上野の国立西洋美術館に友人と絵画展を観に行きました。
彼女は、特別展を観た後、常設展に好きな絵があるというので一緒に観に行きました。それはゴッホの「ばら」という絵でした。
残念ながら私にとってその絵は、なんだかぼんやりした色彩でちっともいいと思えなかったのです。
でも彼女は「ここに来ると必ず会いに行く」という、彼女にとってはとても心惹かれる、大好きな絵なんですね。
私と彼女の感性は違うけれど、そんなふうに何度でも会いに行きたくなる自分だけのお気に入りの絵があるというのは素敵なことだな~と思いました。
私もそんな絵に出会いました。ミレーの「オフィーリア」です。
最初にTVだったか何かでちらっと観たときに、とても印象的で心に残っていたのですが、その後実物を間近に観て忘れられない絵になりました。
観たままの感想を言うと、「この女の人はどうして水に浮かんでいるんだろう。手に花を持ち、まるで歌を口ずさんでいるよう。」その光景がなんとも不思議で女の人の無心ともいえる表情と状況のギャップに強く惹きつけられたのです。
長くなりましたが質問は、世間の評価や専門的なこと抜きにして、『貴方の今までに出会った心惹かれる一枚の絵はなんですか?』というものです。
人によって感じ方はまったく違うと思いますので、他の方のお話もおうかがいしてみたいと思いました。
私自身、絵について専門的なことはまったくわかりません。ただ自分の感性のまま、好きとか嫌いとか感じるだけの観方しかできません。
ですので難しいことは抜きにして、お気軽にお答えいただければと思います。
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
このご質問を拝見した時、パッと思いついたのが2つあります。
なので、2つ挙げさせてください。
どちらも私にとって、素敵な「絵」なのです。
まず、私の絵が好きになった原点とも言える「M.C.エッシャー」。
「だまし絵」で有名な画家ですが(ジグソーパズルでもよく見かけます)、その数々の作品の中でも「滝」という1枚の絵に心惹かれました。
私が、小学2年生の時です。
学校の図書室で、自由に読書をしてよい…と言われ、ふと手にした本が、「エッシャー」の画集でした。
どちらが手前にあるかわからない柱、登っていたはずの階段がいつの間にか降っている階段、お魚の群れかと思いきや、鳥の群れ?
…と、不思議な絵達に魅了された私は、暫く、図書室に通い続けました。
その中でも特に印象に残っているのが「滝(Waterfall)」という絵です。
上から流れ落ちる滝で水車が回っています。その落ちた水は…降っていったと思っていたのに、いつの間にか、また滝となって、水車を回すのです。
とても、とても不思議な絵でした。
(実際の絵はこちらからどうぞ。
http://www.worldofescher.com/
横の「Gallery」から画面右下の絵になります。)
あと、もう1つが高校卒業と同時に出会った「マーク・コスタビ」。
シンプルな絵柄で、色は多くても5色くらいしか使わない作風の方です。
特にお気に入りなのが「配列」という、ビリヤードをしている人の絵です。
(これはWEB検索できませんでした~(>_<)お見せしたかったのですが…)
顔の無い、不思議な人々が織り成す、作風はどこか異質で、でも、何か訴えるものがあります。
(作風はこちらからどうぞ。なんとなくわかっていただけるかしら?
