No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「要れ」。
使いませんよね~。^^;動詞の活用表、というのは理論上作られたもの。
辞書によっては(古語辞典などに多いですが)巻末に「時代別活用表」というのがついていて、各時代の資料をたんねんに調べて、実際にその活用形が使われた例を挙げて活用表を作っています。
使われた例のない活用形は、同じ種類の他の動詞の例を挙げて、カッコづきで補っています。
例えば私が今手持ちの「新潮国語辞典」では、奈良時代の動詞「散る」の命令形が見つからなかったため、「告る(のる)」の命令形の活用語尾「れ」で補っています。
つまり、実際に使っていようといまいと、理論上で「要る」がラ行五段活用であれば、命令形は「要れ」ということになります。
また、命令形はほとんど書き言葉では表されませんから、実際に使われていたかどうかは謎のまんまです。
ただ、方言として、古語のなごりを残してるところがあります。
うちの地方(大阪北部)では「要る」と同じ語源である「入る(いる)」の命令形「入れ(いれ)」はまだ生きてます。
「早ぅ塩入れ」「この袋に入れ」など。
ですから、「要れ」の方も昔は実際に使われてたんじゃないかな?と思ったりしました。
生徒さんに教えるときは「これはもう死語ですね」というと納得されるのではないかしら。
さっそくの回答ありがとうございました。
考えてみれば、規則性があっても、例外はありますよね。
可能動詞だって、下一段活用ですが、命令形がありませんし。
「理論的には成立しても、現実には不可能」ということは言葉の世界にもあるんですね・・・。
No.5
- 回答日時:
補足欄拝見しました!
間違ったことを偉げに書いてしまったにも関わらず、
寛容なお心でお許しいただき…かたじけないです、ありがとうー。
Asanaeさんがテレビでお耳にした「早う入れ(いれ)!」
というのは、どこかの方言だったのかしら。
関西では(命令語としての連用形)よく聞くのですが、
共通語で「早く入れ(いれ)!」という言い回しを私は聞いたことがないのです。
sai-masさんやpuniさんがおっしゃっているように、理論上存在しても、現実的な言葉としてありえない、というご意見に一票です。
「要れ」=「必要としろ」で検索をかけてみましたら、
「俺を必要としろ!」という言い回しがヒットしました。(たくさん)
やはりちょいとインモラルな響きがしました。^^;
再三の回答ありがとうございます。
「文法」の学習は中学生にとって、けっこう難関なところで、教える方としても、神経を使う分野なのです。
でも、こうやって、文法についていろいろな意見をいただいたりできて、改めて「日本語っていいなぁ」と感じています。
本当にありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
>可能動詞だって、下一段活用ですが、命令形がありませんし。
そうそう。可能動詞になぜ命令形がないかというと,できないものを「できろ」と言われても無理だからでしょうね。
(そういえば,最近電車の中で見たインプレス社のパソコン入門書「できるシリーズ」の広告に「できろ」と大書してありましたが,これはむりやり命令形にした面白さがあると思います。この本を読んで不可能を可能にするということなのでしょうね。)
「要る」の命令形も,これと同様に考えればよいと思います。
機械的に作れば「要れ」となり,意味は「~を必要としている状況・心理状態になりなさい」となるはずですが,要らないのに無理に要るようになれ」っていわれたって,そんな無茶な,ということだと思います。
回答、ありがとうございます。
「可能動詞」にしても「要る」にしても、無理にそうさせるのは、現実的には不可能というか何というか…。
言葉を発するのは「人間」という「感情」を持った生物なのだから、たとえ文法といえ機械的には処理できないことを、改めて感じました。
No.3
- 回答日時:
すみません!一部、前言撤回にまいりました。
大阪地方の言葉で「入る」の命令形を「入れ」と説明しましたが、
これは下一段活用動詞「入れる」の連用形でした。
関西弁の命令言葉は柔らかく、「置き(なさい)」「待ち(なさい)」「入れ(なさい)」と「なさい」が省略されたような感じになります。
本当にごめんなさい。うーん。
この回答への補足
ありがとうございます。
aonekoさんの回答を見て、さらに謎が深まってしましました。
テレビとかで「早く入(はい)りなさい。」という意味で、「早う入(い)れ!」と言っているのをよく聞きます。
これって、五段活用「入る」の命令形と考えてもよいのでしょうか……???
申し遅れましたが、補足回答ありがとうございました。
関西弁って、よく「乱暴」って言われますけど、本当は柔らかい言葉ですよね。
関西の大学に通っていたので、関西弁は大好きです。関西方言独特の敬語表現とかもありますよね。(~してはる、とか)
日本語って、奥が深いですね!
質問のページに、補足入れていますので、またのぞいてみてください。
No.1
- 回答日時:
Asanaeさん、初めまして。
現代文が得意だったので、答えてみようと思います。
さっそく高校の時の教科書を掘り返して調べてみました。
確かに「居る」は、上一段ですね。そして「要る」は五段でした。
古典ので調べたら「居る」(ゐる)は上一、「要る」は四段です。
おそらく活用は昔のままでも、「いれ」ですよね。
古典では、どちらかの「いる」は、「い」と完了の助動詞「り」が合わさって出来たものなので、「り」には命令形「れ」が無いときがあるので、もしかしたらそれが関係してるのかも知れません。
ただ「要る」は現代はあまり使われていないと思うので、なんとも言えないですが、使いにくいから自然消滅したか、あるけど使われていないか、だと思います。辞書では、「入る」と同じように扱われていました。
ちなみに古文も得意だったので、少し古文が入ってしまいました。もしかしたら関係ないかも知れません。
さっそくの回答、ありがとうございます。
「入る」と同じ扱いですか・・・。「入る」だと関西方言で「入れ!」と言うのを聞くくらいですから、存在がありますよね。
「あるけど、使われていない」のかも知れないですね。
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