プロが教えるわが家の防犯対策術!

食べなさそう、買わなさそう、使わなさそう---A
等々という言い回しをよく耳にしますが、
これらは、
食べなそう、買わなそう、使わなそう---B
といった言い回しと同じ意味に使われているかと思います。

さて、A、Bの言い方では、
どちらが正しいのでしょうか?

同じ疑問を抱いている方、アドバイスしてくれる方、専門家の方、ひとまず何かを言ってみたい方、どんな方でも構いません。
みなさんからの素敵なリアクションをお待ちしております!

A 回答 (7件)

次は以前、別サイトで書いたものに加筆したものです。

参考になさってください。

(1)形容詞「ない」「よい」の場合
形容詞「ない」、「よい」に、様態の助動詞「そうだ」がつくときには、「~なさそうだ」「~よさそうだ」というように、「ない」「よい」の語幹部分(簡単にいえば「な」と「よ」)と「そうだ」の間に「さ」を入れます。本形容詞の「ない」、補助形容詞の「ない」、両方の場合にいえることです。
例 彼には能力がなさそうだ。彼女は楽しくなさそうだ。今日は休んだ方がよさそうだ。
(※様態・・・「そういう様子だ」「様子から~のように思える」の意味・用法。「そうだ」にはほかに伝聞の意味・用法がありますが、今回は関係ないので無視します。)

(2)助動詞「ない」の場合
本来、助動詞「ない」には「そうだ」が直接つくとされてきました。
例 彼女は行かなそうだ。
ただ最近では、助動詞「ない」と「そうだ」の間にも「さ」を入れるようになってきています。
例 彼女は行かなさそうだ。
文法書の多くもこの言い方を認めるようになりつつありますが、教科書・学参ではまだ認めていない方が主流のようです。
ちなみに、助動詞「ない」は形容詞「ない」とは、全く別の起源を持つ語とされていますが、活用形や意味はご存じの通り似通っています。

(3)「少ない」「危ない」の場合
「少ない」「危ない」は、それだけで一語の形容詞ですから、「少なさそう」「危なさそう」とは言いません。
これは今でも全くの誤用とされます。
正しくは、もちろん「少なそう」「危なそう」です。
(ただ、上記のように、形容詞とは全く別系統の助動詞「ない」の後にも「さ」が入るようになってきたことなどから考えると、遠い将来、語形が似ていて同じように活用する「少ない」「危ない」などについても、「少なさそうだ」「危なさそうだ」などの形が認められるようになるかもしれません。)

(4)その他
難しいのは「つまらない」「くだらない」です。これらは、「動詞+助動詞ない」と考えられるため、(2)に従って、「つまらなさそうだ」も許容されつつある、と考えられそうです。ただ、「つまらない」は一語の形容詞的に扱われるようになりつつあります。それなら(3)に従って、「つまらなさそうだ」は誤用とされるはずです。
ただ、いずれにしろ(1)によって、形容詞「ない」以外は「さ」を入れない、というのが本来ですから、
「つまらなそうだ」と言っていれば、今のところ無難です。

この回答への補足

とても分かりやすい回答をどうもありがとうございます!

(1)形容詞「ない・よい」+様態の助動詞「そうだ」
→「さ」が入る。:「~なさそうだ」「~よさそうだ」→○正しい用法
これは、
本形容詞の「ない」、補助形容詞の「ない」、両方の場合にいえること。ということでした。
この場合の「さ」は品詞で言うと、何なのでしょうか。

能力が「ない」。→本形容詞でしょうか。
楽しく「ない」。→補助形容詞でしょうか。
休んだ方が「よい」。→本形容詞でしょうか。

>「そうだ」にはほかに伝聞の意味・用法がありますが、今回は関係ないので無視します。

★余談ですが、こちらの「そうだ」の場合ですと、「○○は、ないそうだ。」というような言い方になるんでしょうね。
(違っていたらごめんなさい。笑)

>(2)助動詞「ない」の場合
本来、助動詞「ない」には「そうだ」が直接つくとされてきました。
例 彼女は行かなそうだ。

★この辺から、ワクワクしながら読ませて頂きました。照

>ただ最近では、助動詞「ない」と「そうだ」の間にも「さ」を入れるようになってきています。
例 彼女は行かなさそうだ。

★私がオカシイと感じていた「さ」は、まさにコレです!
ちなみに、この誤用っぽい「さ」は、品詞で言うと何に当たるんでしょうね。笑

>文法書の多くもこの言い方を認めるようになりつつありますが、教科書・学参ではまだ認めていない方が主流のようです。

★ほぉ…、よくご存知ですね。ふむふむ、説得力があります。

>ちなみに、助動詞「ない」は形容詞「ない」とは、全く別の起源を持つ語とされていますが、活用形や意味はご存じの通り似通っています。

★確かに似ていますね。若者に「さ入れ」の人が多いのがなんとなく分かって来ました…。

>(3)「少ない」「危ない」の場合
「少ない」「危ない」は、それだけで一語の形容詞ですから、「少なさそう」「危なさそう」とは言いません。

★(3)は、言葉の一部に「ない(という音)」のある形容詞の場合ですね。

>これは今でも全くの誤用とされます。
正しくは、もちろん「少なそう」「危なそう」です。

★ワクワク2!この場合にも「さ」を入れる人が時々居ますよね。。
遠い将来、認められるようになっちゃうかもしれないというお話がありましたが、個人的にはイヤですね…。汗

(4)その他
「つまらない」「くだらない」
捉え方1:「行かない」の仲間(動詞+助動詞)として考える場合
捉え方2:「少ない・危ない」の仲間(形容詞)として考える場合

捉え方1→「さ入れ」は△といったところでしょうか。(今の所)
捉え方2→「さ入れ」は× ですよね!

