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ずっと昔のオリンピック(1964年の東京オリンピックや、1976年のモントリオールオリンピック等)の体操競技の映像を見ると、最近のオリンピックの体操競技の方が、技がはるかに高度になっているのが分かりますが、なぜ、昔の体操選手より、今の体操選手の方がはるかに高度な技が出来るのでしょうか。
選手の筋肉の量が昔より増えているのでしょうか。もしそうならなぜ昔より筋肉が増えるのでしょうか。たとえば、食事やトレーニング器具の違いでしょうか。
あるいは、単純に選手の身体が大きくなっているのでしょうか。
あるいは、体操競技に使われる器具が、高度な技が出来るように改良されているのでしょうか。
あるいは、昔と体操競技のルールが変わって、高度な技が出来るようになったのでしょうか。

あるいは、上記にあげたような理由がすべて合わさったためでしょうか。

A 回答 (3件)

 体操で新しい技を会得するのに、よく言われている言葉があります。


「自分で開発するのは難しいが、マネするのはさほどではない。」

例えば、今やインターハイクラスの技になってしまった鉄棒のムーンサルトですが、昔は想像もできない夢の技でした。
開発者の塚原さんの手記によると、
「自分はひねりの感覚が人よりも劣っていた。それを克服する為にトランポリンをトレーニングに取り入れた。トランポリンには(ハーフインハーフ)という、2回宙返りに1回ひねりを加えた不思議な技がある。これを鉄棒でやれないかと考えたのが最初の動機だった。」

エバーマットという厚く軟らかいマットを二重に敷き、最初は「宙返りー腹打ち」から行ったそうです。ここから前宙に入るのに相当時間がかかり、前宙に入ると完全に空中での自分の向きが分らなくなり、ものすごい恐怖を覚えたそうです。

しかし、今はビットといってウレタンのかけらをたくさん入れてあるプールのようなものの上で高難度技のトレーニングをするので、より安全にトレーニングができるようになりました。
ビデオカメラの普及で誰でも技の研究ができるし、自分の技のチェックもできます。

トレーニング方法も、昔のように軍隊式に根性でハードトレーニングするのではなく、スポーツ科学を取り入れた、より効果的なものになっています。
ナショナルチーム入りを目指す選手なら、食事もより早く肉体が発達し疲労回復の早くなる工夫をしています。

器械も演技内容の変化に伴って変化しています。
近年最も変わったのは跳馬で、以前はあん馬の取っ手を外した形をしてましたが、宙返り系の技がやりやすいように幅が広く奥行きが狭くなり、水泳のビート板のような形になりました。
(昔は跳び箱の開脚跳びのような「きりかえし系」の技が主流でした。その頂点ともいうべき技が「伸身跳び1回ひねり」で、現在おそらく、この技をやれる選手は少ないでしょう。)

ルールも変わっています。
例えば跳馬で「ロンダートー後転跳びー何らかの宙返り」技は女子にはOKでしたが、長い間、男子ではNGでした。

段違い平行棒では、昔は高棒に懸垂して、低棒にお腹を巻きつける類いの技が主流でしたが、現在は男子鉄棒のような車輪系が主流になり、途中で運動の流れがストップすると減点になってしまいます。
その為、一旦静止する必要のある、高棒上後転とび「コルブト宙返り」さらに一回ひねりを加えた「ムヒナループ」などは一切行われなくなりました。
選手の体の大きさについては、あまり変化はありません。
74年世界選手権、個人総合優勝した笠松さんは173cmと大変大柄でした。オリンピック個人総合ニ連覇を果たした加藤沢男さんは164cmでした。
富田は166cmで鹿島は168cmだったと思います。
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これは、全てのことに当てはまると思います。

人類の進歩とでも申しましょうか、まず体操という世界の過去の技術、経験の蓄積により、新たに体操を始める人は、予備知識を持ち体操に取りかかることでき、歴代選手のワザをビデオでまた目の前で見ることにより、人間の心の中に自分もできるという確信が生まれてくると思います。スポーツ科学の進歩もあるでしょうが、たぶん他のスポーツも全て同じだと思います。
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体格はもちろんですが、筋肉トレーニングが進化し考えられなかった技も可能となっています。

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