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"Cell"をネットで検索して調べてみると…

>ソニー、東芝、IBM社の3社が共同開発したマイクロプロセッサ
>家庭用ゲーム機「プレイステーション3」への搭載が決まっている(搭載されている)
http://e-words.jp/w/Cell.html (IT用語辞典)

とのことなのですが、書かれている内容を読んでもチンプンカンプンで
数字や専門用語を並べられても、今ひとつ"すごさ"が伝わってきません。

このような人(私)に"Cell"の「何」が「どう」すごいのかを説明して頂けませんか?
(極力、数字や専門用語を使わずに説明して頂ければ幸いです)

A 回答 (4件)

#3 です。



提示いただいた記事にあることが私が一番最後に書いたことになります。
ちなみに、この技術で計算される内容のほとんどが1台のPS3で完結
できてしまうそうです。
でも、よっぽど複雑な計算を行うときは、1台のPS3では計算がおいつかない
ので、複数のPS3で計算をすることになります。


ゲームでは、どのようなことに活かせるか、ということですが、
ハイビジョン映像に対応していることと、ドルビーデジタルの5.1Chサラウンドへ
リアルタイムに変換することができることが挙げられます。
ハイビジョン映像はPS2では不可能なことでした。
これができるのが、まさに "Cell" のパワーなのです。
映像面も、今まで毎秒30フレームの映像であったのが、
毎秒60フレームでありながら、PS2の映像を上回る繊細さが楽しめます。
PS2でも毎秒60フレームはできるのですが画質を犠牲にせざるを得ない、
という限界がありました。

あとはさまざまな物理計算が瞬時に行える、ということでしょうか。
例えば、レースゲームなんかだと、下り坂で加速して、上り坂で減速、
というのはPS2でも実現していましたが、今度は風当たりとか、
路面の状態、さらには衝突したときの車体の凹みなど、
色々な物理計算が瞬時に、しかも同時に行うことができる、
という強みもあります。

これほどすごいCPUなのではありますが、
能力を引き出すのはソフトウェア開発者の知恵に委ねられそうです。
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この回答へのお礼

再度の回答恐れ入ります。

>この技術で計算される内容のほとんどが1台のPS3で完結できてしまうそうです

技術的なことはANo.2さんが詳しく解説してくださっていますが
やはりこの"Cell"というのは、とんでもない能力を秘めているのですね。
(それだけに、やはり使いこなすのは大変そう…)

>ハイビジョン映像に対応している
>ドルビーデジタルの5.1Chサラウンドへリアルタイムに変換することができる
>さまざまな物理計算が瞬時に行える

Cellを搭載したPS3は、PS2では不可能だった
"PS2のムービーシーンをそのままゲーム画面にして操作する"
というのが技術的には可能になっているのでしょうね。

でもそれを実現させようとすると、やはりそれだけのコストをかける必要があるでしょうし
そんなことは大手のゲーム開発会社をもってしても容易なことでは無さそうですよね。
(優秀な機材・プログラマを多数揃える必要がありそう)

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/05/11 03:12

専門的なことになりますから、なかなか難しいと思います。



"Cell"は、コンピュータが計算する部分をあらわすCPU(中央演算処理装置)です。
"Cell"は、並列処理、つまり複数のことを同時に処理できる能力が備わっているため、
スーパーコンピュータで行うような科学技術計算へも応用できる能力があります。
科学技術計算では、小数点以下の桁数が無数に続くような数字を扱うので、
より精度の高い計算結果が得ることができます。
これと同等の計算を行うことができるのが "Cell" です。
PS3でも、V1.60 のバージョンへアップグレードすれば体験できます。
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この回答へのお礼

>スーパーコンピュータで行うような科学技術計算へも応用できる能力があります

少し前にニュースで見たことがあったなぁ…と思って探してみましたが
恐らくこの記事ですね。

僕らの知らない間にPS3が医療に貢献
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0703/1 …

"1つのスーパーコンピュータではできないような膨大な量の計算であっても
世界中のPS3(Cell)の能力を少しずつ分け与えてつなげることによって可能になる"
というような理解の仕方で間違いないでしょうか。(ドラゴンボールの"元気玉"みたいなイメージ?)

たしかに"すごい"ですが、この技術をどこまでゲームに活かせるのかは未知数ですね。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/05/09 06:45

難しいですね。

人が追いつかなければ理論は意味がありませんし、結局は分かろうとするかどうか(勉強するかどうか)になります。別に誰もがその性能のすばらしさを知るわけでもありませんし、知らなければいけないわけでもないですからね。

まずCellは、他のパーツが行っている処理を一つにしたわけではありません。そもそも、これに搭載されている命令セットは物理演算や科学グラフィックス演算など特殊な用途にも使える演算装置であり、今までは一般のPCに搭載されていなかったまたは、搭載が不十分だった技術を1つのプロセッサに収めたというのが正しい発想です。

では、Cellは何が凄いのか?