(1)~(4)をまとめると、
(1):○
(2):△
(3):×
(4):△ or ×
こんな感じでしょうか。

私が挙げた例で考えますと、
「食べなさそう、買わなさそう、使わなさそう」、これらは全て,
動詞「食べる・買う・使う」+助動詞「ない」+助動詞「(様態)そうだ」→「食べなそう」[(2)のケースですね。]
※この場合ですと、「食べなさそう」よりも「食べなそう」の方がより正しいと解釈して良いのですよね?

いやぁ、スッキリしました。
自分の「さ」の感覚がおかしくなりそうだったので質問させて頂きました。
恐らく私は間違っていなかったように思います。
あまりにも周りにそういった誤用をする人が多いので、自信を失っておりました。笑
締め切るのを少し待ちますので何か補足などございましたら、して頂けると助かります!
ありがとうございました!

補足日時:2007/05/15 02:25
    • good
    • 0
この回答へのお礼

しつこくてごめんなさい!補足です!照

「ない」の捉え方は全部で4通りあると考えてもよろしいでしょうか。
A本形容詞の「ない」 ex:お金がない
B補助形容詞の「ない」ex:楽しくない
C助動詞の「ない」 ex:食べない
D形容詞の一部に含まれる「ない」 ex:少ない

A~Dの「ない」のうち、
様態の助動詞「そうだ」と合体して使われる時に「さ」が入るのは、

AとBだけ。と解釈してもよろしいでしょうか。
Cはグレーですよね。
Dはブラック!笑
(私の中ではCもブラックですが…。苦笑)

「さ」を入れるべきかどうかは「ない」の品詞で判断できると言えそうでしょうか?
もし言えそうでしたら、人にも説明しやすいですよね♪
もし宜しければ、また回答をお願い致します!

お礼日時:2007/05/15 02:54

#1です。

仕事に追われたり、サーバーの突然の閉鎖(サンネットというところは、予告なしにいきなり保守点検の名目で閉鎖するのです。まったく……ぶつぶつ。)があったりで、ご返事が遅れてしまいました。申し訳ありません。もうすでに、他の回答者の方から有益な回答の数々が寄せられています。ただ、私あてに補足質問をいただいた問題や、新たに生じた問題などに、まだ結論を見ていないものもあるようなので、書くことにしました。ほかの方のご意見と重なる部分もあり屋上屋を重ねるようなことになるでしょう。また、問われてもいないようなことを唐突に書きはじめるかもしれません。
ご回答というよりは、私個人の問題点の整理という感じの内容になるかもしれませんが、その点はご了承ください。

「文法」について
Oさん(以下、他の回答者の方を頭文字でこう呼ばせていただきます。失礼とは思いますが、お許しください。)のおっしゃっている通りなのですが、少し整理したいと思います。ただ、いずれの呼び名も学問的な概念としてきちんと定義されたものではなく、通称の域を出ないものであることを断っておきます(よって、下記の分類・定義も当然、私の個人的な考えによるものです。)。また、下記ですべてを説明し尽くしているわけではもちろんありません。
(1)国文法…日本人(の研究者)が日本語(国語)を研究する際の”文法”、あるいは日本人の学習者(主に小中高の児童・生徒)に対して日本語(国語)教育教育を行う場合に用いる規範的な”文法”。さまざまな体系(学説)があるが、代表的な研究者の名をとって、山田文法・橋本文法・時枝文法・松下文法などと呼ばれる(もちろん他にもいろいろある。)。上記の「学校教育における規範的な文法」のことを、一般に「学校文法」という。これは、橋本文法を基礎とし、その後永野賢氏などによって築き上げられてきたものである。便宜的な概念(くくり)であり、つっこみが浅かったり、不統一(あるいは曖昧)な分野があったり、規範的に過ぎて現実の言語活動から遊離していたりと、欠点はいくつも指摘されている(詳細は省略)が、初学者に対する入門編として相対的にみて有効な学説であるのは事実であり、今も、その名の通り学校教育(もちろん国語)で用いられている。
国文法は、大きく文語と口語に分けられる。文語の場合、学校文法と研究の最先端が乖離しているということはさほどないようだが、口語文法の場合は、学校文法と先端研究の間に大きな乖離が見られるのは事実である。というのも、口語、つまり現代語の文法は、Oさんの指摘にあるように、言語学や外国語研究、あるいは外人向けの日本語教授法といった隣接諸分野から、直接・間接の批判・影響をおおいに受けつつあり、いわゆる”国文法流口語派”といった狭い枠の中にいては、とても太刀打ちできない状況にあるからである。よって、先端の研究者で、自らを今も「国文法の専門家」、あるいは「国文学者」と自認している人はほとんどいないと考えられる(保守的な古典研究者などについてはわからないが。)。

