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なぜ橋出血では末梢性顔面神経麻痺がおきるのですか?

A 回答 (3件)

「神経核があるのに、どうして末梢性なの?」ということでしょうか。



顔面を動かす神経(第一次ニューロン)はまず大脳皮質の一次運動野から起こります。その線維は内包後脚をとおり脳幹の内部を束になって通ります。橋で左右の線維がクロスし、顔面神経核でニューロンを乗り換えて末梢に分布します。

 末梢性顔面神経麻痺とは、この顔面神経核で乗り換えた後の第二次ニューロンの損傷によりおこる、ということなのです。「末梢性…」といわれるとあたかも、脳幹(中枢神経)から出ている線維の障害のように聞こえますが、そうではなく、あくまで二次ニューロンの障害です。
 そう考えると、橋に出血が起これば、もちろん一次ニューロン由来の神経線維も傷つきますがそれ以上に、第二次ニューロンの塊である顔面神経核が損傷します。そして第二次ニューロンの障害であるところの末梢性顔面神経麻痺が起こるのですね。

大脳皮質(一次神経細胞)
 ↓
内包後脚・中脳(一次神経線維)
 ↓ 
 ↓ ⇔ この辺でクロス
 ↓
橋の顔面神経核(一次線維から二次細胞に乗り換え) ⇔ここがやられる
 ↓
末梢線維へ

 教科書を鵜呑みにするのでなく、そうやって疑問を呈する勉強姿勢は大変好感が持てます。頑張ってください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
国試対策でグループワークを行っているのですが、グループのメンバーへの説明に、もちろん自分が理解するためにとても役に立ちました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/02/13 18:55

看護専門学校の教員です。



脳神経系の教科書には、書いてあると思いますが、橋の代表的病変として、
フォビーユ症候群(下部橋型では、病側への水平注視麻痺、末梢性顔面麻痺、
反対側の片麻痺)、ミラード・グブラー症候群(橋病変で起こり、顔面神経麻痺と反対側の片麻痺)がよくしられています。

問題文をみないとわかりませんが、
橋に三叉神経、外転神経、顔面神経の核があることを理解できているのかを
問いたいのかな?と思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
問題では、橋出血は中枢性顔面麻痺が見られるというのが誤りという事になっていました。
解説にも中枢性ではなく末梢性であるとだけだったので調べてみたのですが、なぜ末梢性なのかという所まではどの教科書にも書かれていなかったので質問しました。

お礼日時:2007/02/12 23:33

医者です。



かなりマニアックな質問ですが、学生さんですか?

この回答への補足

OTの学生です。
全国模試の問題に出たのですが、自分で調べてもよく分かりませんでした。

補足日時:2007/02/12 23:02
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