http://www.numazu-net.or.jp/~goto/index.html
画面中央右側の「MARK KOSTABI」からどうぞ)
どちらの絵も、画集からスキャナーで取込んで、拡大して印刷し、部屋に飾ってあります。
私は、どうも色があまりない世界のほうが好きなようで…(根暗なんでしょうか(^^;))
コスタビの個展では、「配列」の絵の前で、1時間くらいぼーっと見ていたような気がします。
「心安らぐ絵」を紹介されている方が多いようですが、私はこの絵を見ても、全然、心が安らぎません!(笑)
「ワクワク」するんです。どちらの絵も。
本来は風景画とかすごく好きなんですが、どうしてこの2つの絵が、こんなに私にとって「特別」なのかな?と考えてみたんですが、私の活力源なんですよね。
「絵の中の動き」???って言うのでしょうか?それが伝わってくるようで、「やるぞー!」という気にさせてくれます。
こういう感じ方をする絵って、私にとって、本当に希少で…(*^^*)
だから、落ち込んでいるときとか、忙しいときとかに、この2枚の絵を見ると、張り切って行動できる手助けをしてくれるような気がしています。
M.C.エッシャー「滝(Waterfall)」
小学2年で画集を手に取る、そしてそれに魅了されて図書館に通い続ける・・・yayupuu3さんはおそらく持って生まれた芸術的センスに優れた方なのでは?と思わされますね~。
その頃の私は、と思い返してみると、親から児童文学全集をセットでどさっと与えられそれを読んでた、どちらかといえば活字のほうが好きな子供でした。
こんな「だまし絵」は私もワクワクして見てしまいます。
でも、yayupuu3さんと違うのは、私は最初はたしかにワクワクして楽しんで見ているのだけど、だんだんその摩訶不思議さに不安になってきて、落ち着かない気分になってきてしまうんです。
「マーク・コスタビ」
こちらはもっとそれを感じます。
顔のない、感情が感じられない不思議な人々が、私をザワザワした落ち着かない不安な気持ちにさせます。
でもyayupuu3さんはこれらの絵にワクワクして元気を与えられるんですね。
おもしろいですね。人によってこんなに感じ方が違うなんて。
人による絵から受ける印象の違いって、どこから来るんでしょう。
性格・気質・生育環境・現在の心理状態等々・・・これは心理学の分野になってくるんでしょうか。
この質問は、絵に対する感性の違いがきっかけになっていますので、私としてはとても興味深いご回答でした。
回答いただきありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
#5のお方と同じで(私の場合は小学生、いやいや、高校生の頃だったかな?)、私も「モナ・リザ」が
上野美術館に来た時にたまたま上京していて、わざわざ上野公園まで行きました(行ったついでだったかな?)。
でも、確か休館日で見ることが出来ませんでしたー(^_^;)。
で本題ですが、1枚に絞るのは難しいので、私の数あるコレクションの中からほんの一部をご紹介致します。
・・・勿論本物ではありません、念のため。
■【清の見た夢】[山下清]
昔近くのデパートで山下清展があり、心惹かれ、思わず購入したものです。
いかにも、山下作品!とでもいう絵でしょうか。
■【バレリーナ】[ルノアール]と【パラソルを持った婦人】[モネ]
印象派の作品は好みなのですが、これはワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーで購入したものです。
世界的遺産が無料で楽しめる数々の博物館、美術館、スミソニアンはいかにもアメリカ的!?
心惹かれるお勧めの観光名所です。
■【ユリ(タイトル自信なし、でも本物!)】[渥美大童](←棟方志功の一番弟子です)
妻がたまたま渥美大童氏の版画教室に参加して、あみだクジで見事引き当てた作品です。
本人いわく、買えば20万円はするとか・・・
え、こんな回答望んでいない?