(2)日本語文法…外国人に向けて外国語としての日本語を教える際に用いられる文法。あるいは、旧来の「国文法」に縛られることなく、隣接諸学(言語学)の成果や影響を受けて、新たな視点から日本語を研究している者にとっての文法。(私は門外漢なので詳しくありませんが、生成文法の流れをくむ派、伝統的な英文法を規範とする派、アメリカ言語哲学の影響を受けた派、三上章など独自の日本語研究を行った人々の流れを受けた派など、こちらもさまざまな体系。学説があるようです。)Sさんは、上のいずれのお立場かはわかりませんが、日本語文法のお立場に立っていらっしゃるのは間違いないようです。他の質問に対するご回答を拝見していると、学校文法をほとんど考慮に入れていらっしゃらないようなので。
国文法(特に学校文法)の立場から見れば、便宜的なものに過ぎない(外人向けのものの場合)とか、国文法についての知識が全くない(あるいは有益な部分を含めて国文法を全く無視している)人間がいる、といったいろいろ批判もあるでしょうが、私個人としてはおおいに日本語文法には興味があり、改めて五十の手習いで勉強したいと思っています。学校文法の狭い枠内にいただけではわからないところがたくさんあるので。(とはいえ、ここを始めとする質問サイトの国語カテでは、上記のように、国文法の知識が全くない(あるいは全く無視する)回答者の方もいらっしゃって、どう反論したらいいのかとりつく島もない場合もままあります。専門家や好事家どうしの議論の場合ならともかく、中高生向けに説明をするなら、(たとえ批判するにしても)少しは学校文法についても学んでおくべきだと思うのですが、いかがでしょうか。守旧派のひがみかな?)

ともかく、今回も含め、こういった場で考えを述べる場合、私自身は、とりあえず「学校文法口語派ーときどき文語」という立場に立っていくしかないと考えています。

前書きが長くなってしまいましたが、ここから本題です。以下、断り書きがない場合、すべて「学校文法」を中心に私見を混ぜたものです。
「ない」について
(1)語誌
形容詞「ない」は、文語の「なし」の口語形です。助動詞「ない」の起源は不詳です。上代語の「なふ」を語源とする説もありますが、あまり支持されていないようです。成立時期も不詳ですが、室町末期に関東方言で使われていたのは確かなようです。西日本の「ぬ・ず(いわゆる文語の正統的な打ち消しの助動詞)」と対比的な関係にあったが、江戸末期には、「ない」の方がが主流となり今に至っています。
(2)意味・用法
形容詞「ない」は自立語です。
本形容詞…「本が ない。」のように、単独で、主語に対する述語になります。意味的には、主語の存在自体を打ち消す(無い)ということを表します。繰り返しになりますが、自立語であり、単独で文節になります(換言すれば、単独で文の成分になれます。)。「無い」と漢字で書くことができます(最近では平仮名表記が主ですが。)。
補助形容詞…「美しくない」のように、自立語で単独で文節にはなりますが、単独で成分にはならず、常に上の自立語(例の場合は「美しい」という形容詞)と補助の関係で連文節になって成分となります。よって単独で、主語に対する述語にはなれません。意味的には、連文節の関係にある直前の自立語の内容を打ち消します。単独で成分にはなりませんが、前に付属語である副助詞が入って「美しく【は】ない」という形になることもあって、自立語(単独で文節になれる語。文節の頭にくる品詞)とされています。既出ですが、時枝博士は補助形容詞を認めず助動詞としています。意味・用法からすると時枝博士の方に分があるようですが、上記の語誌からすれば明らかに形容詞です。ひらがなで「ない」と書くのが一般的です。
助動詞…付属語で、動詞及び助動詞「れる・られる」「せる・させる」の未然形に接続します。識別のテクニックとして「ず」「ぬ」に置き換えられるものは助動詞とされますが、語誌で触れたように助動詞「ない」は文語の「ぬ。ず」にあたるので、当然といえば当然です。逆に言えば「なし」に置き換えられるのは形容詞「ない」、ということになりますね。

よって、ご質問の、
能力が「ない」。→本形容詞でしょうか。
楽しく「ない」。→補助形容詞でしょうか。
休んだ方が「よい」。→本形容詞でしょうか。
に対する答えはイエスです。ちなみに「よい」は補助語として用いられることはないこともない(「行ってよい」など、そうかもしれません。)が、補助形容詞とされることはにように思います(私にとっては寝耳に水で、すごい指摘です。また眠れなくなる!)。一般に補助形容詞とされるのは「ない」と「ほしい」ぐらいです。補助形容詞とされるのは「ない」だけ、としている文法書もあったと記憶しているほどです。ただ、補助か否かは、その意味・用法から決めるべきですから、「ほしい」はもちろん、「よい」も補助形容詞に含めていいのかもしれません(この点は判断を留保させてください。)。

