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「多人長」が上代特殊仮名遣を「絶対に知り得ず、理解できない」と考えるのは正しいのですか?

↓下の記事に
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BA%8B% …

上記の上代特殊仮名遣のなかで、『万葉集』・『日本書紀』の中ではすでに消失している2種類の「モ」の表記上の区別(発音上の相違と言い換えても差し支えない)が残存していることが、偽書説を否定する重要な論拠として立ちはだかっているからである。

ちなみに偽書の製作者として有力視されている多人長の『弘仁私記』(弘仁四年(813年))では、上代特殊仮名遣が完璧に再現されている。

というのがあるのですが

「上代特殊仮名遣」を再現できる古典知識があれば「古事記」は執筆可能とも取れるのですが、

本居宣長が発見し橋本進吉先生が「再発見」したのと同様のことを、過去の人間には不可能と考えるのは正しい判断なのでしょうか?

A 回答 (1件)

WIKIPEDIAの表現は文学的ですね。


論理学的に書けば

真書
↓ならば
上古特殊仮名遣を間違えた表記はない(書き写し段階での間違いは除く)

これが 真、正しい とされています。

この対偶は、無条件で真、正しい。

上古特殊仮名遣を間違えている(文献学的な吟味がされた上で)
↓ならば
偽書

これが対偶になり、偽書と決めつけるには上古特殊仮名遣を間違っていることを指摘する必要がある。だが、指摘できないので偽書と決めつけることはできない。

ということになります。
これを文学的に表現すると「偽書説を否定する重要な論拠として立ちはだかっているからである」となり、偽書であるかどうかは多人長が上古特殊仮名遣の使い手であったかどうかとは関係ありません。

時間軸でなく、地域軸で書けば

(ネイティブの)韓国人である
↓ならば
日本人には難しい○○という発音はできる。

この対偶の

日本人には難しい○○という発音ができなければ

(ネイティブの)韓国人ではない
これは無条件に成立するが、○○という発音ができるからと言って、その話者が韓国人であると言い切ることはできない。
というのと同じです。
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