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修辞法に「体言止め」というものがありますが、その効果として「余韻を残す」と言います。なぜ、「体言止め」が「余韻を残す」のか教えていただけますでしょうか?
よろしくお願い致します。

A 回答 (6件)

通常の日本語の言い切りの形と違うので、まだ表現されていないなにかが残っている感じがするためです。


日本語の言い切りの基本的な形は4種類あります。
 (彼は)日本人だ。(名詞+「だ・である」が述語の中心)
 鳥が鳴いている。(動詞が述語の中心)
 海は広い。(形容詞が述語の中心)
 アメリカは強大だ。(形容動詞が述語の中心)
体言止めは、この基本的な形をとらない修辞法です。
 日本人。
 鳥。
 海。
 アメリカ。
単純な例ですが、名詞そのものを投げ出すように述べることで、
何事かをにおわせるような表現になることがわかるでしょう。
それが「余韻を残す」という効果なのです。
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>体言止めという言葉は、和歌や俳諧にだけ適用されます。


ですから、#1~#4の皆さん全てが・・・。(失礼)

 その一人、No.2です。確かに和歌・俳句にはよく使われます。その代表が「新古今和歌集」なのも、そのとおりです。だが「万葉集」などは意外に少なく、それぞれの時代の特徴があり、ジャンルの特徴もあって、そんなに割り切って「和歌・俳諧のみ」であるかのような「大辞林」の説明を鵜呑みにしてはいけないと思います。近・現代詩にも当然使われるし、小説にだって使われるのです。また、評論文にも使うと思います。
 もし、多くの人がそう考えられるなら、その反証のため検索を試みますが、今のところその必要は感じません。
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体言止めという言葉は、和歌や俳諧にだけ適用されます。


ですから、#1~#4の皆さん全てが・・・。(失礼)
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C2%CE …

しかし、現実問題、ビジネス文書の書き方などで、「説明は箇条書きで、かつ、体言止めで書くこと」というような言い方はしますね。

「余韻を残す」というのは、感じ方(フィーリング)の問題なので、人それぞれ違うと思いますし、「なぜ残す」をああだこうだ説明をしても、かえって分かりにくくなるのでは。

以下は、私なりの解釈です。
体言止めをする/しないは、音楽とのアナロジーがあると思います。
(というか、そもそも和歌や俳諧は音楽の一種なのでは?)
"用言止め"は、サビが終わったあと、エンディングがあり、小節の頭で終止して、滑らかに終わるのと似ているような感じがします。
対して、体言止めは、やや無理やりに4拍子の4拍目などでバスドラムとシンバルで終わるのと似ているような気がします。
・・・は一例で、歌や俳句によって、様々な余韻の残り方があると思いますが。
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 体言止めと言えばなんといっても「春は曙」でしょう。


 これに比較すれば皆さんのあげておられるのは「体言止め」とは言えないようなものです。なぜなら「体言止め」はどなたかのおっしゃるような「名詞を投げ出している」いるようなものではなく、「ひとつの文を全部言ってしまわないで、名詞の部分で切って、言いさしにしておく」というものだからです。それだからこそ、省略されたものは何かと想像することにより、余韻があるのです。
 「体言止め」は「体言だけ」ということではありません。「体言だけ」ではぶっきらぼうになるでしょう。その体言にいくら修飾語を重ねても同じことです。
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例)青い空。

広い海。

 この場合の意味は、「青い空がある。広い海がある。」であって、「青い空がない。広い海がない。」ではないですよね。
 "ある"とは書いてないのに、読んだ人はある"と思ってしまう。これは言葉というものの特徴だと思います。
 体言止めというのは、"ある"と書かれていないがゆえに、かえって読む人に"ある"ということを強く意識させる表現なのだと思います。もしかすると、それが余韻の正体なのかもしれません。

 余談ですが、こんな話を聞いたことがあります。
 畑の真ん中に立て札があって、「ここに宝はありません」と書いてあった。そこを掘ってみたら宝が出てきた、
 立て札がなければ、「宝がある」「宝がない」ということ自体、思い浮かばないはずです。
 言葉というのは、それが肯定にしろ否定にしろ、別の意味で、否が応でも肯定的な意味を帯びてしまうのかもしれません。
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 「体言止め」を比較的分かりやすく説明しているサイトを挙げておきます。



http://bunnsyou.fc2web.com/ue.html

 なお、「連体形止め」も似たような効果があるのですが、中世あたりからあまり使われなくなりました。それは一部の助動詞、形容動詞を除く活用語が「終止形=連体形」になってしまった(同一化した)からです。しかし、短歌・俳句では古文的な言葉の使い方をすることが多いので、今でも「連体形止め」はよく出てきます。(係助詞「ぞ・なむ・や・か」がある時、連体形で結ぶのとは別)
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