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船舶の天文航法について勉強していますが、北極星高度による緯度計算法に
“当地の地方時角は何時何分何秒”という言葉が出てきます。これは何の事
ですか?天体での北極星の位置なのでしょうか?
素人なので、できれば簡単に教えてください。

A 回答 (3件)

えーと,まず「時角」の説明からいきましょうか。


>一言で言うと『観測地点の子午線から見た、目的の天体を角度で表したその時の方向』でいいのでしょうか
微妙に違うような気がします。(方向ではありません。)
一言で言うと,「ある天体が,子午線を通過してから(つまり南中してから)何度回ったか」という角度を時角(hour angle)といいます。
ただ,天体の日周運動はだいたい24時間(正確には23時間56分04秒)で一周しますので,角度の代わりに時間で表す習慣です。
換算式は,360°=24h
両辺を15で割ると,15°=1hとなります(ご存じだったらスミマセン)。
従って,天体の時角は,南中した瞬間はもちろん0時で,それからだんだん増えていって,翌日また南中した瞬間に0時になります。

というわけで,「当地の地方時角」という言い方はちょっと不思議ですね。
普通,「何月何日何時何分における,天体これこれの,当地における地方時角は,何時何分何秒である」という言い方になります。
(つまり,日時と天体と観測値の3つを特定しないと,時角の値は決まりません。)
地方時角(local hour angle, LHA)の「地方(local)」とは,「観測値における」という意味です。
これと対になるのが「グリニジ時角(Greenwich hour angle, GHA)」で,その名のとおり経度0°の地点における時角です。
もっとも,天文航法ではこれとは別の意味合いがあるのかもしれませんが,手元に資料がないのでこれ以上はちょっとわかりません。
半日待っていただければ,職場に天測暦や天体位置表があるので見てみますが…。

なお,ある天体という書き方をしましたが,天体ではなく天球上の特定の点の時角を考えることもあります。
最も良く出てくるのが春分点です。春分点の時角のことを恒星時(sidereal time)といいます。
したがって,これにもグリニジ恒星時と地方恒星時があります。
天体暦に載っているのは,たいてい,毎日0時現在(たとえば)のグリニジ恒星時です。というか,世界中のいろんな地点の恒星時を載せていたらきりがないので,あとは経度差と時間差から計算してね,というわけですね。
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この回答へのお礼

確かに、『何月何日何時何分に六分儀で北極星高度を測定し、その時その地の地方時角は~』とでてきます。この“角度(測定地の子午線に南中してから何度まわっているかの位置でいいのですよね!?)”を利用してその地点の緯度を計算します。
計算じたいは難しくないのですが、理屈を考えると結構混乱してきます!!
でもなんだか解ってきた気がします。ありがとうございます。

お礼日時:2002/05/21 23:00

観測地点における子午線を起点として,目的の天体までを西回りに測った角度のことで,15度=1時間として換算します.



例えば太陽の場合だと,観測時刻と南中時刻(ここで言う時刻は標準時ではなく地方時)の差,ということになります.また,理科年表(昭和63年)によると,
 時角=地方恒星時-視赤経
  地方恒星時=グリニッジ視恒星時+世界時×1.0027379+経度(東経:+,西経:-)
となっています.

私は天文学の専門家ではなく,ちょっと計算したことがある程度なので,誤りがあれば指摘して下さい.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
んー…一言で言うと『観測地点の子午線から見た、目的の天体を角度で表したその時の方向』でいいのでしょうか、むずかしい…。

お礼日時:2002/05/20 22:42

Googleで検索すると,7件ほどヒットしますが,


そのうち,「破軍星」に関するページの中で,
一応図解と計算式がのっています.
たぶん,これだと思うのですが...。

個人ページなので,直リンクはしないでおきます.
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この回答へのお礼

HP見てみました。
“その時の北極星の位置”ではなく、その“計測地の位置”と考えれば
いいようですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2002/05/20 22:30

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