(3)補説
なお、「さ入れ」に関してですが、Sさんのおっしゃることにいくつか私見を挟ませていただきます。上記のように形容詞「ない」は自立語で
す。よって「本が ない。」というように単独で成分(例の場合は述語)になります。一音節で「な-そうだ」では言いにくいので接尾語「さ」を入れて「なさそうだ」としたのでしょう。(「さ」は品詞ではなく接辞です。接辞は単語、つまり品詞ではなく、単語(品詞)を作る一成分です。接辞の中に、接頭語、接尾語があります。余談ついでに、Sさんは「ない+さそうだ」と分析されていらっしゃいましたが、学校文法的には「なさ+そうだ」です。「なさ」の品詞は何だ、というのは難問です。少なくとも私は知りません。形容詞の語幹「な」に接尾語「さ」が付いたものとしかいいようがないかな…トホホ。どうしてもといわれれば形容詞でしょうが…。また余談2。「さ入れ」は「ら抜き」からの連想で最近作られた語で、今回のような場合には使いません。この場では通じているのでかまいませんが、世間では通用しないと思うのでご注意ください。)
それに対し助動詞「ない」の方は、単独で文節(成分)になることもなく、常に「○○ない+そうだ」の形で使われます。よって、もともと「さ」を入れる必要がなかったのだと考えられます。
文語まで遡って、形容詞「なし(連用形「なかり」)」に「さうだ」がついた形、助動詞「ず(連用形「ざり」)」に「さうだ」がついた形についても調べたかったのですが、手元の資料、また私の知識ではかないませんでした。
なお「そうだ」も学校文法(口語)でこそ助動詞に分類されていますが(文語では体言「さう(相、あるいは左右)」+、指定の助動詞「だ」)、時枝博士を始め異論も多い語です。
 
「濃い」などについて
本題からはずれますが、以前「濃い+め」はなぜ「こめ」ではなく「こいめ」なのかについて書いたことがあるので、参考になさってください。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

「その他」でくくってしまった「~ない」という語形の語について
次のように分類できます。
(1)語源不詳(分析不可能)なもの
 あぶない、きたない、すくない
(2)形容詞「ない」を接尾語としてつけたもの
 果てしない、やるせない、申し訳ない
(3)助動詞「ない」を接尾語としてつけたもの
 つまらない、くだらない、すまない
(4)強調の「ない」を接尾語としてつけたもの
 せわしない、切ない、いとけない
※(1)については文字どおり不詳、ただし、語源をたどると「なし」にたどり着く可能性も完全には否定できない。(4)も同じ。(2)・(3)は、単語か連語かの境目はかなり曖昧です。(3)の「ない」は、単独の助動詞同様「ぬ」に置き換えられます。(4)の場合の「ない」については、語源も含めよくわかっていないことも多いようです。
(2)は、語源が形容詞だけに、「申し訳なさそうだ」などと「さ」を入れる方が自然です。(3)は下記で言うとおり揺れているもの。(1)は入れるべきではない。(4)は、難し~い!「せわしなそうだ」より「せわしなさそうだ」の方がしっくりいきます。が、「切なさそうだ」は不自然。規範通り「切なそうだ」の方が自然です。
ただ、「せわしい」の場合は別な見方も生まれてきます(またまた余談です。ここら辺は学校文法を超えた分野かもしれません。)。詳細は下記URLを御覧いただくとして、「せわしない」には「せわしい」という類語があります。その意味や慣用的な使い方に注目すると、「せわしない」にそもそも様態の「そうだ」をつけること自体が正しいのか、疑問が湧いてきます。
また、すべての形容詞に様態の「そうだ」がつくわけではないという私見を、下記二つめのURL(三つめは私以外の方のご意見です。)で述べています。よろしかったらご覧ください。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

結論は、#1で述べたとおりで、形容詞(補助形容詞も含む)の場合は「ない」の後に「さ」を入れ、助動詞の場合は入れないのが規範だが、今では助動詞の後にも「さ」を入れる言い方が広まっている。「揺れている語(学術的な語ではありませんが、専門家も論文等でよく使う語です。ほかに「ら抜き」や、「全然…いい」という言い方(「全然」を程度の副詞として使う言い方)、「大地震」の「大」の読み方(「おお」か「だい」か)などが、今現在「揺れている語(読み)」とされています。)と見ていい。

言葉というものは変化するものであり、規範的(保守的)な文法や言い方などにこだわる必要はないという人がいます。基本的には私もその意見に賛成なのですが、ただ、何が規範であるかを知り、何が今変わりつつあるのかということをしっかり見つめることは、それはそれで有意義なことだと思います(だれもがそうすべきだとは思いませんが。)。

さらに疑問点等がおありでしたら、補足要求、あるいは改めてご質問ください。すぐにというわけにはいきませんが、可能な限りお答えしたいと思います(正直、こう言っておきながら、以前、ご質問をほうっておいて結局無視した形になってしまったこともありますが……。その時の質問者の方、ごめんなさい。)。
また、今回のように、問題が本格的でしかも多岐に渡ると、この私の回答がそうであるように、長く複雑なだけで要領を得ないものになりがちです(責任は質問者の方だけではなく、全員にあるといえます。)。そうなると、質問者・回答者双方とも、かなりめんどうです。今後は問題点を絞って、個々にくぎって質問なさったらよいと思います。老婆心ですが。

この回答への補足

kyouzaiya-kさん、お忙しい中、貴重なお時間を割いてこのような素晴らしい回答をして頂き、誠にありがとうございます。
早速ですが、お返事をさせて頂きます。(kyouzaiya-k 教材屋さん でしょうか?^^)

>サンネットというところは、予告なしにいきなり保守点検の名目で閉鎖するのです。まったく……ぶつぶつ。

現在、サーバー選びでも悩んでいるので、こちらにも食いつきたくなりました…が、今回はやめておきます。笑

kyouzaiya-kさんのお話して下さった内容全てに対し、「中学校で習う国語の文法」の知識すら危うい私が同じレベルで返答するのはまず無理なので、私が注目した箇所にのみお返事をさせて頂きます。頂いた回答にはすべて目を通しましたが、どの程度消化できたかは分かりません。誤解もあるかもしれませんが、どうぞお読み下さい!

