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もし、1945年8月の時点で日本が実戦で使用できる戦術核を複数保有しており、その他の兵備、兵力、物資は史実どおりだったとして、

(1)アメリカによる広島長崎の原爆投下はあったでしょうか。
(2)ソ連の参戦はあったでしょうか。
(3)ソ連を仲介とした和平工作は成功していたでしょうか。

A 回答 (7件)

1945年初頭まで、アメリカは日本には無条件降伏しか認めない方針でした。

これは「日本を戦後にどうするかは戦勝国の胸先三寸。日本という国を消滅させることもあり」という意味です。歴史上、プロイセン・ロシア・オーストリアの3国によるポーランド分割・消滅といった前例もあります。無条件降伏しか認められない日本は「奴隷にされるか、最後まで戦うか」と戦い続けるしかありませんでした。

ところが、日本本土に近づくに従い、アメリカ軍と日本軍の損害比率が接近してきました。特に硫黄島の戦いでは、日本兵2万を殺すために米軍兵3万近くが死傷するという予想を超えた損害を受けました。(戦争での「負傷」とは、手足4本のうちの1本を失うくらいの程度以上のものを言います。戦傷者は、「身体障害者」として余生を送ることになります)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84% …

日本を無条件降伏させるためにアメリカの青年の血をムダに流すのも良くない、ということで、アメリカは「日本に対して降伏条件を示し、天皇制の維持に理解を示す」方向に転換しました。これは、日本の無条件降伏に拘っていたルーズベルト大統領が1945年4月に没し、トルーマンが後任になったこともあります。硫黄島の戦いは1945年3月末に概ね完了しましたので、トルーマン大統領の就任と時期を同じくして「日本に降伏条件を与える」ことの研究が始まりました。

その結果が、1945年7月のポツダム宣言
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents …
です。これは「日本に対する無条件降伏の要求」と誤解する向きが非常に多いのですが、実際に読めば分かるとおり「日本への降伏条件提示」です。

「日本国を潰さないこと」
「日本国民を奴隷として扱わないこと」
「海外にいる日本兵を速やかに復員させること」
「日本が民主化されたら、日本に再度独立を与えること」

など、日本に対する「最大限の譲歩」が盛り込まれております。ただ、「天皇制の維持を認める」という文言がないのが日本にとっては大問題でした。

それが
「鈴木貫太郎首相は同日、記者会見し「共同聲明はカイロ會談の焼直しと思ふ、政府としては重大な価値あるものとは認めず「黙殺」し、斷固戰争完遂に邁進する」(毎日新聞、昭和20年(1945年)7月29日)と述べ、翌日朝日新聞で「政府は黙殺」などと報道された。この「黙殺」は日本の国家代表通信社である同盟通信社では「ignore it entirely(全面的に無視)」と翻訳され、またロイターとAP通信では「Reject(拒否)」と訳され報道された」
につながり
「日本がそれでも降伏しないのなら、ポツダム宣言の通りに『十三 吾等ハ日本国政府ガ直ニ全日本国軍隊ノ無条件降伏ヲ宣言シ且右行動ニ於ケル同政府ノ誠意ニ付適当且充分ナル保障ヲ提供センコトヲ同政府ニ対シ要求ス右以外ノ日本国ノ選択ハ迅速且完全ナル壊滅アルノミトス』とするしかない」
とアメリカに判断させ、広島・長崎への原爆投下につながりました。私は原爆投下を正当化する意図はありませんが、日本政府がポツダム宣言を直ちに受諾する旨返答していれば原爆投下もソ連の対日参戦も回避できたと考えています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%84% …

ご質問の答ですが、

(1) 原爆を沖縄の米軍根拠地まで運んで炸裂させれば、多数のアメリカ人の生命が奪われます。日本には潜水艦が残っていましたので、沖縄まで原爆を運ぶことは不可能ではありませんでした。ただ、これをやった場合「いかなる日本人を最後の一人まで殺せ」と米国の世論が硬化し、日本本土決戦につながり、北からソ連が侵攻して日本は今の朝鮮半島と同様の状態になったでしょう。史実より悪い結果になったと思われます。

(2)(3)は関係ありません。ソ連は兵士の生命など無視する国ですので、日本が数発の核兵器を持っていたとしても「だから何?」です。スターリンの意思を変えさせることは出来ません。

ご質問を
「もし1941年夏の時点で日本が実戦で使用できる戦術核を複数保有しており、その他の兵備、兵力、物資は史実どおりだったとして、日米開戦は回避できたでしょうか」
と変えれば、答は
「日米開戦を回避できたでしょう」
となります。

1941年時点で、世界で唯一日本が原爆を持っていると公表し、原爆の公開実験を日本が支配していた南洋諸島のどこかで行えば、米国を大きく譲歩させる力になったでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:13

1、これはあると思います。

アメリカは原爆を落とし日本を脅し早く戦争を終わらそうとするのが目的でした。それは日本に原爆があったらなおさら早かったかもしれません。そして日本はどこに原爆を落とせば利点があったかです。アメリカ本土は遠すぎる。ハワイ?フィリピン?もしそこへ落しても利点がないし、途中で打ち落とされる。たかが離島が一個なくなったぐらいでは日本にも利点はあまりないでしょう。
では他には?朝鮮半島は当時、日本の土地であったし日本人も多く暮らしていたのでありえませんね。中国は?一番利点があるのかもしれませんが、どこへ落しても戦況の変化はなかったでしょう。
2、これはもしかしたら核を持っていたら現実より早かったかもしれないですね。ソ連はあせります。まして、ひそかに朝鮮や中国に侵攻しようとしていたのだから、そんな時にソ連の軍隊が攻めていこうとする所に核を落しては欲しくなかったかもしれないですね。
3、和平はないと思います。それよりもこっちも核を持っている。だから日本の北海道をくれる代わりに和平に協力しよう、なんて脅されたかもしれないです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:13