>ですので難しいことは抜きにして、お気軽にお答えいただければと思います。
そうですか、では・・・・・・
それは勿論、父の日に息子が描いてくれた私の似顔絵!(親バカ)
今では描いてくれませんので、とっても貴重なんです~・・・
この回答への補足
予告通り締め切らせていただきます。回答をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
私など美術の教科書に出てくるような超有名な画家の絵しか知らないのですが、お寄せいただいたご回答には私の知らない絵もたくさんあって、その一つ一つを探して行き当たった時には「お~、これか!なるほど!」なんてワクワクしながらじっくりと絵を味わう時間はとても楽しいものでした。
はっきり言ってポイント難しいぞー!と悩みまくりました・・・。
皆様それぞれが個人的な感性で挙げてくださった絵に対して、”私が”心惹かれた絵を選ぶという質問ではないですので。
そういう意味で言うと、なんといっても#4のki61さんご回答の「Before, After」という2枚の絵は私を引き付けました。
そういう質問ではないと言いながら・・・ごめんなさい!どうしても捨てがたいので次点の10ポイントを差し上げることにしました。
そして20ポイントは#9のyayupuu3さんに。小学2年で出会った絵、そして今でもずっとその絵がご自身の活力源となっているというのはあまりないことかもしれませんね。
私とは感じ方が違うことにも興味深い思いがしました。そして絵に対する思いがよく伝わってくるご回答だったということで選ばせていただきました。
ナント「モナ・リザ」を、小学生あるいは高校生・・・ってかなり開きがあるんですけど。(笑)
わざわざ見に行かれたのに残念でしたね。そういう所は大抵月曜日休館ですのでご注意くださいませね。
>数あるコレクションの中からほんの一部
って、なんとigmpさん、コレクターでいらっしゃったとは!あっ、本物に非ず、なのですね。なぜかホッ。(^_^;)
■【清の見た夢】[山下清]
こちらの絵でしょうか?→ http://www.kt.rim.or.jp/~sizenrin/YMA.htm
もう一つ、「壺に清の見た夢」というのもありました。そちらは転載不可で載せられないのですが。
甲府の昇仙峡影絵美術館に藤城清治とともに山下清の絵も展示されているのを見たことがあります。まあ私も観光のついでにたまたまなんですけど。
離れて見ると印象派のような点描法で描かれた絵のようにも見え、近づいてよ~く見ると、これがまた驚くほど細かい根気の要る作業から成る作品だということに気付かされます。
そういう事が大の苦手の私は、信じられない思いでただもう感嘆のため息でした。
■【バレリーナ】[ルノアール]と【パラソルを持った婦人】[モネ]
ルノアールは、好きな絵もありますが、どうも好きになれない、というかはっきりいって嫌いなのもあります。(笑)
実家には「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス」の複製画が、とってもありがちなんですが、ピアノの上に飾ってあります。(ほんとありがち(笑))
かわいい女の子の絵は好きですが、「浴女たち」のような、お肉のブルブルした女性の絵は「うわ、醜悪!」なんて思ってしまうのは、正しい絵の鑑賞方法ではないんでしょうね。
モネといえば、私も「パラソルを持った婦人」が一番好きです。
明るい太陽の光・風・雲の流れ・草の匂いまで感じられるような、そしてその風景の中に人物が溶けていくような繊細な描写がとても印象深い作品です。
そうそう、外国の美術館・博物館って無料だったりするんですよね。
え?いいの?って申し訳ないような気持ちになってしまうくらいです。
それにくらべて日本は!高いうえに特別な展覧会なんかだとメチャ込みだしね~。ブツブツ・・・。
■【ユリ(タイトル自信なし、でも本物!)】[渥美大童]
これは本物ですか!しかもタダで!
え~っと棟方志功さえも名前しか知らないんですが・・・。
すみません、何のコメントもできなくて。(;^_^A
おお、最後に泣かせるじゃありませんか、息子さんの似顔絵。
私の妹の子供が初めて描いた絵、というかペンが書けるかどうか試し書きしたような、ミミズがのたくったような、複雑怪奇摩訶不思議な絵もどきを、嬉しそうに壁に貼っているのを見て「おいおい」と思いましたけど、親ってどこもおんなじなんですね~。(笑)いや、いいお話ですよ~♪
回答いただきありがとうございました。
No.12
- 回答日時:
おっ、kyonnさん発…(以下省略)。
