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住宅基礎のコンクリートを今の時期に工事しても問題ないのでしょうか
コンクリートは強度を発揮するのに日数がかかるとの記事を読み、氷点下で凍結しても大丈夫なのか心配になってきました(地域:北関東)
それとも、コンクリートは凍らないのでしょうか?
どなたか判りやすく教えて下さい

A 回答 (4件)

某ゼネコンで構造設計をしているものです。



コンクリートは、打設の4週間後に設計上で想定している強度が出るようにしなければならない、と法律で定められています。
しかし、気温が低い場合、コンクリートの水和反応の速度が遅くなる為、強度がでるまでに時間がかかるようになってしまいます。そこで、寒い時期には、温度補正強度といって、4週間後に設計上の強度が出るように、設計強度よりも大きい強度が出るような配合でコンクリートを練ります。つまり、寒い時期でも強度上、問題の無いコンクリートが作られているのです。

また、まだ固まらないコンクリートが凍るか?についてですが、結論から申しますと、凍りません。
なぜなら、コンクリートが硬化する時の化学反応(水和反応)は水和熱と呼ばれる熱を発生させるものなので、固まる前は、ちょっと温かいくらいです。冬場、コンクリートを打設している現場などでは、コンクリートから湯気がでているのを見る事が出来ます。コンクリートが冷えた時は概ね水和反応も終わって、硬化したと判断してよいでしょう。

住宅基礎のコンクリートということは、恐らく生コン工場できちんと上記のような配合管理をしたコンクリートを使用するでしょうから、心配する必要は無いと思われます。しかし、万が一、現場練のコンクリートを使用するようでしたら、コンクリートの配合管理は、現場責任者次第となりますので、事前に、4週強度確認のための強度試験を行い、試験結果の報告書提出するよう言っておきましょう。

余談ですが、北海道などの極寒の地域では、硬化後のコンクリートの凍害を防ぐための「寒中コンクリート」を使用しますが、北関東でしたら、凍害が発生することは無いでしょう。
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benjaminさんが詳しくお答えになってみえますので、私は実際の現場で行われている、(一般の人には)面白い対策を雑談的に教えましょう。



1.石油ストーブを炊く
benjaminさんの回答の「暖房」です。建築工事で、特に上屋がある場合(つまり内部)で良く行います。家庭内のように暖かくなるわけではありませんが、少し温度が上がれば良いのですから。

2.電熱器を並べる
土木現場で良く行われているのを見ます。コンクリートを均した後、小型電熱器を並べて温度低下を防ぎます。

3.毛布をかぶせる
養生シート(いわゆるブルーシート)は良くやりますが、その上に毛布をかぶせます。毛布の空気層が保温の役目を担うのでしょう。

中の水が凍った場合、コンクリートに隙間が出来てしまうのは予想出来ますよね。それ以外に、氷の力は恐ろしく、クラック(ひび)が入ってしまう可能性も否めません。

寒い時期のコンクリート打設は、上記のような対応の他、その時期専用の配合によるコンクリートを打つ事が大切になります。これから打たれるのでしたら、気を付けてください。
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コンクリートを打ち終わると、接着剤のように早く水がひいて、乾燥すればよい、と思っている人が多いと思いますが、じつは大変な間違いです。

コンクリートは、水和反応によって強度が出るので、固まったコンクリートには、湿り気を与えたほうがよいのです。何年も経っているコンクリートもわずかですが強度が増え続けているのです。

夏場の暑い時期などにコンクリートを打設した場合は、散水するなどの養生が必要です。また、冬の寒い時期(気温が3℃以下)には凍らないように、暖房を入れてやらないとコンクリートの中の水が凍って凍害を起こしますので注意が必要です。どちらの場合も打設後3日間ほど様子をみて必要な場合は行ってください。

下記URLは、寒期の施工に関してはあまり載ってないんですけど、一応参考まで。

参考URL:http://homepage2.nifty.com/onhome/sumatera/kiso_ …
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コンクリートが本当の強度を発揮するのには10年の歳月が必要です。


コンクリートの反応中は結構発熱するので凍結することはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました
気温がどのくらいまで耐えられるのですか
最近の寒さで、心配になりました

お礼日時:2001/01/19 09:59

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