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民族に価値の優劣はありえるでしょうか?
(哲学ド素人です。よろしくおねがいします)

A 回答 (10件)

 


「民族」とは何なのか、ということをまず考えなければなりません。

大体:

1)祖先を同じくする、血族・縁族的関係で結ばれた集団。
2)文化を同じくする人々が、共通意識や同朋意識を持つ集団。
3)宗教(これは文化のある特定面です)を同じくする人々が、同朋意識を持つ集団。
4)その他何かの共通性によって、または「他民族」との差異性から、「民族」とされる集団。

これらは、重なり合っていますが、どれかが強いというのが普通です。

文化の違いとして、「宗教」「言語」「生活様式」などの違いは、民族を識別させる指標ともなります。しかし、セルヴィアとクロアティアは、民族対立と言われていますが、言語、宗教、文化、祖先(広義の人種)も同じです。歴史的に反発し合って来たのが、別民族とされる理由で、別民族というのがおかしいとも云えます。

民族と国家がほぼイコールになっている場合と、多民族国家のようなものや、多数の国に同じ民族が分散している場合があります。日本は、韓国・朝鮮・中国、その他の他民族がかなりいますが、しかし、圧倒的に日本民族が優勢な、「ある意味で」、単一民族国家とも云えます。

反対に、クルド人は、千五百万人ほどいますが、イラン、イラク、トルコに分散していて、独立国を持っていません。

また、ユダヤ人とはどういう民族なのかは難しく、ユダヤ人だと自称しているか、他者がそう呼ぶ人がユダヤ人だというような定義になってきます。

民族が、「文化的集団」としてある場合は、(国家的存在としてあれば、文化的存在であるのは間違いないので、日本などは、文化集団としての日本人とも云えます)、文化による、「民族のエートス(気質・気風というような意味です)」があります。

色々な価値視点から、この民族のエートスや、その作っている文化を、評価できます。しかし、文化における「長所・短所」というものは、比較したり評価したりする基準によって違ってきます。

それでも、長所や短所を把握した上で、諸民族の文化、エートス、それと民族を同一視して、民族の優劣を論じたり、判断したりすることは可能です。

ただ、ある基準からは長所・短所になる、民族の特徴が、別の基準からは、長所が短所に、短所が長所にと、逆に評価されることがあります。そうすると、民族の優劣というのは、客観性がきわめて難しい概念だということになります。

この優劣判定の基準が、客観的にはきわめて難しいということを、十分認識した上で、限定された基準において、民族の優劣を論じることはできるでしょう。

しかし、この「基準」はたいてい、というか原理的に、「文化的」なもので、これ自身、特定民族・文化のエートスとか、価値観の問題になってくるのです。そこで民族の優劣を論じることが、そういうことを論じる人の文化エートスや価値観を反対に表明しているということになるということも云えます。

つまり、民族の優劣は、「限定的な意味」では、あるかも知れないが、一般的には成立しないということです。個々の民族に固有の価値があるとしか云いようがありません。
 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
くわしく説明していただいてありがとうございます。

お礼日時:2002/07/10 16:27

>むしろ「普遍的な価値の優劣はあるか!?」とはっきり聞くべき


>だったかな・・・

質問の意味がはっきり致しました。
先日も紙上を賑わしましたが、幾つかの民族をまとめるヒトという
種の起源を見て、アフリカ単一説を現代科学が採用している以上、
白人種や有色人種などの亜種の起源はただ一つです。

もしも、命題が民族=「ヒトの亜種」について、という意味であれば、
その民族に普遍的な価値の優劣はありません。って言いますか、同じ
ものです。
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この回答へのお礼

アフリカ単一説のうち、いわゆるイヴ説には、
実験サンプルの選定の段階で疑問もあるのですが、
民族=亜種という考え方を僕は忘れていたかもしれません。
なるほど、確かにそう考えることもできますね。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2002/07/19 07:07

>たとえば、私は中近東のある民族国家に住んでいたこと


>あるんだけど、女性がすごくきれいなんですよ。

なんかいいですね。(笑)
イランあたりですか。女性の目がすごくいい感じです。
何というかイヤらしさはないのですが、すごく色っぽさを
感じます。
日本人の女性には失礼ですが(笑)、美人が多そうですね。


>で、重要なのはここなんですけど、
>身体能力や身体的特徴で人種や民族による優劣があるなら、
>たとえば、思考能力とか精神性や文化を作り上げていく
>能力とかでもそういった先天的な優劣があっても不思議
>ではないと思ったんです。
>....
>もちろん私はユダヤ教徒でもナチでもないけど、
>少し考えたんですね。
>民族の能力に優劣があるのは何となく想像できるけど、
>民族の価値に優劣ってあるのかなぁって。

それぞれの民族には、やはり個性があると思いますよ。
ユダヤ人はやっぱり頭がよさそうですし、日本人も平均的
に見ればずいぶん勤勉だと思います。アラブ人は見るから
に精悍ですね。戦争の多い地域性もあるのでしょうが、砂漠
の戦士というイメージがあります。