お久しぶりです。回答としては反則かもしれませんが、見たことはないけれど、その絵についての話を読んで興味を持ち、ぜひ一度見てみたい、という意味で「心惹かれる一枚の絵」ということでもよろしいでしょうか。
安岡章太郎の『絵のある日常』というエッセイの中に、「幽霊について」という一節があります。それによると・・・
青森県弘前市にある、イタコで有名な久渡寺というお寺に、円山応挙の描いたとされる「幽霊の図」があり、その絵は、地元に長くいて久渡寺の和尚さんとつき合いのあるような人でさえも見ることができないという貴重なものらしく、和尚さんの話によると、その絵は「雨乞いの図」と言われていて、どなんなお天気の日でもその絵を出すと大雨が降ることになっているので、うっかり見せられない、とのこと。
そして、その絵には次のようなエピソードがあります。
昔、久渡寺のある場所で、南部から来た地主の先祖が津軽の家来に暗殺された。その先祖から三代下った人の娘が円山応挙の妻になった人らしい。
応挙は当時、写実派の画風をひらいて京都でたいそう人気を集めていたが、これを見て心よからず思っていた他の画家たちは、何とかして応挙をおとしめる方法はないかと考え、応挙のスポンサーだった加賀藩主の前田侯に、応挙に幽霊の絵を描かせてみるように進言した。
実物の写生を得意としていた応挙は、パトロンから幽霊の絵を命じられて困惑したが、やむを得ず、幽霊を求めて、幽霊が出るという噂を聞いては片っ端から出かけてみるが、どうしても幽霊とぶつかることはできない。困り果てて家でふさぎ込んでいると、奥さんが「そんなにがっかりすることはないでしょう。いつかは幽霊が見られる日がきっと来ます」と慰めて自分の部屋へ引き下がった。それから間もなく、応挙は自分の部屋の障子に映った幽霊の影を見た。夢中になってそれを絵に描き、どうやら仕上がったところで、よくよく見ると、その幽霊は自分の妻にそっくりだった。驚いて妻の部屋に駆けつけてみると、すでに妻は自害していた・・・
一説によると、この妻は、夫の苦難を救うために、自らが幽霊になろうと、身を投げ捨てる覚悟でいたという、夫への究極の愛が生んだ絵だと言われているそうです。
そしてこの話には続きがあります。
安岡章太郎は、久渡寺の和尚さんを拝み倒して、何とかその幽霊の絵を見せてもらうことができたのですが、その日はまったく雨は降らなかった。ところが夜中になって、激しく軒をたたく雨の音に目を覚まし、そして翌日には台風ぎみの豪雨に見舞われたそうです。
「こわ~い話」をありがとうございます。
「幽霊の図」ではないのですが、以前TVで似たような話を見たことあるな~と思い返しました。
どこだったかのお寺に生首の絵があって、放送中にその生首の閉じていたはずの目がカッと見開いたのです!
私は占いも信じないし、「TVタックル」の超常現象対決では、ぜ~ったい大槻教授や松尾貴史を応援するような人間ですが、これ見たときはすっごくゾクゾクして、「きっと何かのトリックだ」と思いたいけどでもほんとかもしれない、なんていつになく弱気にさせるような不思議でおどろおどろしい現象だったのです。
「久渡寺」ってどう読むのかななんて(クドジですね)検索したついでに久渡寺に関するページを色々見ていくと、ナント!その生首の絵って久渡寺にあるじゃありませんか!
ここは他にも、寺の中にある池に向かって亡くなった人の名前を呼ぶと水面にその人の顔が映るとか、ここで撮った写真にあるはずのない手が写ったとか、霊を目撃したとか様々な噂があり、青森県の心霊スポットになっているようですね。
「幽霊の図」は本物はどうやら寺の奥深く封印されているようですが、偽物というか複製した絵は見られるようです。
まあ偽物を見てもしょうがないですけど。
私は本物を見たいような気もするけど、やっぱりこわいので見たくないです。(笑)
このお寺が山中にあるというのもいいですね。いかにも霊験あらたかな、恰好の舞台装置といえるのではないでしょうか。
回答いただきありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
こんにちは、お邪魔いたします。
一応ちょいと絵画史なぞをかじった経験もありますが、もともと頭でなくて感覚で判断する女脳の強い私ですので、絵を見て難しいことを言うのはあまり得意ではありません。
絵でも食べ物でも男性でも「なんだか知らないけど、好きったら好きなのっ!」タイプ。
ですので、こういうご質問はとってもウレシイです!!!
さてさて、大好きな絵が沢山あって迷いに迷いましたが、わたしのここぞの一枚の勝負絵画(?)は、
フィレンツェのサンマルコ美術館にある、フラ・アンジェリコの「受胎告知」です。
(壁に描かれたフレスコ画なので、「一枚」とは言えないかもしれませんが…)
まず、その舞台装置(?)が素晴らしい!
