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漢委奴国王を「かんのわのなのこくおう」と読み、「委」を「倭」の略字とするのが主流?になっているのでしょうか?(確かに学校では「かんのわのなのこくおう」と習いました)
ただ、「漢」のや「國」などは略字を使用していないのに、「倭」だけを略字にするのはとても違和感があります。
どうして、「委」を「倭」の略字とすると決められたのでしょうか?

A 回答 (3件)

試験に答える時は、「かんのわのな(の)こくおう」としましょう。

他の読みを書くと「間違い」とされる可能性があります。

実際には、漢の印を3つに区切って読む例はほとんどないので、2つに区切って、「漢の委奴(の)国王」と読むのが正しいようです。しかし、昔、偉い大学の教授が3つに区切って読むように論断してから、習慣的に、ご指摘のような読み方を続けています。

「委奴」を倭のなかの奴国(『三国志』魏書に記載あり)と考えるか、倭奴国(『後漢書』東夷列伝)と考えるか、イトと読んで、伊都国(これも『三国志』)と考えるか、諸説いろいろあります。また、金印そのものの偽作説も今まで沢山出されています。

一応、金印は本物で、「漢委奴國王」が本来の文字だということを前提としますと、「委」は「倭」の略字と解釈する必要はなく、当時は使用法に互換性があったと見るべきでしょう。音韻学では、当時の「倭」の音は「わ」ではなく「ゐ」で「委」と同じ音だと推測されています。「委」は、すなお、柔順の意味があり、そのような性格をもつ民族を指して「倭」あるいは「委奴」「倭奴」と呼んだと考えられます。

漢書・如淳注に「(倭人)如墨委面、在帯方東南萬里」、臣讃注に「倭是國名、不謂用墨、故謂之委也」とあります。これらの史料から見ると「委」「倭」の関係を略字と正字という関係で捉えるのは単純すぎるといえます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
特に略字というわけではないのですね。
3つに区切るのは偉い人が勝手に決めたのか・・・
3つに区切ると「かんのわのなのこくおう」って意味がおかしいというか。
「委」にある「奴国」の王にが「漢」が王をあげたという意味になってしまいますよね?
つまり漢の支配下に「委」の「奴国」があるということになるのかなぁ。

お礼日時:2007/06/24 18:51

No.2さんの答えのように「倭」と「委」は正字と略字と見るのではなく、同意語としても使われたと見るべきでしょう。


ただし全くの同意ではなく、「委」は(やや)格下と使われたと思います。
当時の日本ではその区別は知らなかったと思われ、聖徳太子時代の「法華義疏」に今なら「大日本国」と書くべき所を「大委国」と書いています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
これは「委」が「倭」よりも格下ということですよね?
ずいぶん下に見られてたんですね。まあ実際そうでしょうけど^^

お礼日時:2007/06/24 18:53

「漢委奴国王印」は異説がいっぱいあり、


それ自体がまだまだミステリーです。
真贋(=本物か後世に作られた偽物か)も含めて不明がいっぱいです。
委奴を「いと(伊都国)」と読み、
「漢の委奴(いと・ゐど)の国王」と訓じる説もあるそうです。

基本的に、「委」を「倭」の略字とすると決められたわけではありませんが、
にんべんがつく漢字のほうが良い文字です。
ただこの呼称は中国人が中華思想の基づいて
蛮族たる異民族の国家に対して、蔑称を込めて
勝手に当字をしただけなので
違和感とかそういう次元の話にはならないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
昔のおぼろげな記憶だと「委」は「倭」の略字だと教えてもらったような記憶があったもので。

お礼日時:2007/06/24 18:44

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