まず、確認。
Oさん:OKATさん
Sさん:Parismadamさん(のことでしょうか?)
さらに、この補足では便宜上、kyouzaiya-kさんを、
Kさん と置かせて頂きます。

Oさん、Sさん、Kさん、それぞれとても文法にお詳しそうですね。
私の質問がこれほどまで深いものとは知らなかったものですから大雑把に質問をしてしまいましたが、その結果、有識者の方々に「広く深い」回答をさせてしまうことになり、大変申し訳なく思っております。
(普段から広めに質問してしまうのですが、今回はこれでも質問事項を絞ったつもりでした…。残念^^;)

しかし、このような本格的な回答が得られたことについては、申し訳ありませんが大変満足しております。(ごめんなさい。照)

前置きが長くなりました。失礼。照
それでは本題に移ります。

まず、回答の前半部分で「文法」について解説して頂きました。
こちらは読むだけで一苦労でした。笑
文法には色々な視点や考え方、体系があるのですね。
(前半部分の文法のお話は私に対してというよりも、他の回答者の方々に対する御意見であるように感じられましたので、私は大人しくしています。笑)

>Sさんは、上のいずれのお立場かはわかりませんが、日本語文法のお立場に立っていらっしゃるのは間違いないようです。
>学校文法の狭い枠内にいただけではわからないところがたくさんあるので。

といった箇所から、「Kさんは文法に関わるお仕事をされている人なのでは?」なんて想像してみましたが、いかがでしょう!
Kさんは文法の知識をバランスよくお持ちのようなので、Kさんからは偏っていない回答を頂けたように思います。
どうもありがとうございます。

>こういった場で考えを述べる場合、私自身は、とりあえず「学校文法口語派ーときどき文語」という立場に立っていくしかないと考えています。

とありますように、学校文法しか知らない私にはとても受け入れやすい回答であったように思います。
恐らく、こういった質問をされる方々の多くが私のような「学校文法しか知らない人」だと思いますので、大変貴重な回答者だと感じました。
今後もそのようなスタンスで回答して頂けたらと思います。応援しています。

補足日時:2007/05/16 16:54
    • good
    • 0
この回答へのお礼

(補足の続き)

>識別のテクニックとして「ず」「ぬ」に置き換えられるものは助動詞
「なし」に置き換えられるのは形容詞「ない」

なつかしい~!
記憶が少しだけ甦りました。笑

>また余談2。「さ入れ」は「ら抜き」からの連想で最近作られた語

No.2の方が言われていた「さ入れ」と、私の質問の中の「さ入れ」は違うもので、前者は最近話題になっている「さ入れ」で、後者は「さ入れ」では(世間では)通用しない「さ入れ」の問題なのですね。
では、後者の場合の「さ入れ」は、どう表現したら宜しいんでしょうね。笑

>(1)語源不詳(分析不可能)なもの
 あぶない、きたない、すくない

この辺の分析は特に素晴らしかったですね。
どう素晴らしかったかは説明できませんが。笑
で、私も頑張って考えてみました。「みっともない!」の「ない」はなんじゃらホイ!…と。
強調の「ない」でファイナルアンサー…。
いやいや、そんなことよりも、否定の意味のない「ない」があることにビックリしましたよ!

●●●●●こちらの質問-回答をお読みの方は、こちらには必ず目をお通し下さい。●●●●●
結論は、#1で述べたとおりで、形容詞(補助形容詞も含む)の場合は「ない」の後に「さ」を入れ、助動詞の場合は入れないのが規範だが、今では助動詞の後にも「さ」を入れる言い方が広まっている。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

>また、今回のように、問題が本格的でしかも多岐に渡ると、この私の回答がそうであるように、長く複雑なだけで要領を得ないものになりがちです

問題が本格的かつ多岐に渡っていたことに気付いておりませんでした。汗

>(責任は質問者の方だけではなく、全員にあるといえます。)

私の責任です、以後気をつけます!深い回答を求めるのなら、狭く問えっ!ですね。了解!

>今後は問題点を絞って、個々にくぎって質問なさったらよいと思います。老婆心ですが。

質問の仕方までアドバイスして頂き、色々とお世話になりました。
終始丁寧にお答え頂き、大変助かりました。
また言葉の問題でつまずくことがございましたら、是非お力をお貸し下さい。

私の読みにくい文章に最後までお付き合い頂き、回答者の皆様、本当にありがとうございました。
(念のため、回答の締め切りはもう少し待たせて頂きます。照)

