プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

学校で「中和反応と塩」の単元をやっているのですが、問題集の「水溶液の性質」を答える問題がわからなくて困っています。
問題文の水溶液が中性、酸性、塩基性のどれかを答えるという問題なのですが、まず強酸と弱酸、強塩基と弱塩基を見分ける方法がわかりません。
例えば、(Na2CO3)や(NaHSO4)の場合どういう風に解けばいいのでしょうか?
ヒントだけでいいので教えてください。

A 回答 (2件)

 強酸、弱酸、強塩基、弱塩基などの言い表し方はあくまで定性的なものなので、厳密には各々の物質を酸として評価した酸解離定数Ka、またはその逆数の対数値pKaなどの値で評価します。

塩基の場合は、pKbで比較することもありますが、Kbは水のイオン積KwとのKw=Ka・Kbの関係から、Kaと関係付けられます。また、多価の酸・塩基の場合は、各段階の解離に対するKa1、Ka2、…の値によって比較できます。あくまで定性的に強酸・弱酸・強塩基・弱塩基を判定する方法は、以下の通りです。
 まず塩の前に、
(1)代表的な酸・塩基が強か弱か
を暗記することです。これは覚えるしかありません。そして、
(2)経験則
・強酸と強塩基の塩は中性
・強酸と弱塩基の塩は弱酸性
・弱酸と強塩基の塩は弱塩基性
を覚えることです。そして、
(3)多価の酸(H2SO4、H2CO3)の塩は、完全に中和した塩(Na2SO4、Na2CO3)と比較して考える、
これらに基づいて判定すればよいと思います。
 まず(1)ですが、
・強酸…HCl、H2SO4、HNO3
・中程度の酸…H3PO4
・弱酸…H2CO3(H2O+CO2)、CH3COOH
・強塩基…NaOH、KOH、CaOH2
・弱塩基…NH3
程度を覚えておけばよいでしょう。そして、ご質問のNa2CO3とNaHSO4のケースについてお答えします。
 Na2CO3ですが、これは2価の弱酸H2CO3と強塩基NaOHが完全に中和してできる塩です。ですから、(2)の経験則より、弱塩基ということになります。
 次にNaHSO4ですが、これは2価の強酸H2SO4と強塩基NaOHの1段目の中和反応による塩です。完全に中和(2段目の中和)してできる塩はNa2SO4であり、これは(2)の経験則より中性です。それより塩基の割合が少ない塩ですから、中性のNa2SO4と強酸性のH2SO4の間の性質で、弱酸性、ということが定性的に導けます。
 あくまで定性的な判断基準として下さいね。
    • good
    • 5
この回答へのお礼

ありがとうございます。
とてもわかりやすい説明で、すごく理解できました!
koz7291さんが化学の先生だったらよかったのになと思ってしまいました。(笑)

お礼日時:2007/02/25 21:45

「加水分解」がキーワードです。


URLを参考にしてください。

参考URL:http://chem.sci.utsunomiya-u.ac.jp/v3n2/ohmori/e …
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!