でも、それらはやはり「個性」の違いであって、「価値」の優劣
ではないと思うのですよ。
人の価値が、単に頭脳の出来やカネの有無とは別にあるよ
うに、民族の価値もそういったものではないのではないか
と私は考えています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そうですね。
能力や財力の優劣が、そのまま存在価値になちゃったら
ちょっとこわいですね。
そこのところは明確に分けないといけないですね。

お礼日時:2002/07/19 07:02

 民族や人種、或いは人間の平等という価値観は、歴史的に偶然的な


事実である、というだけだと僕には思われます。歴史を振り返れば、
平等には成り得なかった可能性は少なくとも100回以上はありました。

 絶対的というなれば、時間とか位置とかの位相が異なったとしても、
必ずそうであると言い切れねばならないでしょうが、確かに現代社会
では「平等」という価値観が支配的であっても、1世紀も遡れば、
白人優位の思想はまだまだ存在したと思います。
 ですから、>ありえるでしょうか?という可能・不可能の問いかけに
対しては「有り得る」とお答え致します。

 もし、その優劣が無ければ我々は歴史の中で民族闘争について、
学ぶ必要は無いだろうと思います。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。確かにそうです。
どうも私の舌足らずで「ありえますか」という可能性を問う質問になってしまいました。
むしろ私のお尋ねしたいのは、

>絶対的というなれば、時間とか位置とかの位相が異なったとしても、
>必ずそうであると言い切れねばならないでしょうが・・・

のお言葉の通り、普遍的な価値優劣の可能性なんです。
私の「ありえるか」という口ごもりは、「価値の優劣が普遍的にある!」といった論理的説明や証明を
あまり期待していないからかもしれません。

ただ、「もし、あるなら、こう説明することができる。」というところまでは聞いてみたかったように思います。

「普遍的に」という難解な視座で捉えればの話しですが、
確かについ昨日まで(いや、今日でさえも)白人は黒人に対して優位思想をもっていたけど、どうもそれが両者の価値を決定づけているようには思えないんです。はたして世界に白人が何%いるのか知らないけど、少なくとも黒人はそんな思想はもってなかったわけだから、黒人にしてみれば価値の優劣はないよってことなるだろうし・・・

たとえば、一人の白人が目の前の黒人を殺したからといって、それは確かに人生の上では不平等だったわけだけど、その黒人の価値は白人の価値に劣っていたことにはならないと思うんですが・・・。

ここでもし「普遍的に白人が黒人に優れている」のなら、白人のこの行為は、あるいは正当であり、今後も未来永劫つづいてよろしいものなのでしょうが、もし「両者は普遍的に平等」であるのなら、白人が犯罪を(う~ん、法律ではないから「罪悪」と言ったほうがいいのかも)犯しただけのことで、人類の知性がそこまで及んでいないだけのことになると思うんです。

これは逆も言えて、「民族はみな平等」という認識は、実はただの間違いであって、本当は、普遍的には民族に価値の序列みたいなのがあって、今日の我々がそれを知らないだけということも考えられますよね。

むしろ「普遍的な価値の優劣はあるか!?」とはっきり聞くべきだったかな・・・
お礼が遅れてすみません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/07/15 08:39

●ごめんなさい 逆に質問になっちゃいますけど


 民族の価値を検証するのには 必要なので 教えていただけますか?

 黒人専科っていうサイトのURLを教えてください。
 黒人専科という感じだと民族というよりも 人種の価値が見えちゃいますね。
 民族を謳うなら もっと文化的な面やその民族の禁忌性を全面に謳うでしょう。
 例えば「絶対浮気が許されないOO民族のご主人に あなたのいけない穴を
     突かせてみませんか!」と言うような感じです。
 ごめんなさい わたし おんなですけど黒人専科ってもちろん女性のための
 風俗サービスですよね。よろしくお願いしたします。

この回答への補足

あ、女性の方でしたか、失礼しました(といいつつ)
「黒人専科」というのは私の造語で、風俗サービスではありませんが、
「黒人男性」「blackmen」「アダルト」などなどでOR検索すると、気晴らし程度のサイトは出てくるようですよ。
残念ながら、デリバリーヘルスは見たことがありませんが、海外のサイトに行けばありそうな気もしますが。
あと、その手のサイトには有料会員制だったり、ウイルス持ってたりするかもしれませんので、注意してください。

民族の価値の検証になりますでしょうか?
URL書けなくてすみません。

補足日時:2002/07/11 14:51
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>ええと、「天の下」というと?哲学では中国哲学かなんかになるんですか?