昔は修道院として使われていた建物ですので、美術館に入るなり、光溢れる静かな回廊に迎えられます。
そしてお目当てのこの絵を目指して階段を上っていくのですが、途中の踊り場で方向を変え、くるっと回って上方を見上げると、パッと世界が開けたかのように「受胎告知」が目に飛び込んでくるのです。
階段と2階の部屋との境目がまるで額のような効果を発揮し、この絵を浮き上がらせています。
私は、この瞬間の感動を味わいたいので、なるべく人の少ない時間帯を選び、
他の来館者がいなくなるのを待ってから階段を上るようにしています。
じぃっと踊り場からしばらくその景色を眺めて楽しみ、それから残りの階段を上り、絵に近づいていきます。
絵自体は宗教画といっても金ぴかのそれではなく、穏やかな色調で描かれており、構図も簡素ながら、柔らかな優美さに満ち、そこだけ静謐な時間が流れているかのよう。
天使とマリアの静けさをたたえた優しい表情も心和ませてくれます。
そしてなにより、絵全体の透明感のある色調は、ただただ清く目に映るのです。
日頃、信心から程遠い日常を送っているバチアタリな私をしてさえ、敬虔な気持ちを抱かせる、静かな中にもなにか大きな力を感じさせる一枚なのです。
フィレンツェという街自体、本当に大好きな街で何度も足を運んでいるのですが、この絵に会いたいというのも大きな理由の一つかもしれません。
(イタリアンセクシーオヤジウォッチングや名物Tボーンステーキと並んでですけど…。)
↑やっぱ、チョー世俗的?(^^;)
※参考URLよりもっと全体的に淡いトーンです。
参考URL:http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/ImageFraAngelico …
フラ・アンジェリコの「受胎告知」
おっと、私の苦手な宗教画だわ、(^_^;)・・・なんて、まず思ってしまったことを正直に告白いたします。(笑)
宗教、ましてキリスト教とは無縁の、信心の欠片もない私は宗教画を前にしてどうしても身構えてしまうのですよ。
どう向き合ったらよいかわからないというのが正直な気持ちです。
見たまま、感性のまま絵を見て感じるしかできない私ですが、ルーブルでもナショナル・ギャラリーでも、「宗教画はよくわかんないや」な~んてじっくり見てなかったんです。
まあ短い旅行中でもあり、滞在時間に対してあまりに膨大な作品の数々に、どうしても見たい絵に重点をおいた結果でもあるんですが。
なるほど宗教画は金ぴかなのが多いですが、それも苦手なのかも。
聖書がわからないからわからないと決め付けてるというのもあるかなと思います。
この絵は仰るように、そうですね、落ち着いた色調と、天使とマリアのポーズ・柔らかな表情、全体から何か厳粛な気持ちにさせるような不思議な魅力がありますね。
個人のHPに、階段の下から「受胎告知」を見上げるような位置で撮った写真が掲載されているのを見ました。
写真だとなかなか実感することはできないのですが、そこでもtartempionさんと同じように、舞台装置の素晴らしさに触れらていました。
舞台装置とともに絵を楽しむ、これも絵の楽しみ方の大きな要素ですね。
私も実際に体験してみたいです。きっと画像で見るのとはまったく違った感慨を持つのかもしれません。
私も「舞台装置」が絵の印象に与える影響を実感したことがあります。
イスタンブールに、もとは修道院で壁面にモザイク画が描かれているカリエ・ジャーミイという博物館があるのですが、ここがすばらしかった!