お礼日時:2007/05/16 17:02

 言われて読み直してみると、みなさん詳しく説明されていますね。

それに質問者も詳しく補足質問をされていて、結局わたしの回答は不必要なことを長々書いたことになり、全く汗顔の至りです。一つ弁解すればわたしが読んだ段階では、補足欄にはこんなに詳しく書かれていなかったような気がします。
 一つだけ説明しておきます。「日本語文法」とは、正確には「外国人に日本語を教えるために考えられた文法論」で、これを用いる人々は「これぞ本当の日本語の文法だ」という意味を込めて「新日本語文法」と呼んだりします。本屋で文法書を買うとき「国文法」「文語文法」などと名付けてあるものなら、学校で習う文法ですが、「日本語文法」と名付けられたものは、この種のものが多いので、注意してください。
 この文法の特徴はいろいろありますが、まず英文法の影響が非常に強いこと、われわれが習う用言の活用(未然・連用・終止…)を使わず、変化形というものを用います。それと、助動詞を認めません。それは英語でいう助動詞と働きが違うという理由です。当然、英語にない「形容動詞」は認めません。しかし、「ナ形容詞」と呼んで取り入れます。(普通の形容詞は「イ形容詞」)その代わり、「アスペクト」とか「テンス」とか学校文法では使わないことを取り上げます。これらは学校文法が一応成立したあとに学者が研究した成果です。また「見れる」などの「ラ抜きことばを」を可能形と呼んで積極的に使用します。
 ネット上には、これらの文法のサイトがあるので、検索の時ある程度の予備知識が必要です。
 わたしはこの種の文法を、避難・中傷しているわけでなく、このような研究は存在して不思議でないと思っていますので、お間違いなきように。

この回答への補足

補足をありがとうございます!

>全く汗顔の至りです。

いえいえ、アドバイス頂き、とても嬉しかったですよ!^^
気になさらなくて結構です!

>一つ弁解すればわたしが読んだ段階では、補足欄にはこんなに詳しく書かれていなかったような気がします。

んー、どなたに対しても、回答して頂いてから2時間以内にお返事をさせて頂いたと思うのですが…。^^;
(まぁ、こちらの件も、気になさならくて結構ですので。照)

>「日本語文法」とは、正確には「外国人に日本語を教えるために考えられた文法論」で

大変興味深いですね。

>「国文法」「文語文法」などと名付けてあるものなら、学校で習う文法です

私が習ったのはこちらのようですね!

>英文法の影響が非常に強いこと、われわれが習う用言の活用(未然・連用・終止…)を使わず、変化形というものを用います

英語教育と連携して、「変化形」を使って国語の文法を指導していった方が日本人の英語力に良い結果をもたらすのでは?と感じましたが、いかがでしょう。笑

>それと、助動詞を認めません。それは英語でいう助動詞と働きが違うという理由です。

学生時代、do can willなどの助動詞と、国語の助動詞がどうも意味的に結びつかなかったので、イヤァな気がしていました。苦笑
やはり、「変化形」を国語の文法にも導入したほうが良いのでは…なんて思っちゃいますけどね。

>お間違いなきように。

了解ですっ!

おかげさまで、文法の世界の奥深さを痛感致しました。笑
丁寧な回答をどうもありがとうございました。

余談ですが、これとほぼ同じ内容の質問を「社会-カルチャー」のカテゴリーでもしておりました。
しかし、残念ながら、そちらでは0回答でしたので本日削除をさせて頂きました。
こういった質問は、こちらのカテでする方が良いみたいですね!
また疑問に思うことがありましたら、こちらのカテで質問させて頂きますので、今後とも宜しくお願い致します。

補足日時:2007/05/15 21:49
    • good
    • 0
この回答へのお礼

その節はお世話になりました。
また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。

お礼日時:2009/08/26 11:47

質問者は、すでにお分かりのようですが、「そうだ」という助動詞には、「伝聞」と「様態」の二種があります。

「伝聞」は終止形に接続、「様態」は連用形に接続します。
 あるそうだ。 ないそうだ。 (伝聞)
 ありそうだ。 来そうだ。  (様態)

今、問題になっているのは、「様態」の方で、一応「連用形接続」としましたが、実はもう少し複雑で、形容詞・形容動詞および形容詞型活用をする「たい」という助動詞の場合は、その語幹またはそれに類する「た」に接続します。
 高そうだ。  静かそうだ。  見たそうだ。

 さらに問題なのは、現在の話題の「~さそうだ」ですが、これはNo.3の方が結論を出していらっしゃるとおり、一音節の語幹を持つ「よい」「ない」「濃い」だけは接尾語「さ」を挟んで接続する。
ただし、「ない」という音がついている「せわしない」「きたない」「ぎこちない」「情けない」「おっかない」「みっともない」「あどけない」「えげつない」(等々)などにも「さ」を挟む言い方が存在するようです。
 
 【形容詞の「ない」と打消の助動詞「ない」の区別】
 動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」の未然形についた「ない」は助動詞と考え、形容詞・形容動詞・断定の助動詞「だ」の連用形についた「ない」は「形容詞の「ない」と考えます。
  美しくない。 元気でない。 人間でない。
これらには、直前に「は」を入れて「美しくはない」「元気ではない」「人間ではない」とできるからというのが、一つの見分け方になります。
 ただし、時枝文法や日本語文法の場合は、この二つを区別しないようです。まあ、日本語文法の場合は、助動詞を認めないから仕方ないことです。

この回答への補足

これはこれは、難しいお話をどうもありがとうございます。笑
解読するのに時間がかかりました。(どの程度理解出来たかは謎ですが。汗)

>今、問題になっているのは、「様態」の方で、一応「連用形接続」としましたが、実はもう少し複雑で

はい、「ない」+「そうだ(様態)」についてですね。
頂いた回答の前半部分では、特に「そうだ」についての解説をして頂きました。

次に、回答文の「さらに問題なのは、」~「『えげつない』(等々)などにも『さ』を挟む言い方が存在するようです。」までの部分は、
NO.1さんの回答の中の「(4)その他」と大筋では同じ内容でした。
※沢山の例をさらに挙げて頂き、ありがとうございました。