仮に天と書きましたが、神でも仏でもいいです。
要するに、人間を超えた存在ということです。

>絶対的価値の存在ってどうやってわかるんですか?
目で見えません。耳で聞こえません。心で分かるのです。
しかし、分かろうとしなければ分かるべくもありません。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。

お礼日時:2002/07/11 15:04

何を価値の基準とするかによります。




例えば「私たちの民族が一番だ!!」と考えている人たち
がいます。いわゆる民族主義者です。

その人たちは、自分たちの民族だけに価値があり、他の民族
には価値がないと考えていることでしょう。

例えば、何十年か前のドイツにナチスという集団がありましたが、その人達は
「ゲルマン民族が世界で一番優秀なんだ。だから私たちは他民族を征服できる」
と考え、戦争を始めました。いわゆる第二次世界大戦です。
結果として戦争にボロ負けしました。たぶん彼らの考えが
間違っていたのでしょう。


民族主義者の他に人種主義者という人たちもいます。
「白人が優勢種で、他の人種は劣等種だ。だから白人は他人種を支配しても良い」
こんな考え方をする人たちです。さすがに現在では少数派
ですが、帝国主義全盛の時代には、こういう考えをする人
が特にヨーロッパには多かったかと思います。


一方で、「人は平等だ。ゆえに人の集合である民族にも優劣はない」
と考えている人もいます。
世界的レベルでみると、今はこういう考えをする人が主流
のようですね。
この考えが正しいかどうかについては、個人の判断に任せます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
平等ですよね。やっぱり。
私も素直に平等だと思うんだけど・・・

たとえば、私はこの前のサッカーのW杯を見てて思ったんですね。
アフリカの選手の身体能力ってすごいですよね。
オリンピックの陸上競技とか見ても、アフリカ系の選手がぬきん出てるし
身体能力という点では明らかに、アフリカの選手には
日本人にはない先天的な何かがあると思うんです。

たとえば、私は中近東のある民族国家に住んでいたことあるんだけど、
女性がすごくきれいなんですよ。
「きれい」っていうのはそれこそ個人的な価値観かもしれないけど、
nyozegamonさんのいうような絶対的価値(?)とか
黄金率のような絶対美(?そんなのあるのかどうかわからないけど)があるなら、
あの民族はきれいな女性を輩出する先天的、遺伝的な何かがあるのかなぁと思ったんですね。

で、重要なのはここなんですけど、
身体能力や身体的特徴で人種や民族による優劣があるなら、
たとえば、思考能力とか精神性や文化を作り上げていく能力とかでも
そういった先天的な優劣があっても不思議ではないと思ったんです。

たとえば、asterさんのいう(ひとまず)ユダヤ人って、
歴史的に有名な偉人を輩出してますよね。
ユダヤ人は世界中に散らばって、
それぞれの国での文化的な影響や混血はあると思うんだけど、
それにしてもユダヤ人の先天的な優秀性みたいなものを感じずにはいられない。

ところがですね、一方で、これは本で読んだだけだから、よく分からないんだけど、
ユダヤ人の民族観というか宗教観に「選民思想」というのがあるでしょう?
これは、どの書物(?)経典(?)から来てる思想なのか、
不勉強で知らないんだけど、
ある意味、民族の存在価値が説かれているのかなぁって思ったんですね。

ナチスによる民族浄化も、
(政治的政策とか、経済的戦略の意図はあったにしても)
ゲルマン人とユダヤ人の間に存在価値の優劣を認めた上での暴挙ですよね。

後者の思想は崩壊したけど、前者はン千年にわたって今もあるんですよね。

もちろん私はユダヤ教徒でもナチでもないけど、
少し考えたんですね。
民族の能力に優劣があるのは何となく想像できるけど、
民族の価値に優劣ってあるのかなぁって。

支離滅裂な文章になってしまいました。おくみとりください。すみません。

お礼日時:2002/07/11 14:27

●他の方が考察してらっしゃらない視点で考察してみます。


 民族の市場価値についてです。これは現在顕著に存在を確認できませんが
 将来的には市場に登場する可能性は十分ありえます。
 例えば 民族デリバリーヘルスです。
 そんなサービスがあれば わたしは真っ先に黒人系の民族を指名してしまうと思います。
 例えば 民族のブランド性です。
 国家の消失が謳われる現代 こころの拠り所はその民族というくくりになる
 可能性も一つあります。その受け入れにおいて民族が市場価値を獲得する
 可能性はあります。
 他にもいろいろありますが どうぞご自身でお考えください。

 最期にわたし個人としては 民族を価値という概念で捉えたことはありません。
 民族は それぞれにすばらしい個性を持っていると平等に捉えます。
 わたしが 民族に価値概念を持たざるを得ない状況とは 民族をビジネスに
 取り込む時だと思います・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ある種のサイトを見ていると、「黒人専科」とか「アジア系を集めました」というのがありますが、民族(?)の市場価値が問われているのでしょうか・・・

お礼日時:2002/07/10 16:28

価値には、絶対的価値と相対的価値があります。


前者は、すべての民族は天の下に平等で、優劣はあり得ません。
後者は、主観(価値観)に基づくもので、優劣はあり得ます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ええと、「天の下」というと?哲学では中国哲学かなんかになるんですか?
絶対的価値の存在ってどうやってわかるんですか?

お礼日時:2002/07/10 16:26

価値というのは一つの基準があって成り立つものです。

したがってその価値基準の数だけ優劣の評価はあることになります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。単純に考えてそうでした・・・。

お礼日時:2002/07/10 16:26

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