プロが教えるわが家の防犯対策術!

自動車の暖房、冷房の仕組みを教えて下さい。エアコンから冷気、ラジエターから暖気が出るのでしょうか?

A 回答 (3件)

わかりやすく図解されたページを紹介しますね。



参考URL:http://www.golddenki.com/acgenri.htm
    • good
    • 2

エアコン



A/C (air conditioning)

車内の(A/C)スイッチは、むしろ、「Air Compressor」の ON/OFF スイッチと考えていたほうが分かりやすいですね。



ヒートポンプ(heat pump)という装置(原理)があります。

冷蔵庫(Refrigerator リフリジエーター)の原理、家庭用室内エアコンの原理、これらはみんな(ほとんど)、ヒートポンプの原理を使っています。
http://home.howstuffworks.com/ac.htm
http://home.howstuffworks.com/ac1.htm
http://home.howstuffworks.com/ac2.htm
http://home.howstuffworks.com/ac3.htm
http://www.howstuffworks.com/refrigerator.htm
http://www.howstuffworks.com/refrigerator2.htm
http://www.howstuffworks.com/refrigerator4.htm



【Latent Heat】というものがあります。

アルコールを肌に薄く塗ると、ス~ッとしますね?これを、「heat of vaporization」「heat of evaporation」「気化熱」「蒸発熱」と言います。(latent heat absorbed)

逆に、
もし気体(アルコールなどの気体)を、注射器のようなものに閉じ込め、プランジャーを押して気体を圧縮して液化すると、この時 熱を発します。これを「heat of condensation」「凝縮熱」と言います。(latent heat released)




「気化熱」の部分は、冷蔵庫では、庫内側。 家庭用エアコンでは室内機(冷房時)。 車のエアコンでは「エバポレーター」と呼びます。

「凝縮熱」の部分は、冷蔵庫では、背面側。 家庭用エアコンでは室外機(冷房時)。 車のエアコンでは「コンデンサー」と呼びます。


中身の冷媒は、アルコールではなく、フロンガスが一般的ですが、二酸化炭素を使った新しいものもあります。(二酸化炭素は、高圧縮下では、ドライアイスになる手前では液化します。)

当方、液化した二酸化炭素を見たことがあります。無色透明です。
洗って良く乾燥させた丈夫な(炭酸飲料が入っていた)ペットボトルに、砕いたドライアイスを入れ、フタをして見ていたら、二酸化炭素が液化しました。
※注意!!:決して真似をしないで下さい。この実験は、失明して骨折します!!
当方の実験では、液化後しばらくして、ペットボトルが爆発(炸裂)しました。直撃したイス(キッチンの木製のイス)はバラバラになり、もし私にそのペットボトルが当たっていたら、もし目に当たれば間違いなく失明(またはそれ以上?)、目には当たらなくとも、骨折したでしょう。それ位の威力でした。
よい子の皆様、決して真似しないで下さい。
実験結果(「液化する」という)だけ知識として知って、実際には試さないで下さい。



冷媒のフロンですが、ヒートポンプの冷媒は、完全に閉じ込められた構造になっています。
よって、設置ミス(不良品)でもない限り、冷媒を追加したり交換したりする必要は一切要りません。
使用中に漏れ出したり、消費されたりすることもありません。
機械が廃棄されるまで、同じものをぐるぐると回して使っています。


この、ヒートポンプシステムを作動させるかどうかを選ぶスイッチが、車内の[(A/C)]スイッチです。
ON にすると、コンプレッサー(気体を圧縮させるポンプ)が回り、ヒートポンプが動き出します。

車の場合、このコンプレッサーはエンジンの力で動かすことが一般的です。

冷蔵庫や家庭用エアコンでは、このコンプレッサーを電気モーターで動かします。


一部、車でも、電気モーターを使うエアコン用コンプレッサーもあります。




【ヒーター】

車のヒーターは、(冷房とは) 原理は全くの別物です。

エンジンの熱で室内を温めます。

ご質問者様が仰る「ラジエター」が、車のボンネット内フロントバンパー直後の“radiator”を指すのでしたら、これではありません。(中の水は、全く同じものです。内部では確かに繋がっています。)

正確には、“エンジン”からの熱 となります。

http://auto.howstuffworks.com/cooling-system2.htm)の図をご覧下さい。
図の右側が、車の「前(フロント)」ですね。
図中(H)[Radiator]が、ラジエーターですね。
一番左、(K)[Heater core]のものが、「ヒーターコア」です。確かにこれも、小さなラジエーター状のものです。(J)[Heater valve]の、ヒーターバルブを開くと、エンジンからの温水(ラジエーター水)が来て、室内が暖かくなります。

上図の(Start)をクリックして見て下さい。


heater plumbing と heater core の写真など
http://auto.howstuffworks.com/cooling-system10.htm


よって、ヒーターをいくら使おうが、エンジンの廃熱を利用しているため、燃費には全く(ほとんど)影響しません。
しかし、ハイブリッド車などは、ヒーターのためにわざわざ不要なエンジンを回すことになるため(廃熱を発生させる目的)、ヒーター使用で燃費がかなり落ちる場合があります。




【除湿】

「A/C」 と 「ヒーター」は、全く別の原理(構造)となっていますために、エバポーレーターをキンキンに冷やしながら、ヒーターコアで温度調節をして室内を快適な温風にすることもできます。

これはまるで、家庭用エアコンの「再熱除湿機能付きエアコン」(http://www.sharp.co.jp/products/ayt63sx/text/sho …)のような使い方ができます。

冬などに、ガラスの室内側が曇る場合、温度設定はお好きな温度設定で、(A/C)スイッチを ON にすると、曇りが さ~っとキレイに取れます。

エバポーレーターが、冷たい飲み物のグラスに付く露のように、車内の空気中の湿気を取ってくれるのです。

この回答への補足

回答ありがとうございます。暖房の場合はエアコンを切ったほうが経済的(エンジンの回転があがらない?)なのでしょうか?

補足日時:2007/03/30 22:20
    • good
    • 0

その通りです。



冷房は、家庭用エアコンと同じ原理です。
エンジンルームに室外機に相当する部分が有り、ダッシュボード内に室内機に相当する部分が有ります。
家庭用エアコンがモーターを動力にするのに対し、車の場合はエンジンを動力にしています。

暖房の熱源は、エンジンの冷却水です。
ラジエターと繋がるホースより細いホースがダッシュボード内へ繋がっていて、その先に小さなラジエターの様なヒーターコアが有ります。
これはラジエターと同じ作用で、ラジエターがエンジンの熱を外部へ排出するのに対し、ヒーターコアはエンジンの熱を室内に放出する事で暖房にしています。

どちらの機能も、ダッシュボード内のダクトを通じて車内の温度を調整出来る用になっています。
冷暖房の切り替えはダクト内のフラップのコントロールと、暖房は冷却水の流れをコントロールするバルブを、冷房はクラッチで動力の断続を合わせてコントロールする事でそれぞれ切り替えています。
又、同時に使用する事で暖房時の除湿も可能にしています。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。暖房の場合はエアコンを切ったほうが経済的(エンジンの回転があがらない?)なのでしょうか?

お礼日時:2007/03/30 22:19

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!