宗教画??という私でさえ、あまり大きくないやや薄暗い厳粛な趣きのある館内の、天井から壁面を覆い尽く、繊細で美しく彩色されたモザイク画にはただただ感動してしまいました。
天井を見上げていると首が疲れてくるのですが、いつまでも眺めていたくて、できることなら床に寝転んで、すばらしい絵とともにゆっくり静かに時を過ごしたいとさえ思いました。
余談ではありますが、私はイタリアには行ったことがないので言及するのもなんですが、どちらかというとナンパなイタリア男よりもスマートでかつシニカルなイギリス人ジェントルマンがお好みです♪って脱線してすみません!(^_^;)
回答いただきありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
こんにちは。
私も、国内外を問わず、絵を見るのは大好きです。
私が、今まで出会った絵画の中で1番心に残った作品は、秋野不矩さんの描かれたアフガニスタンの絵です。何年か前に、国立京都近代美術館に飾られていた、大きな絵でした。高い山に囲まれた、カルデラ湖のような、大きな湖の絵で、とても美しく、壮大な絵でした。
彼女の絵の前に行くと、そこから風や、空気・温度・湿度まで感じます。
あと、水牛の絵も好きです。この絵は小さいのですが、沼を渡る水牛の力強い生命力には、引き込まれてしまいそうになります。
彼女の絵から、私はいつもパワーをもらっています。
心の洗濯機です。
秋野不矩、存じ上げませんでした。
検索してみましたが、残念ながらアフガニスタンの絵は出てきませんでした。
秋野不矩美術館に展示されている4枚の絵をこちらで見ることができます。
http://www.urban.ne.jp/home/saitom39/Tenrankai/C …
sama2さんが挙げられた水牛の絵というのは、この中の「沼」という絵とは違う作品でしょうか。
「渡河」もすばらしいですね。ちょっと小さくてよくわからないですが、河を渡っているのは動物なんでしょうか。
私は実際インドで河を渡る水牛を目にしました。
日本で日常目にする動物は限られていますが、インドでは、動物園でしか見られないような動物に普通に道で出会います。
水牛に出会った時も、まさにsama2さんが絵から受けた印象のように、その力強さ・生命力にしばし心を奪われ、渡り切る水牛に目が離せない状態で、ず~っと目で追っていました。
秋野不矩さんも、もしかしたらそのような気持ちで描かれたのかな~なんて想像してしまいました。
回答いただきありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
すみません、「おつむてんてん」をよくよく観たら、お手ては開いて頭に添えてました(汗)。
「好きな絵」だとか言っておきながら。。。え~と、ちひろの画集は持っていないのですが、絵はがきを何枚か持っているので、ちょっと調べてみましたら、片手の指をくわえている赤ちゃんの絵が2枚ありました。
1枚は、赤くて大きなチューリップの横に裸の赤ちゃんがちょこんとお座りしているところ。しゃぶっているのは左手。タイトルは「チューリップと赤ちゃん」。1971年作です。
もう1枚は、バスタオルか何かをお股に掛けてお座りしている裸の赤ちゃんの絵。右のあんよの側に、小さいピンクのウサギのぬいぐるみがお座りしてます。しゃぶっているのは右手。左手は、「敬礼」に似たようなポーズをとってます。タイトルは「ピンクのうさぎと赤ちゃん」。これも、1971年作です。
どちらかが、hotaruisi さん(No.2)お探しのものでしょうか??
