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高周波ではマイクロストリップラインがよく使われるという記述をよく目にするのですがこの理由は何でしょうか。
最短でグランドがとれるからでしょうか、それとも片側がシールドにできるからでしょうか。何かの本で作りやすいからという記述も見た覚えもありますが本当の理由は何でしょうか。

A 回答 (2件)

なぜストリップラインではないのかって話ですか?


作りやすい(コストが安い)からです。
本当は、ストリップラインのほうがいいに決まってます。
(ただストリップラインは作った後から調整しにくいって問題もあります)

そういう話(ストリップラインとの比較)ではなくて、単なる配線パタン(グランドがどっか別のところにある)との比較でしょうか。
とすると、分布定数回路を作るためです。高周波信号をきれいに伝えるためには、ある特定の特性インピーダンス(50Ωが多い)をもった伝送路にする必要があります。そうしないと、いたるところで反射がおこって使い物になりません。マイクロストリップラインにすれば、配線幅等の物理的な形状によって、ある程度、特性インピーダンスをコントロールできます。

この回答への補足

なるほど、ストリップラインと比較するとコストが安いということだったんですね。では、裏面GNDをとらずに片面の+-のパターンのみを形成したコプレーナストリップラインと比べてどのような利点がありますか。

補足日時:2007/05/20 11:01
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コイル(インダクタンス)やコンデンサは高周波(VHF)やマイクロ波(UHP)の周波数帯になるとコイルの一回巻きよりずっと小さなリアクタンスωLが必要とされます。

ω=2πfのfが非常に大きいためLの精度良い小さな値のコイルは必要ですが、1回巻きよりずっと少ない0.0123回巻きのコイルは作れませんね。マイクロストリップラインなら小さなLも精度よく設計できます。コンデンサーでもωCで効いてきますので、コンデンサーの容量が10pF以下は精度よく作れません(浮遊容量やリード線の容量の方が大きくなってしまう)。マイクロストリップラインなら小さなCも精度よく設計できます。なにしろ、半導体の微細パターン技術が確立されていますので、非常に精度の良いマイクロストリップラインが設計でき、簡単に小さな値のインダクタンスやコンデンサー等価素子が簡単に作れます。
また高周波やマイクロ波帯では表皮効果のため素子が設計どおり働きませんし、損失が比重に多くなります。マイクロストリップラインは損失が少なく設計どおりに働きます。
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