり、
「sondern Orangensaft」などと後に飲みたいものが続きます。
部分否定の場合は、動詞を否定するのではなく、動詞は生きていて、目的語を否定します。

これで分かるでしょうか・・・?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
回答をいただいてからずーっと考えているのですが、まだはっきりしません(すみません)。
しかし、何が分からないのかは少しずつはっきりしてきました。

まず、否定文がどこに係るのかが掴めていません。
部分否定されるのは目的語だけなのでしょうか?
主語や動詞も否定されるような気がするんです。

Er blickte weder nach links noch nach rechts, sondern rannte einfach ueber die Strasse.
英訳: He didn't look left or right, but just ran straight across the road.
和訳: 彼は左右を見なかったばかりか、ただその通りをまっすぐ横切った(と訳してみました)。
この場合は動詞(=blickte)が否定されています。

(それを踏まえて)「Sie raucht nicht.」という完全否定の文は
「She is not smoking.」と辞書に載っています
(She doesn't smoke.とも解釈できますが)。
彼女はたばこを吸っていない。
でも、彼女は今何か食べているかもしれないですし、少なくとも息はしているでしょう。
なぜ、部分否定にしないのでしょう?
…もう、この程度で私の混乱は始まります。

> 娘が「Ich Trinke nicht Kaffee.」と答えた場合、
> 「コーヒーは飲まないよ」ということで、
> 「(何かを飲むけど、飲むのは)コーヒーではないよ」ということになり、
> 「sondern Orangensaft」などと後に飲みたいものが続きます。

この場合、「必ず」後に何か続くと考えてもいいのですか?
またはこの母親は「じゃ、なに飲むの(Sondern?)」と「必ず」聞きますか?

> 娘は「Ich Trinke Kaffee nicht.」と答えます。
> 「コーヒーを飲まない」・・・と、「私はコーヒーを飲む」ことを否定します。
> どちらかというと、動詞を含めた全文を否定しているという感じになります。
> もちろん、二度と(コーヒーを)飲まないと言うわけではありません。
> 答えた時点で、「私はコーヒーを飲まない」ということです。

もし、「Ich trinke nichts.」と答えたのなら、「ああ、何も飲まないんだな」と分かりますが
上の場合はコーヒーという言葉を指定して否定しているので、
まだ他の飲み物を飲む可能性は否定されていませんよね?
この場合「じゃ、オレンジ・ジュースはどう?」と聞いたりしてもいいのでしょうか?
聞くと「だから、飲まないって言ってるじゃない!」と言い返されたりするのでしょうか?
もし、「Ich trinke Kaffee nicht. = Ich trinke nichts.」であればなんとか納得出来ます。
でもそれならそうと言いますよね?

論理的に考えてみましょう。
まず、コーヒーと他の飲み物を飲む可能性は次の四つのパターン(2^2=4)しかありません(O=飲む,X=飲まない)。
..|コーヒー|他の飲み物
1.|....O...|.....O....
2.|....O...|.....X....
3.|....X...|.....O....
4.|....X...|.....X....

そして、「Trinkst du Kaffee?」に対しての返答は

1. Ich trinke Kaffee.(コーヒーを飲む)
2. Ich trinke nicht Kaffee.(コーヒー以外の何かは飲む)
3. Ich trinke Kaffee nicht.(コーヒーは飲まない)
4. Ich trinke nichts.(何も飲まない)

の四パターンしかありえないと思います。

しかし、この3.「コーヒーは飲まない」はかなり曖昧な表現だと思いませんか?
コーヒー以外は飲むのか、または全く何も飲まないのか、言っていませんよね?
実際には他の1., 2., 4.の三パターンですべてのケースを表現できるはずです。

..|コーヒー.|.他の飲み物
1.|....O....|.....O/X...(OでもXでも可)
2.|....X....|.....O.....
3.|....X....|.....?.....
4.|....X....|.....X.....

1.はOOとOXの条件を満たします。
2.はX0の条件を満たします。
4.はXXの条件を満たします。
これですべてのケースは表現したことになります。

ただ、3.は謎です。コーヒーを飲まないことだけは確かです。
もし他の飲み物を飲むのであれば、「Ich trinke nicht Kaffee, sondern ...」と言うべきですし、
もし他の飲み物も飲まないのであれば、「Ich trinke nichts.」と言うべきです。
「Ich trinke Kaffee nicht.」の出る幕はありません。

…これでどのくらい私が混乱しているか、そして、ただの思いつきで質問している訳でもないことを分かって頂けると思います。
この問題が解決しない限り、いつまで経っても正しい否定文を書けません。
どうかこの泥沼から救い出して下さい。

お礼日時:2002/05/22 13:43

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