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3月末から4月の頭にかけて、ヨーテボリに8日、コペンハーゲンに2日の、大学の研修旅行に行く予定です。ヨーテボリで泊まるのはユースホステルなので自炊、コペンハーゲンでは朝・晩のご飯はついています。今1番迷っているのが、両替をどうしようかということです。

調べてみると、日本で両替していくより現地で両替する方が、レートが良いらしいということは分かりました。しかし、ヨーテボリにつくのが金曜日の夕方で、多少自由に動けるのが土曜日になってしまいます。コペンハーゲンに着くのも土曜日です。土・日はやはり両替所や銀行はお休みですよね?

クレジットカードは、VISAとMasterを1枚ずつ持っていますが、何となく現金がないと不安な気がして…。日本で両替、現地で両替、カードでキャッシング、そのほかの方法で、どれが1番レートが良い、もしくは便利なのでしょうか?ご助言、よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

私は年に10回ほど海外に出かけており、有利な両替法については興味を持って調べています。



北欧はクレジットカードの普及率が高いので、クレジットカードで払えるものはそれで払ってしまうのが簡単で有利です。しかし現金も当然いくらか必要になります。
ユーロ圏のフィンランドを除く北欧3か国で現地通貨を調達するには、クレジットカードによるキャッシングが有利です。これに次ぐのが国際キャッシュカードでの引出しと、市内の両替商での日本円現金からの両替です。
銀行で日本円現金から両替するのと、市内の両替所で日本円建てトラベラーズチェック(以下TC)から両替するのはそれよりレートが落ちます。日本でデンマーククローネ(以下DKK)やスウェーデンクローネ(SEK)の現金を用意していくのはさらにレートが悪く、10%程度目減りしてしまいます。

両替法の有利不利を比較するにあたっては、いくつか為替用語の整理をさせてください。
・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。
・公示仲値 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値(TTM)」というものを定め一日を通して適用します。(一日に数回見直す金融機関もあります)
・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社でも通貨間の決済処理がありますから、銀行などと同様に通貨間の換算レートを毎日定めます。このレートは銀行間レート、あるいは公示仲値と同一視して差し支えありません。

以上のレートのどれを基準に考えても良いのですが、そこからどれだけ手数料の上乗せがあるか(両替で目減りするか)で比較すると分かりやすいです。

(0)クレジットカードによるショッピング
クレジットカードで買い物をした場合の引落し額は、上記の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」で日本円に換算し、海外利用に伴う手数料を加算した数字になります。「海外利用に伴う手数料」はカードにより異なりますがVISAやMasterで1.63%、JCBで1.60%が目安です。
後述するように北欧では両替の際の目減りが大きいので、極力クレジットカードで払うことをお勧めします。

(1)クレジットカードによるキャッシング
提携ATMから現地通貨を引出すことができます。ヨーロッパでは大半が提携ATMですので捜し回る必要もまずないでしょう。もちろん、曜日に関りなく使えます。
レート的にも有利です。適用されるレートは上記の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」で、これに利用日から返済日までの利息が加算されます。利用法については[1,2]を参考にお手持ちのカードの発行元で確認ください。
利率はカードによって異なりますが年利で15~25%くらいです。また利用日から返済日までは25~55日程度です。従って利用額の1.0%~3.8%くらいを利息として払うことになります。これが目減りということになります。なおATM設置者が利用手数料を徴収する場合もあります。
「利息のほかに、海外利用に伴う手数料1.60~1.63%が加算される」との回答も見かけますが、それは過去の計算法です。現在は単に利息の加算のみです。

(2)両替商で日本円現金から両替
参考ページ[3,4]は北欧に多くの店鋪を持つ"FOREX"という両替商のWebサイトです。両替レートや手数料も調べることができます。
例えば2月22日、日本円現金からデンマーククローネへの両替レートは
・日本円→DKK 10000円で 455.47 DKK
・DKK→日本円 475.89 DKKで 10000円
です。
公示仲値については記されていませんが上記の2つのレートの中間を取れば目安になります。中間の数字は465.68 DKKです。日本円→DKKのレートはここから10.21 DKK、割合で2.2%の目減りと分かります。これはそう悪い数字ではありません。
これと別に両替1回あたり25 DKKの手数料が加算されるので、小額単位で何回も両替するのは不利になります。例えば5万円を両替したなら手取りは2252.35 DKK、目減りは3.3%で抑えられますが、1万円だけ両替すると手取りは430.47 DKKで7.6%も目減りすることになります。
日本円建てTCからデンマーククローネへの両替レートは、同じ2月22日で
・日本円TC→DKK 10000円で 450.92 DKK
と現金より落ちます。両替手数料25 DKKのほかTC1枚あたり10 DKKの手数料もかかるので明らかに損です。

