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こんにちは。
今、古代中国の贅沢について調べています。

宮崎市定さんは、古代中国の贅沢の特徴は量的なものだと述べています。
殷の紂王や趙の平原君・春申君などの話を聞くと、
確かに分量や物量に価値をおいて、人に見せびらかす目的を感じます。

しかし、今日歴史の教官から西京雑記をみせてもらい、
その内容の質的贅沢の多さに驚きました。

皆さんは、古代中国の贅沢はどういったものだと感じますか?
ぜひご意見をお願いします。

A 回答 (1件)

「際限のない、しばしば贅沢することが目的の贅沢」と思います。



現在の北朝鮮の独裁者である金正日の日常生活について、その専属スシ職人であった人が書いた本が何冊か出ています。
例:金正日の料理人 間近で見た権力者の素顔 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31146667

これを読むと、例えば
「日本からトロ、メロン、ワインなどのデパ地下でしか売っていない高級食材を大量に取り寄せ、毎晩パーティーを開く」
「金正日の住居のドアの取っ手は金無垢、イタリア産大理石が惜しげなく使われている」
といった、世界の最貧国で行われているとは到底思えない「際限ない贅沢」が次々に描写されています。

古代中国の贅沢の描写は「前の王朝が天命を失って滅びるのを正当化するため、後の王朝が史官に命じて誇張して記録させている」可能性が高いでしょう。ただし、上記の金正日の途方もない贅沢の描写を読みますと、金正日は古代からの「アジア的王者の生活様式」を忠実に継承しているのだな、と思います。

中国史を紐解きますと、特に南北朝時代の北朝の諸王朝では、金正日同様の「人民の貧窮などまったく無視して贅沢と女色に耽る」暴君のオンパレードであったようです。(宮崎さんの本から得た知識ですが)

日本史上一番贅沢をし、意味のない土木工事をためらわず、ついには目的の良く分からない海外派兵をして莫大な犠牲を諸大名とその領民に強いた権力者として豊臣秀吉がいます。これには、ちょっと語弊がありますが
「秀吉は武士階級の出身でなかった。幼少時に武士としてのモラルを叩き込まれることはなかった。権力を握った際に歯止めが利かなくなった。秀吉を抑える肉親もいなかった」
という性格があったと思われます。

まとまりのない解答になってしまいましたが、
「古代中国の贅沢を21世紀に再現しているのが金正日。人民の苦しみなど歯牙にもかけない所も瓜二つ」
ということで如何でしょう。
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