日本ではなくドイツが1944年の終わりごろまでに原爆を保有していれば戦史は相当に変わったでしょうね。

V2に搭載できるほどまで小型化できれば、イギリスは壊滅していましたから、アメリカはイギリスを助けなくてはならず太平洋での戦争どころではなくなるはずです。当然ソ連も壊滅しているはずですから、ソ連からの参戦もないでしょうし。
こういうことになるのが恐ろしかったので、あのアインシュタインまでルーズベルトに書簡を送ってアメリカでの原爆開発を急いだのです。当時の工業力、科学者の結集力から考えると、アメリカが本気で原爆開発に取り組めば、他の国がアメリカより先に原爆を開発するという事はあり得ない事でした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:13

>1945年8月の時点で日本が実戦で使用できる戦術核を複数保有しており、



昭和初期、日本陸軍を中心に「原爆」の研究が行われていました。
事実(戦争中)日本の酸素魚雷技術とドイツのウランを交換する契約を結んでいます。
(Uボート潜水艦二隻が日本に向け出航しましたが、二隻とも米軍の攻撃で撃沈)
日本国内では、仁科研究所・陸軍航空技術研究所を中心に研究・開発が進んでいました。
ドイツからウラン入手が絶望的になったため、福島県石川町で採掘を行っています。
1945年当初、米軍は何故か「仁科研究所施設・福島県石川町鉱山」を焼夷弾でなく精密爆弾を使って攻撃しています。
(石川町は人口3000人の山村なのに、B29で来襲)
旧陸軍では、「核爆発実験をしていないが原爆完成間近」だったとの説があります。
今は、「日本は潜在的核保有国」なんだそうですよ。

>アメリカによる広島長崎の原爆投下はあったでしょうか。

あったでしよう。
OSS(現CIA前身)が「ドイツから日本へのウラン移送を傍受」していますから、一時間でも早く原爆投下をするでしよう。
また、マンハッタン計画で「広島・長崎・京都など」は「核実験場」と記述しています。

>ソ連の参戦はあったでしょうか。

ソ連も核兵器の実験をしていましたから、当然「日本が標的」でしよう。
ただ、アメリカに先を越されてショックを受けたようです。

>ソ連を仲介とした和平工作は成功していたでしょうか。

日ソ中立条約自体が「ウソ」でした。
当時、ナチスドイツとソ連は「秘密協約」を結んでいました。
日独伊三国同盟が結ばれて、松岡外相がソ連と「中立条約」を結んだ事を、ヒトラーは「何て馬鹿げた事」と言ったそうですよ。
現に、ナチスドイツは「中国国民党・蒋介石と資金・軍事条約」を結んでいました。
(中国抗日資料館に、ナチスドイツの軍服を着た将校が日本兵とした写真が展示しています)
ソ連を仲介とした和平工作は、日本だけの希望です。
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ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:13

戦術核では脅しの効果がないでしょう。


そもそも、米艦隊を核攻撃できるような運搬手段があるのなら、重慶へ落とせば日中戦争が終了しますので、太平洋戦争をする必要がありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:14

核兵器がアメリカ本土、特に東海岸またはデトロイトくらいまでミサイルやら長距離爆撃機等で届くなら交渉の道具として成り立ちそうですが(勝利と引き換えに自国の重要都市が吹っ飛ぶのが許容できないとアメリカが判断するなら)、それが無いなら何も変わらないでしょうね。



太平洋戦争は日本本土上陸しなくてもましてや原爆投下しなくても、フィリピン陥落(台湾でも沖縄でも可)によって南方資源が遮断し続ければ、時間はかかりますが日本敗北が絶対的な戦争です。

もし持っていたとするなら、米軍の主力たる米機動部隊に対し核攻撃を試むと思われますが、それでどの程度戦果をあげられるか、その事態をアメリカがどのように受け取るかは非常に難しい問題かと思われます。
ですが最悪の場合でも、機動部隊を後方へ下げ、原爆量産をもって陸上基地より日本本土へ核爆撃(ないし通常爆撃)という手段が濃厚ではないかと。(海上封鎖続ければ日本はというか大抵の国は干上がりますし)

またソ連についてですが、モスクワ、ウラル工業地帯等が吹っ飛ぶならやめる可能性もありますが、ウラジオストックや陸上部隊が吹っ飛ぶ程度では、日本は弱りきっているとわかっている以上、進攻は中止されないと考えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:14

こんにちは。


核兵器があっても他が史実どおりならば、全ては変わってないでしょう。
米国まで兵器を運ぶ道具がありません。
一式陸攻等に積み込めたとしても確実に途中で打ち落とされる状況でした。

1、アメリカの核兵器使用の目的は実戦での検証実験です。
その為に、効果が確認できる土地を絞り込み、観測機も随伴しての行動になってます。
本土決戦を避けて米国の沢山の兵士の命を救ったなどというのは、後日、核兵器使用後の悲惨な状況が明らかになって付け加えた理由です。

2、ソ連は領土的野心から参戦していますので、関係なかったでしょう。

3、ソ連自体、そんな事するつもりは毛頭無かったですから成功するわけがありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2007/06/18 23:14

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