No.3ベストアンサー
- 回答日時:
まず絶対君主政体について
間違った考えを持っているのではないでしょうか?
その終焉にばかり目がいっているようですが
それは市民革命のおこりであって、
絶対王制そのものを見てませんよね。
絶対主義は、封建制から資本主義的近代国家への
過渡期に位置づけられる政治思想で、
封建的貴族領主に対する王の中央集権的な統一権力の
成立と、身分制の維持というバランスの上に成り立ち、
君主に至上の権力を付与する専制的な政治形態で、
各国の事情によって
その具体的な内容がまず全然違います。
イギリスやフランス、プロシア、オーストリア、ロシア、スペインなどで
政治基盤や国体構造、王権の強さ、宗教政策、
国内問題、反動/反乱などさまざま。
高校レベルの資料集をみても、
その違いはかなり簡単にまとめられるでしょう。
そもそも封建時代の終わり方、中央集権の過程が
各国で明らかに時期も内容も異なるわけで、どうしてこれが同じに
見えるのか???です。
絶対君主政とはすなわち国王主権と言い換えることができるのですが
この主権の問題、ボダンの国家論やそのたの主張を読み漁ると
その難解さにまず辟易すると思いますが、
まず比較云々を考える前に、絶対君主政とはなんぞやというところを
深く突き詰めて考えるのが先決でしょう。
この抽象的概念をトライするだけで、比較よりも
十分に内容あるレポートになると思いますよ。
というか、読むべき本が多すぎてそれだけでいっぱいいっぱいになるはずです。
ただここが違うあれが違うという比較は
学術的な意味はあまりないでしょうが、そんなに難しいとは思いません。
ご回答ありがとうございます。
その通りですね。
英国ではカトリックからの離反(国教会)があり、
カトリックvs国教会(長老派)vsプロテスタント(ピュ-リタニズム)
という三つ巴の争いが起きていますが、
フランスではあくまで
カトリックvsプロテスタントで、
この点でかなり違っていますね。
ロシアは近代化が遅れていましたし・・・
スペインは無敵艦隊の敗北後、王権は弱まってしまいました。
>政治基盤や国体構造、王権の強さ、宗教政策、
>国内問題、反動/反乱などさまざま。
まさにこれですね。
ここをまとめられれば良いレポートになる気がします。
学術的な意味がないからこそ、
比較研究をされた学者がいないのかも知れませんね。
誰も研究していない分野を・・・と考えて
突飛なものを課題にしてしまったようです(笑)
上手くまとめられるように頑張ります。
No.4
- 回答日時:
私も書籍やサイトなどは分からないので、参考意見ですが。
まず、ラテン=ヨーロッパ(カトリック系とプロテスタント系のキリスト教圏をこう呼んでいます)において重要なのは、やはりキリスト教であり、特に教皇庁です。
君主制と封建制(共和制と言い換えても言い)の関係は、英国史を見れば見えてくると思います。
英国の歴史は、この二つの制度の間で揺れ動いた歴史です。
後の、封建制は啓蒙思想などに現れた市民権なるモノを取り入れて民主主義へと変貌していきますが、、、。
絶対王政の理論は、「王権神授説」です。
つまり、権力の付与は上から下です。
神→教皇→王(神聖ローマでは皇帝)→貴族→市民・その他(農民など)
逆に封建制は持ちつ持たれつの関係です。
王→(封土)→貴族→市民・その他
>同時に存在
貴族→(兵力)→王→市民・その他
市民・その他は君主制・封建制どっちでも最下位に位置づけられるのは同じです。
ただ、近代化以降は最上位に市民・その他(国民)が来るようになります。
王権神授説でいくと、「権力」は唯一絶対の存在である神からその代理人である教皇を通して付与されるのだから、誰にも文句は言えません。
しかし、間に入っている教皇は人間であり、一応イタリアに領土も持ってました。
なので、教皇に何かと口出しされ、中には自分たちには不利な要求も多かった。
そこで、使ったのが「封建制」の論理です。
封建制では、諸侯が王に権力を与えています。