そうそう。
>kawarivさんは男性でしょうか女性でしょうか?(笑)
それはヒミツです(笑)。まあ、世の中には、ナゾである方が楽しいこともあります(笑)。本人は、男性か女性かバレないような文体で参加しているつもりなのですけどね(^^)。
kawarivさん、ご丁寧に補足の回答をお寄せいただきありがとうございます。
私も見てみたかったので探してみましたらありましたので貼っておきます。
「チューリップと赤ちゃん」
絵をクリックすると拡大して見られます。
http://www.chihiro.jp/chihiro/main.htm
「おつむてんてん」「ピンクのうさぎと赤ちゃん」
これはお皿の商品案内ですが、こちらもお皿を拡大して見られます。ちょっと写りがはっきりしてませんが。
http://www.pancup.com/cup1/chisato-baby.htm
どれもほんとにかわいらしいですね。
ところで、気になる方のことはよく知りたいという好奇心たっぷりの私ゆえ、明らかにしたくない個人情報を追求してしまって申し訳ありませんでした。(笑)
では、今後は密かに質疑の内容から推察して探らせていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
不粋なことは言わないで、おつき合いしておくんなまし。
写実の絵はつまらない。実物の方がよっぽどすばらしいだろうから。
印象派の絵はつまらない。理屈で何を書いているかわからないから。
そんなわけで、幻想的な絵画、特に神話の世界に惹かれることになります。
やはり想像力を膨らませるようなものですね。
それでいて、性欲を刺激してしまうような露骨なのはいけません。そんなのに想像力を膨らませてしまうと、実物で刺激されなくなる虞れがあります。
そこで、私の一押しは、ヤン・ホッサールトの「ダナエ」です。
もちろんクリムトの方もいいんですが、人によっては夢で魘されそうになるかもと思い、心惹かれる一枚としては前者を挙げておきます。
楚々として、どこか訴えかける瞳を持っていると感じます。
あ、半裸だとそそるのか、というツッコミは無用です。
しっかりと服を着ててもそそる人がいるように、それは人それぞれかと思います。中には猫の絵でそそる人もいるそうなので。
いや、そういう意味の質問じゃなかったな。
参考URL:http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/Greek/Danae/Da …
ヤン・ホッサールトの「ダナエ」
ヤン・ホッサールト。初耳でした。16世紀の画家ですか。今から500年も前の絵なんですね。
色っぽい物憂げな表情ですね。足の無防備な開き具合といい、片チチ(あの、すみません。テキトーな表現が思い当たらなくて(^_^;))のしどけない様子がなにやらミョウに妄想をかきたてられてしまうんでしょうか。(*^^*)
「裸のマハ」のようには離れてもおらず、片手にすっぽりおさまる形のいい胸がまたよろしいですね。
って、確かそういう質問じゃなかったはずなんですけど。(^_^;)
クリムトは夢で魘(←読めないよ!なんとか読めたけど)されそうになっちゃいますか?(笑)
ちょっともう大胆すぎ~!ですよね。官能的で妖しくて、こうも性を自由におおらかに表現されてしまうと、お若い方はタジタジかもしれませんね。
同じ「ダナエ」でも作者の表現の仕方は、時代背景にもよるんでしょうが、こうも変わるというのはおもしろいですね。
回答いただきありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
すいません、ミレーの「オフィーリア」がどんな絵かも知らない私ですが、回答させてください。
それは、ルーブル美術館にある、アングル作「グランドオダリスク」という作品です。
女性の背面美というものを、私に教えてくれた作品です。
胴が不自然に長すぎるという批判が定説となってしまっているようですが、それでも絵としての美しさは、ちっとも損なわれていないと思います。
参考URL:http://www.ntkr.co.jp/art/kouza/louvre.html
ミレーの「オフィーリア」こちらをドーゾ♪
http://sunsite.dk/cgfa/millais/p-millais4.htm
「晩鐘」「落ち穂拾い」などで有名なフランス人画家ミレーではなく、イギリスの画家ミレー(ミレイとも表記)です。
アングル作「グランドオダリスク」
たしかに胴がのっぺりと長いんですよね。特に腰から下が異常に。
アングルは背中フェチだったんでしょうか。(笑)(もしやamukunさんも?(*^^*))
女性の背中を多く描いていますね。
理想の背中を追求していった結果、あのようなやや不自然な形を生み出したんでしょうか。
ほんとになめらかでしなやかな美しい背中です。
思わず指をつつ~っとはわせてみたくなりませんか?(^_^;)
回答いただきありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
こんばんは、kyonnさん。
「オフィーリア」確かに心惹かれますよね。
私は絵を描くのは得意ではありません。
が、見るのは大好きで若い時はよく展覧会に出かけて行きました。
大昔、自分が中学生の頃、あの有名な「モナ・リザ」が上野美術館に来たのですが、学校サボって見にいっちゃいました(休日は混むので・・・笑)
ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」もやはり日本で見ました。(って何の自慢にもなりませんが)
というわけで、この一枚というのを挙げるのがとても難しいのですが、
一番といったらコローの「モルト・フォンテーヌの思い出」でしょうか?