支店の所在地や営業時間も[3,4]から調べられます。ヨーテボリの場合は[4]を見るわけですが、市内に7店舗あり全店舗が土曜日も営業していると分かります。日曜も4店鋪が営業しています。特に中央駅の店舗は土日も含め毎日7時~21時まで営業しているので、困った時は中央駅に駆け込めばよさそうです。
コペンハーゲンは3店舗で全店舗土曜日も営業しています。日曜は中央駅の店舗のみ営業で、ヨーテボリと同様に中央駅の店舗は土日含め営業時間が長く設定されています(8時~21時)。

(3)国際キャッシュカード
国際キャッシュカードを使ってTMから現地通貨を引出した場合、日本円での引落し額は以下のように計算されます。
・シティバンク銀行 現地通貨額を米ドルに換算し手数料3%を加算した上で米ドル電信売レートで日本円に換算 (複雑ですが結果だけ示すと3.8%上乗せでの換算に相当)
・新生銀行 VISAインターナショナルが定めるレート+4%で換算
・三井住友銀行 VISAインターナショナルが定めるレート+3%で換算し利用1回ごとに200円

だいたい3~4%の目減りになるので一般にはあまりお得でないのですが、現地での両替手数料が高くかつ日本で現地通貨を入手しにくいDKKやSEKの場合は使うメリットがあります。ただし既にクレジットカードをお持ちなら(1)で述べたようにキャッシングで事足りるでしょう。
ATM設置者が利用手数料を徴収する場合もあるのは(1)と同じです。

(4)銀行での両替
コペンハーゲン・カストルップ空港でのレートを出しておきます。上記のFOREXの例とは調査日時が異なるので絶対値の比較はできませんが、目減りの多い少ないで考えればどちらが有利かはすぐ分かります。
2006年1月4日
●Nordea銀行 自動両替機
日本円→DKK 10000円で 512.26 DKK
DKK→日本円 544.26 DKKで 10000円
手数料1回30 DKKを加算
●Danske銀行 窓口
日本円→DKK 10000円で 502.26 DKK
DKK→日本円 542.26 DKKで 10000円
手数料1回30 DKK(市中銀行の営業時間外は35 DKK)

例えばNordea銀行の方で売買の中間レートを取ると10000円=528.26 DKKということになります。これを公示仲値に代用すると日本円→DKKの差額は16 DKK、528.26で割ると3.0%です。
これに手数料30 DKKが加算されます。これを含めると例えば5万円を両替した時の銀行間取引レートからの目減りは4.0%と見積もられます。小額単位で何度も両替するのが損となることは申し上げるまでもありません。

(5)日本の銀行での両替
結果は分かっているので調べるまでもないのですが、例えば[5]では2月22日のレートで
・日本円→DKK 2365円で 100 DKK
・DKK→日本円 100 DKKで 1905円
となっており、(2)と同様の計算をすれば日本円→DKKの片道で10.8%目減りすると分かります。ただし目減りが大きいのはボッタクリ商売をしているからでなく、需要の少なさなどによりコストがかかるためであることを付言します。

【結論】
デンマーク/スウェーデンに行ってから、クレジットカードのキャッシングを利用するか、両替商をよく選んで日本円現金から両替するのが有利と言えます。日本での両替は避けてください。
日本円で5万円相当額を調達した場合の目減りの目安は以下の通りです。また、小さい額で両替した場合(2)(4)は目減りが大きくなります。
(1)クレジットカードでキャッシング 1.0~3.8%(利率と引落し日までの期間による)
(2)両替商で日本円現金を両替 3.3%
(3)国際キャッシュカード 3.4~4.0%
(4)現地の銀行で日本円現金を両替 4.0%
(5)日本の銀行で両替 10%以上

[1] http://www.nicos.co.jp/hp_trvl/overseas/os_cash. …
[2] http://www.dccard.co.jp/useful/money/o_atm.shtml
[3] http://www.forexvaluta.dk/
[4] http://www.forex.se/
* 最初に右上の"in English"のボタンを押せば表示言語を切り替えられます
* 手数料はいずれも"Price list"のページで見ることができます
[5] http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/in …

参考URL:http://www.forexvaluta.dk/,http://www.forex.se/
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この回答へのお礼

大変詳しく教えてくださってありがとうございます。とても勉強になりました。

日本で両替はせずに出発して、現地でキャッシングをするのがベストかな、と思えてきました。

細かい計算まで教えてくださり、本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/02/24 05:24

原則空港の両替は始発-最終です。


現地の空港で両替が懸命と思われます。
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この回答へのお礼

ご助言ありがとうございます。

しかし、空港では自由に動ける時間をもらえそうにないのです…。

お礼日時:2007/02/24 05:18

>日本で両替、現地で両替、カードでキャッシング、そのほかの方法で、どれが1番レート



逆の順です。

私も今年の夏に行きますが当座分は現地空港で両替する積りです。
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この回答へのお礼

ご助言ありがとうございます。

私も本当は空港の両替を利用したいのですが、おそらく空港では自由時間をもらえそうにないのです…。

お礼日時:2007/02/24 05:16

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