後半部分では、今度は「ない」について解説をして頂きました。
ここで教えて下さっている【形容詞の「ない」と打消の助動詞「ない」の区別】は、「ない」+「そうだ」において、「さ」を入れるか入れないかの判断の際に必要であるから教えて下さっていると受け止めれば宜しいのでしょうか。

前半部の「そうだ」の解説、後半部の「ない」の解説は、それぞれ「『ない+そうだ』の用法で「さ」を入れるかどうか」の話とどう関係しているのかがイマイチ理解出来なかったので、その辺りをもう少し分かりやすくお話し頂けると大変ありがたかったです。
※前半部分の「ない」と後半部分の「そうだ」がそれぞれ「ない+そうだ」とは直接的には関係なく解説されているのだとしたら、それぞれの用法の理解を深めるという意味で、お聞きしておきます。

最後に、「時枝文法や日本語文法の場合は~」というお話がありましたが、初めて「時枝文法」というものの存在について知りました。
というよりも、解釈の異なる様々な文法が日本語には存在するということを初めて知りました。(他の言語でもそういったことはあるのでしょうが。)
また、「日本語文法の場合は、助動詞を認めないから仕方ないこと」という部分は、無知な私にはこれだけでは意味が分かりませんが、「日本語文法では、助動詞を認めない??えーっ、国語の授業で助動詞を習った覚えがあるけどぉ。。。」と、大変驚かされました。
まぁ、この件についてはまた改めて質問させて頂く事に致します。笑

この度は私のために文法講座をして頂きまして、誠にありがとうございました。
またアドバイス等ございましたら、宜しくお願い致します!^^

補足日時:2007/05/15 18:41
    • good
    • 0
この回答へのお礼

その節はお世話になりました。
また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。

お礼日時:2009/08/26 11:47

No.3です。

補足質問にお答えします。

ご質問1:
<形容詞の「ない」と助動詞の「ない」が偶然にも同じような使い方ができるために、本来では「さ」を伴わなかった「助動詞『ない』+助動詞『そうだ(様態)』」の用法でも「さ」を入れた言い回しをされるようになったと。
<助動詞「ない」+助動詞「そうだ(様態)」の例> NO.1さんの回答より
・彼女は行かなそうだ。→彼女は行かなさそうだ。
上記のような解釈で宜しいでしょうか。>

ご質問1への回答:
それで結構です。

ご質問2:
<(2)の点で、形容詞「ない」と助動詞「ない」は使い方が異なっていたと思うのですが、これは『例外』的なもので、「本来はどちらも同じように使える」ということなんでしょうかね。
そして、この『例外』的なゾーンが現在では薄れつつあるために、今回NO.3さんに頂いた「A、Bどちらも正しい」という回答に至るということなのでしょうか>

ご質問2への回答:
<形容詞「ない」と助動詞「ない」は使い方が異なっていた>ので「本来は同じように使えない」ものなのです。本来はやはり、それぞれ違う用法、形容詞の「ない」+「さそうだ」、助動詞の「ない」+「そうだ」があった(現在もある)のです。

しかし、形容詞「ない」と助動詞「ない」の文法上の類似点のため、ご質問のような用法についてグレーゾーンが必然的に生じてくる、というわけです。

現在は助動詞「ない」+「そうだ」も助動詞「ない」+「さそうだ」も両方同じように使われているので、新しい用法である後者は間違いだ、とは言えなくなってきているのです。言い換えれば、新しい文法事項が日本語の歴史に加筆される過渡期である、と言っても大袈裟ではないでしょう。

ご参考までに。

この回答への補足

私の補足に対する回答をどうもありがとうございます。

NO.3さんの回答を誤解なく理解出来ていたようなので、安心致しました。

形容詞「ない」と助動詞「ない」は品詞が違うのだから、使い方も異なるのだけれど、両者には類似点が多いために本来なら別々の使い方をされるものが同じような使い方をされるようになってきた、ということなんですね。

本来なら間違っている言葉遣いでも、結果的に多くの人に使われ市民権を得るようになると、その用法も新たな言い回し(正しい言葉遣い)として認められるようになるんですね。

では、今回の質問においては、A・Bともに正しいと結論づけさせて頂きます。
ただ、個人的には「食べなさそう」とか「誘わなさそう」のような言い回しには抵抗を感じますけどね。笑
さそわなさそう(誘わな!誘う!)…謎笑

実際に、「食べなさそう」と「食べなそう」では、どちらの方がよく使われているのかちょっと気になりますね。
この質問にこうして回答して下さっている方達はどちらを使われているんだろう。。。フフフ。気になる。笑

この度は貴重な御意見をどうもありがとうございました。
胸がスカッとしました★

回答の締め切りは、反論者が出て来ないかしばらく待ってから、させて頂こうと思います。
またアドバイス等ございましたら、宜しくお願い致します。

補足日時:2007/05/15 12:39
    • good
    • 0
この回答へのお礼

その節はお世話になりました。
また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。

お礼日時:2009/08/26 11:49

はじめまして。



ご質問への回答は、A、Bどちらも正しいです。

これは、助動詞の「ない」と形容詞の「ない」が、活用と「否定」の意味では同じ、という偶然から生じた混乱です。

「食べなさそう、買わなさそう、使わなさそう」の表現が流布しているのは、助動詞「ない」を形容詞「ない」と同じ用法で扱い、形容詞「ない」が「なさそう」、になる同じ原理で、「食べなさそう」にしているのです。

