通信社や新聞社の所有者は公開されてますか?
ロイター、AP、AFP、エコノミスト、Times、Newsweek、NYタイムズ、ワシントンポスト、WSJといった海外の通信社や新聞社の株主や所有者について、これらは極めて重要な情報であるにもかかわらずあまり関心が払われてませんよね。これらを調べるにはどういった方法があるのでしょうか?どこかに公開されているんでしょうか?
>いや、全世界の指導者層という読者層とその信頼性を考えればその影響力は甚大だと予想されます。
なるほど、こういった面では別種の権力性というのを考えなくてはいけないですね。
この観点では、ステファン・エルフェンバインの『ニューヨークタイムズ - あるメディアの権力と神話』は、影響力という点で同紙の過大な権力の危険性を批判していたかと思います。
多くのテレビ局や新聞がNew York Timesを見て記事を作る。現代の問題を取り扱う者はNew York Timesの記事を探す。New York Timesの読者層はステータスは他のどれよりも高い。アメリカ人の信じる多くのことはNew York Timesから来ている。それがNew York Timesだからという理由だけで。
このNew York Timesはザルツバーガーという1つの家族によって握られてきた。New York Timesは自己の権力を高めようとしてきた。ある時はアメリカ政府と癒着をすることによって、ある時には政府を批判することによって。保守的な大衆がNew York Timesを批判することもNew York Timesの権威を高めることに役立っている。New York Timesは度々アメリカ政府と関ってきた。経済界とも結びついてきた。度々外国に不当な評価を与えてきた。度々政治を動かしてきた。度々世論をミスリードしてきた。
・・・と、こういった見方はある面では面白いところがあります。大衆迎合的でセンセーショナルな報道で政治運動を行うルパート・マードックとは対照的に、政治・経済・学術面を兼ねるエリート至高主義的な権力性がマスメディアに存在しているのだと言うのです。世界の見ている国際ニュースにまで色眼鏡を付けられうる権力、学術誌まで忍び込む権力。権力は必ず存在するという命題は全てに成り立つのでしょうか。
まあとはいっても、陰謀論的な議論の信憑性なんてものは極めて低いものです。存在したとしても、その寄与がどれほどのものかということも分かりません。New York Times=諸悪の根源だとかいう不信感を持ってもこれがバイアスになって違う意味での影響力を受けてしまいます。局所的には批判されるようなライターや記事もあるかもしれないにしても、日本の五大紙とは異なるクオリティの新聞で、貴重なコラムは多いかと私は思いますけれども。
日本の場合は、新聞とテレビ局が繋がる形で数個の連合体が
強大な勢力を築きあげているようにも見えるかもしれません。
が、欧米では新聞の種類が多くて一誌当たりの発行部数は少なく、
新聞の人口当たり普及率自体も日本より大分低いため、
1つの主体が世論に大きい影響力を行使するのは相対的に難しい気もします。
(まあNew York TimesやWashington Postは読者層が世界的に影響力があるということはいえるでしょうけれど)
この中で台頭したオーストラリア出身のメディア王、
ルパート・マードックですが、
所有する新聞は200~300誌・部数は6000万部あたりだったかと思います。
テレビ局だとFOXがマードック系です。
世界最大のSNS(1億人超)であるMySpaceも所有しています。
マードック傘下のジャーナリズムは、ネオコン(新保守主義)への唱導というのがよく批判されてはいます。
大株主の利権(つまり富裕層・財界人を優遇する方向に世論を牽引する)
の危険性も批判されていたかと思います。
ただヨーロッパではこういった事に反発する左派知識人の層も厚く、
そう一様に世論を操れるというわけでもない気はします。
なおマードックの買収したNY新聞はNew York Postの方。
New York Times誌はザルツバーガー家の所有で、
International Herald Tribune、Boston Globeが同系列です。
他の「メディア王」だと、イタリアのベルルスコーニ前首相は、
テレビ局の買収から首相になって、色々なことで話題になりました。
しかし前回の選挙では微差で敗北しました。
この回答へのお礼
>1つの主体が世論に大きい影響力を行使するのは相対的に難しい気もします
いや、全世界の指導者層という読者層とその信頼性を考えればその影響力は甚大だと予想されます。ここでの認識から各国の日本に対する基本的な世論ができあがるとなれば、その先入観を覆すのは至難の業です。ちゃんと正しく伝えられていれば問題ないんですが。
>ただヨーロッパではこういった事に反発する左派知識人の層も厚く、
>そう一様に世論を操れるというわけでもない気はします。
そういう視点はありませんでした。
貴重なご意見ありがとうございます。
通信社の歴史
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E4%BF%A1% …
ロイター
http://about.reuters.com/aboutus/JP/history/inno …
1941年戦争中の政府の圧力を跳ね返すためにイギリスの全国および地方報道機関の出資により再出発。後にオーストラリアとニュージーランドの新聞社協会も出資者に参加。1984年に株式公開会社となったので現在の所有関係がどうなっているのかは知りません。ちなみに一般ニュース部門は不採算なので経済・金融情報の方が主力です。
AP通信
http://ja.wikipedia.org/wiki/AP%E9%80%9A%E4%BF%A1
米国内の放送局や新聞社の協同組合なのでオーナーという意味合いの人はいません。
AFP通信
http://www.afp.com/english/afp/?pid=history
前身が第二次大戦中に解散させられ、戦後に半官半民で再出発。1957年に一応民間企業となりますが、現在でも収入の大部分は公的資金に頼っているので、特定のオーナーという意味合いの人はいません。日本で言えばNHKみたいなもんです。
NYタイムズ
ルパート・マードック。
これは超有名だと思いますが…。日本で言えば読売のナベツネみたいな感じ。
Times
ルパート・マードックの傘下です。
Newsweek
ワシントンポスト傘下。ワシントンポストはグラハム一族。
WSJ(Dow Jones & Company)
Dow Jonesも株式公開されているのでどこかの誰かでしょう。
エコノミスト(The Economist Newspaper Limited)
http://www.economist.com/index.html
知りません。公式サイトのどこかに載ってるかも。
そもそものご質問については、株主やオーナーの主義主張が明確に編集方針に現れているのってマードックの例しかないので、そこまで関心も払われていないだけかと思います。調べるには検索エンジンを使えば大概の情報は集まります。
この回答へのお礼
簡潔で的を得たご回答をいただき、ありがとうございます。
>株主やオーナーの主義主張が明確に編集方針に現れているのってマードックの例しかない
たしかにNYタイムズのひどさは際立ってますが、最近海外紙の多くで日本を誹謗中傷するような記事が目に留まったものですから、その中立性には結構疑問を持ってました。
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