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レーザーとビームってどう違うんでしょうか?ビームレーザーとかいうのも聞くし。メーザーというのもあったような。違いを教えてください。

A 回答 (5件)

 


「レーザー LASER」というのは、「誘導放出による光の増幅(Light Amplification by Stimulated Emission Radiation)」の頭文字を取って造った言葉で、特殊な「光を発生させる原理」のことです。

「ビーム beam」というのは、普通の言葉で、語源的にはドイツ語の Baum(樹木)と同じで、木で造った建物の「梁」などのことを言いますが、「射して来る光」のことも意味し、「光線」「光束」とも言います。

太陽からの光はビームですし、月光もビームです。これは普通の言葉で、特別な技術用語とか科学用語ではありません。

レーザーは、その名前からすると、「光」のことではなく、「誘導放出放射による光の増幅」という意味で、こういう機構で造られた光のことを、更に「レーザー光」とも言います。

誘導放出というのは、参考URLに簡単な説明がありますが、分子にエネルギーを与えると、段々エネルギーが溜まって来て、ある限界を超えると、「光」としてこの溜まったエネルギーを放出することです。

たくさんの分子を一斉にこのように励起して、光を同時に放出させると、「波長や波の位相が揃った」強い光が出てきます。こういう波長や波の位相が揃った光のことを、「コーヒレントな光」と言い、こういう光は、普通の光と違い、光を構成する光子が綺麗に整った秩序を持っているので、レンズを使って、非常に細い光線・光束にすることができます。

普通の光だと、光線にしても、月まで送っていると、途中で光の束が広がって、何十キロ、何百キロという、拡散してぼけた光線になるのですが、レーザーの光線だと、太さ1cmのビーム(光線・光束)にすると、月まで届いても、広がって数cmぐらいの大きさにしかなりません。

普通の光では、光線にしても、遠くまで送ると、ぼけて拡散するので、信号が送れないのですが、レーザーの光線だと、遠いところまで、ぼけることなく、届くので信号が送れるのです。

また、普通の光は、レンズで集光しても、焦点がぴったり一点にはなりません。ぼけた範囲にしか、小さくならないのですが、レーザー光は、コーヒレントなので、もの凄く小さな一点に焦点を収束できます。

すると、焦点のところで、もの凄いエネルギーになり高熱になるので、これを使って、高熱焦点でものを切ったり、手術用のメスに使えます。レーザー・メスという風に呼びます。

レーザーというのは、こういう風に、波長や位相の整ったコーヒレントな光を大量に放出し作り出す原理のことで、それによって造られた光が「レーザー光」で、これを何かの実用目的で使うため、細い光線・光束(ビーム)にしたものが、レーザー・ビームです。

高いエネルギーを持つ粒子などは、ビーム(束)にすると、大きなエネルギーになるので、電子ビームとか、陽子ビームなどもあります。ビームという言葉には、元々、光線とか、家を造る天井の「梁」などの意味しかないのですが、こういう風に、レーザー・ビーム、電子ビームなどと呼ぶと、特別な意味になって来ます。

「メーザー」は、レーザーとよく似た原理で、マイクロウェーヴを発生させる原理です。マイクロウェーヴも光も同じ電磁波で、波長が違っているだけです。メーザーは「Microwave Amplification by Stimulated Emission Radiation」の頭文字を取って MASER で、「誘導放出によるマイクロウェーヴの増幅」という意味です。
 
>レーザー原理・歴史ページ
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2574/lase …

>レーザー原理・歴史ページpage3
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2574/lase …
 

参考URL:http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2574/lase …
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ビームと言う言葉はレーザだけでなく電波でも電子でも普通の光でも使います。


束と言う意味はその通りですがエネルギーを集中的に集めて絞り込んだという意味がこもっています。

裸電球とサーチライトを想像してみてください。裸電球とサーチライトに同じ明るさの電球を使ったとしても、サーチライトのほうが、何十倍も明るいですね。

レーザーも細く絞る事で単位面積あたりのエネルギーを高め、鉄板の精密切断や、殺人兵器、ひいては人工衛星破壊兵器にまで使われようとしています。

細く絞ったビーム(物質やエネルギーの束)はとても恐ろしいのです。

余談ですが、最近の集団予防注射は感染予防と時間短縮のため、注射針を使いません。ピストルのような機械で注射液を直接皮膚に打ち込みます。そういわないかもしれませんが、注射液ビームを皮膚に打ち込んでいるという感じです。
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ビーム(beam)は本来は建物などに用いられる


横置きの構造部材である「梁(はり)」を意味します.
まっすぐ一条にのびる様から,「一条の光線」
と言う意味もあります.

参考文献:
・ロングマンハンディ英英辞典
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レーザは 「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」でLASER


メーザは 「Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation」でMASER

つまり波長が違うわけですね。レーザは光(と言っても紫外線から赤外線くらいまで)、メーザはマイクロ波です。
メーザは1954年に世界ではじめて発振に成功しました。その後1960年にレーザが発振に成功しました。

ビーム(beam)というのはこれらとは全く違う概念で、「束(たば)」と言う意味です。レーザービームはレーザ光の束、電子ビームは電子の流れの束ですね。
訳せば束ですが、なんとなく細く絞られた流れのような感じで捉えれば良いと思います。
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専門化ではないので、ご参考までに・・・。



レーザーとは同一の波長、位相の可視光線は発する装置のこと。
ビームとは、イオン化された微粒子の束のことですからいわゆる光線そのものですかね?

ちなみに、メーザーとは原子と電磁波の相互作用を利用して特定の周波数の電磁波を増幅・発振する装置す。
その周波数が光(可視光線)の領域であるものをレーザーと呼びます。
単一の周波数で位相がそろった減衰・拡散しにくい強い電磁波が得られます。
メーザーは宇宙通信や原子時計に、レーザーは光通信や外科手術、金属の切断などに使われています。
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