では、何故形容詞「ない」「よい」だけが、他の形容詞と違い「なさそう」「よさそう」と「さ」をつけるのか。それは「語幹が一音」という事情によります。

「暗い」→「暗そう」「明るい」→「明るそう」これらの形容詞には「さ」が入りません。それは、これらの形容詞は語幹が「暗(くら)」「明る(あかる)」と2音、3音で表されており、この語幹だけで意味が伝わるからです。

一方、「ない」「よい」といった形容詞は、語幹が「な」「よ」と1音しかないので、この語幹だけでは意味が伝わりにくいのです。そのため、その形容詞が内包する、状態・性質・気持などの属性そのものを表す用法のある「さ」を、「便宜上」つけて性質を表そうとした苦肉の策なのです。

つまり、「な」→「なさ」、「よ」→「よさ」とすれば、それぞれの形容詞の持つ属性が伝わります。そうして初めて「そう」をつけて「ない」「よい」の意味が伝わる文にしているのです。「なそう」「よそう」では「ない」「よい」の意味が伝わらず、何を推量しているのか不可解な表現になってしまうので、「なさそう」「よさそう」にしているというわけです。

これは「ない」「よい」に限らず、語幹が一語の形容詞には、こうした便法としての「さ」入りの用法が見られます。例:
「濃い」→「濃さそう」

従って、ご懸念の「さ」の用法は、「便宜上の添加」という呆気ない結論となったわけです。

以上ご参考までに。

この回答への補足

回答をありがとうございます。
A、Bともに正しいという回答でしたね。
前半部では、どちらも正しいことの理由について書かれていました。
後半部では、語幹が一語の形容詞には、便宜的に「さ」入りの用法が見られる(苦肉の策)ということについて教えて頂きました。

後半部からまずお返事をさせて頂きますと、
「濃い+そうだ」の場合、
「濃そう」と私は言いますが、「濃さそう」という言い方もあるのですね?
(初耳でしたが、検索サイト等で打ってみると確かに使用されていました。笑 これは誤用ではないんですよね?笑)
他にも例はないかと、「あそう、いそう、うそう…」と探してみましたが、「こい」「ない」「よい」しか私には見つけられませんでした。

次に前半部についてお返事をさせて頂きます。
まず、整理させて頂きますと、
本来、「ない」+「そうだ(様態)」の組み合わせで「なさそう」のように「ない」と「そうだ」の間に「さ」が入るのは、「ない」が形容詞の時のみだったのですよね?
(NO.1の方の説明に、『本来、助動詞「ない」には「そうだ」が直接つくとされてきました。』とあります。)

しかし、形容詞の「ない」と助動詞の「ない」が偶然にも同じような使い方ができるために、本来では「さ」を伴わなかった「助動詞『ない』+助動詞『そうだ(様態)』」の用法でも「さ」を入れた言い回しをされるようになったと。

<助動詞「ない」+助動詞「そうだ(様態)」の例> ※NO.1さんの回答より
・彼女は行かなそうだ。→彼女は行かなさそうだ。

上記のような解釈で宜しいでしょうか。

(1)助動詞の「ない」と形容詞の「ない」が、活用と「否定」の意味では同じ[NO.3さんの回答より]
(2)本来、助動詞「ない」には「そうだ」が直接つくとされてきました。[NO.1さんの回答より]

上の(1)、(2)をまとめますと、
(2)の点で、形容詞「ない」と助動詞「ない」は使い方が異なっていたと思うのですが、これは『例外』的なもので、「本来はどちらも同じように使える」ということなんでしょうかね。
そして、この『例外』的なゾーンが現在では薄れつつあるために、今回NO.3さんに頂いた「A、Bどちらも正しい」という回答に至るということなのでしょうか。

そんな風に私は解釈しましたがいかがでしょう。
文法の話はなかなか興味深いですね☆
また宜しければ、回答をお願い致します!

補足日時:2007/05/15 10:33
    • good
    • 0
この回答へのお礼

その節はお世話になりました。
また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。

お礼日時:2009/08/26 11:49

http://www.tackns.net/word/saire.html
http://wwwsoc.nii.ac.jp/lsj2/meetings/130/abstra …

Aは、さ入れ言葉でないですか?
一般には敬語の誤用として指摘されているが、敬語の持つ「主体者からより、離れる」というニュアンスがAを産んでいるように思います。

BとAでは、Aがより、断定度合いに於いて、責任を回避しているように思えます。Aには(けど、食べるかも、買うかも、使うかも)というのが隠れているように感じます。

この回答への補足

回答をありがとうございます!

ほぉ、「使役」の助動詞の誤用による「間違い『さ入れ言葉』」もあるんですね!
確かに,こちらの間違いもしばしば見聞きしますよね。
かく言う私も時々分からなくなりますが…。苦笑

今回の質問では、No.1さんが指摘されているような誤用について、私は質問していたように思います。
しかし、No.2さんの「さ入れ」も要注意ですよね!
言葉の乱れが結構気になる私の事ですから、こちらについてもいずれ質問をしていたのではないかと思いますので、とても得した気分です。(一石二鳥な気分です。照)
また何かございましたら、アドバイスをお願いしますね!

補足日時:2007/05/15 02:32
    • good
    • 0
この回答へのお礼

その節はお世話になりました。
また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。

お礼日時:2009/08/26 11:49

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!