これまでのプロセッサ(CPU)は、1つのCPUで複雑な処理を複数行えるものが主流でした。複雑な処理を複数行うには複雑な回路が必要となりますから、処理が複雑で多様なものになればなるほど、回路は複雑化しました。それにあわせて性能も引き上げられてきましたが、ある時点を超えると性能はそれほど上がらなくなりました。それよりむしろ、設計が複雑になりすぎることで製造が難しくなり、設計ミスも増えたのです。

では、何故性能が上がらないのかというと、例えばの話で言えば100+100という計算式がコンピュータでは桁溢れや設計の関係で使えなかったとしましょう。そのため、10+10を20回していたというような形でソフトを開発しなければいけませんでした。しかし、プロセッサの進化によって、ソフトウェアの記述や処理方式もプロセッサの性能向上に合わせて進化してきたためです。

ただ、そうなると、新しい命令だけに対応させると古い命令は実行できなくなることがあります。これは、計算上のものよりメモリの割り当てやシステムの管理などに基づく設計思想に影響を与えることが多いため、説明は難しいのですが、これまではABCという定義が、100という数字だったが、新しい技術ではそれは1000になるという定義だったとしたなら、それが新しい定義に基づくのか古い定義に基づくのかプロセッサは判断する必要があります。

その結果、古い命令用の回路と新しい命令用の回路を合わせ、その命令の違いを識別する分岐装置を実装したのです。

これを行うことで、下位の命令との互換を維持できますが、新しい命令だけに特化しているわけではなく新しい命令も分岐を行うためその分処理が遅れます。新しい命令が増えれば増えるほど、分岐は難しくなり半導体が複雑になる割に性能は上がらなくなったのです。

また、設計が難しくなると言うのは、簡単です。作業が増えれば人は間違えやすくなります。誰でも答えられる50個の簡単な問題を解くのと、100個の簡単な問題を解くのとどちらがミスをする確率が高いでしょうか?というのと同じです。簡単でも数が増えればミスは増えます。それは設計でも同じなのです。

Cellでは、その概念を変えるための新しいアプローチが取られています。一般に異種混合(ヘテロジニアス)と呼ばれる手法を取った本格的なプロセッサです。メインのプロセッサはこれまでの技術を継承したものです。Cellの場合はIBM Power Architecture(PPE)と呼ばれる技術を採用しています。
この技術に対応した古いソフトウェア資産を動作させることができます。しかし、単純な新しい命令はそれほど速く実行できません。

それとは別に、Synergistic Processor Unit(SPU)と呼ばれるサブプロセッサが一つのプロセッサの中に入っています。これは、単純な浮動小数点演算を行う回路で、いわゆる新しい命令のみに特化しています。
その性能は1つコア(核)だけで、3GHzのPentium4を上回る演算能力があります。簡単な演算ですから安易に比較はできませんが、それが8つ搭載されており、PPEと合わせて合計200GFlops以上(1秒間に2000億回の浮動小数点演算が行える)の性能があります。ただ、このSPUだけではコンピュータは動作しません。このSPUはシステムを司る中枢機能を備えていないこと、古いCPU資産との互換性がないことなどから、これだけでは動作しないのです。

そこで、PPEとSPUとを1つにまとめたのがCellです。高速なSPUの性能をうまくソフトウェアで使うことができれば、圧倒的なパフォーマンスを発揮することでしょう。

ヘテロジニアスと呼ばれるこの技術は、まもなくパーソナルコンピュータやMacの市場にも現れるでしょう。
尚、簡単に数字で表すと浮動小数点演算においてPentium4は3GHzで20Gflopsにも達しません。(12GFlops程度)2つのコアを実装したPentiumDの3GHzでも24Gになります。全くお話しにならないでしょう。
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この回答へのお礼

私なりに理解しようと何度か読み返しをさせて頂きましたが
やはりなかなか素人には技術的なことは分かりにくいですね。
折角説明頂いたのに申し訳ありません…。

ただ、最初に読ませて頂いた時には"?"だったところが
何度か読み返しをさせて頂くうちに"!?"に変わったような部分はありました。

CPUが"3GHz"辺りまではすごい速さで次々に登場したのは知っていましたが
そのペースでいくと今頃は"4GHz"や"5GHz"のものが出てきてもおかしくないとは思っていました。
(何故登場しないのだろうか?と…)

いくら最新型のCPUを搭載したPCが登場したとしても
前から使っていたソフトなどの資産が使えないのはツライところですし
最新型のCPUにハードやソフトを全て合わせていたのでは効率が悪すぎますよね。

ただ、その"互換性を保つこと"が技術的にも段々難しくなってきているのが実情なんですね。
何だか"限界なし"だと思っていたPC(とりわけCPU)の技術の進歩ですが
そろそろ限界点が見え出してきているのが分かるような気がしました。
(あとは、PS3のソフト開発はやはり難しいのだろうなぁ…ということも)

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/05/09 06:25

何が凄いのかと簡潔に言えば


一つのプロセッサチップに
PC(通常のPCでは色々なパーツに処理を分担させている)全体の働きが出来る能力を
盛り込んだと言う事です。

まぁ実際にはデータの置き場所(ハードディスク)がとか
色々必要なのですが
数センチ四方の大きさのチップに従来型のPC1台分の性能を
そのままそっくり盛り込んだので凄いのです。
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この回答へのお礼

>一つのプロセッサチップにPC全体の働きが出来る能力を盛り込んだ

これはすごいですね。確か"CPU"というのは、基本的には人間の"脳"に当たる部分で
それだけでは絵も画像も表示させることはできない代物のはずですよね。
それが"Cell"には全て盛り込まれていると考えれば分かりやすいのでしょうか?

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/05/09 05:44

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