そして、その諸侯は「武力」を持っていた。
反面、教皇は「武力」を持っていなかったので、口出しすることが困難になる。(攻められて、殺されては神もなにもあったもんじゃない・笑)
しかし、諸侯の要求を全て聞いては王権自体が危ぶまれる。
そんな時は、「王権神授説」を言い訳に逃げることが出来ます。(逃げきれないで、殺された王もいましたね・笑)
英国はこれを上手く使い分けながら、統治していきました。
エリザベス一世もヴィクトリア女王も一見絶対王政に見えて、上手く使い分けてます。
フランスでは、リシュリューによって中央集権化のための諸侯の弱体化が図られ、ルイ十四世の時代に成功しています。
これも、常備軍の設営・増強に拠っています。
神聖ローマ帝国では、諸侯自体がまとまらず有力な皇帝のもとに中央集権が進みませんでした。(ヨーロッパの牝牛と言う言葉は、有名ですね)
(その他の国については勉強不足なので、控えます。)
大きな流れで言えば、ルネッサンスによって古代ギリシア・ローマの思想をアラブ・イスラム圏の色眼鏡を使って(結構見落とされがち、と言うよりどれが色眼鏡かを見極めるのは極めて困難)復興したこと。
それによって、カトリック=キリスト教的世界観からの脱却が計られ、政治思想的にも中央集権か共和制かで揺れ動いた時代。
それが、イングランドだけでなく、ラテン・ヨーロッパに姿形を変えて現れた時代でもある。
私自身は、そう考えてます。
※イングランドは、その歴史的背景(ノルマン・コンクエスト)によって形成されたので、ルネッサンスばかりでは無いのですが。
出口ではなく、入り口を抜き出して比較してみれば面白いかもしれません。
ただ、入り口はバラバラですし何処を入り口にするかで変ってしまいますから難しいかもしれませんが。
抜き出すときに、年表を作って並べて眺められるようにすると良いかもしれません。
ご回答ありがとうございます。
絶対王政の定義について詳しい解説をありがとうございます。
英国においては、市民革命や宗教改革の段階で、その実行者が成熟した思考を持っていた為、王権の失墜が早かった気がします。
(その割に、君主制を大切に思っているのですが)
フランスでは、産業革命も遅く、市民革命の成功後も
衆愚政・独裁政へ移ってしまい、
仕方なしに王制復古へ・・・とう感じですね。
ありがとうございました。
入り口を考えると、大分流れが違いますね。
No.2
- 回答日時:
>ヨーロッパ各国の絶対王政を比較し、レポートにまとめようと思っています。
絶対王政のレーゾンデートルは王権神授です。一神教にあって
それを比較する方が無謀では?
埼玉の白色レグホンと千葉の白色レグホンとの卵のちがいにつ
いて書こうとしているようなものでしょう。
ご回答ありがとうございます。
それでは、回答者様は、
絶対王政は一律に同じものだとお考えでしょうか。
政治体制を支えていた階級と
その階級の性質の差異で大分異なるように思えるのですが・・・
(とりあえず、英仏ではかなり違いますよね?)
No.1
- 回答日時:
直接比較した本などを写した場合、ご自分の学習とはなりません。
イギリス・フランス・オーストリア・スペインなどの各国について書かれた本などを読み比べて、ご自分でまとめてください。
でないと、何のためにレポートとしてまとめるか分からなくなってしまいます。
それができない場合、レポートのテーマの設定が、質問者に合っていないと思いますので、ご自分で書けるテーマに変更する事が必要かと思います。
ご回答ありがとうございます。
もちろん、写すつもりはありません。
どうしても歴史書は著者の思想に偏っているので、
なかなか写すというのも難しい(抵抗がある)ことは
重々承知しています。
イギリスとフランスについては
既に自分の中でまとまりつつありますが、
その他の国は文献が少なく、
中世~近世への流れとして絶対王政が書かれている
文献が多いのです・・・
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