画面一杯に広がる、銀白色に緑を微妙に混ぜ合わせた樹木の色あい。
それが見る者の心にぱーっと広がって何とも言えぬ清涼感を醸し出すのです。
それにミレーと同じ「写実派」の絵ではありますが、次の時代の人間の内面を描く絵画(シュール・レアリズム)への予兆を僅かですが感じさせるものもありとても好きな作品です。
http://homepage1.nifty.com/hosizora/art/corot/co …
(ここでは原画の色合いはイマイチ出ていないかも・・・)
一枚とおっしゃっているのですが、もう一つ挙げさせて下さい。
パウル・クレーの「黄金の魚」
クレーの絵って幼稚園児でも描けそうなのですが(実は描けない・・・)あの無邪気な世界はに見るたびに心が和みます。
それとは反対になりますが、ムンクの「叫び」やダリの「記憶の固執、柔らかい時計」(あの時計がぐにゃんと溶けている有名な)のような暗~い心の淵を覗くような作品も意外と好きなんです。
「叫び」が竹橋の近代美術館に来た時は2時間もぼーっと見てました。
あれは一枚ではなくデッサン、習作も併せると20枚近くあるんですよ。
一度自分の心に焼き付いた絵って時が経っても細部まで思い出せるものですね。
すごいです~。中学生で学校さぼって見に行くなんて。
たしかに休日に行くのは最悪ですね。まともに鑑賞できません。
「裸のマハ」で私が気になるのは胸の形です。妙に左右に離れているな~と。(^_^;) そんなところしか見ていないなんてバカだ~と思いますけど、気になるものは気になるのですよ。(笑)
コローの「モルト・フォンテーヌの思い出」
そうですね。原画の色合いとは若干違うでしょうか。少し黒味がかっているかな。
ルーブルで買ったガイドブックを持っているのですが、それに載っている絵を見ると、仰るとおりさわやかな清涼感が感じられますね。
風が木々の間からさ~っと吹き抜けていくみたい。
左の親子の様子と小さなピンクの色合いが小さなアクセントになって、より一層さわやかさを引き立てていますね。
パウル・クレーの「黄金の魚」
クレーは知りませんでした。検索してみました。
http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/ArtKleeGoldFish. …
なるほど~、抽象画なんですね。私には少々難解な世界です~。(^_^;)
魚の表情がなんともひょうきんで和みますね。
深海のような色合いの背景に、黄金色が浮き立ってくるようなあざやかさな色です。
暗~い心の淵を覗くような作品、私も惹かれます。好きというのとは違うかもしれません。たとえばその絵を部屋に飾っておきたいかと問われるとノーだったりします。さすがに「叫び」は飾りたくないですよね。(笑)
「オフィーリア」の次に印象を強くうけたのは、ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレーの処刑」です。
首を切られる若い女性が自分の首を置く台を手さぐりで探しているという衝撃的なシーンです。これも忘れられないですね。
どうもサイコなものに惹かれてしまう私はヤバイでしょうか。(^_^;)
回答いただきありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
これを心惹かれたかというかどうかは私自身よくわからないのですが、
ロサンゼルスにあるゲッティセンターに行ったときに
「Before, After」という小さな二枚一組の絵がありました。
本当に小さくて、30センチ四方あったかどうか・・
絵は「Before」が、男が女性を手篭めにしようとしている絵、
「After」が立ち去ろうとする男の足にすがるその女性の絵。
その間に何があったかは観る人の想像に任せる、と言った感じですが、
これも数百年前の絵で、当時の風俗が知れるようで面白い絵でした。
今もゲッティセンターとかアートの話になると、あの絵を思い出します。
あまりに絵に顔を近づけすぎて、
警備の黒服着た人に注意されたことも含めて(^^;)
こんな気になる回答をくださいまして誠にありがとうございます!
「男が女性を手篭めにしようとしている」”手篭め”って?
なんとなく意味はわかるけどあまり使われない言葉に、”手篭め”というのがどのようなものなのか、気になって気になって一生懸命探しましたところ、ありました!
これをご覧になっている皆様にもズームして2枚の絵を味わっていただきたいと思います。
http://www.getty.edu/art/collections/collection_ …
「Before」・・・女の人が逃げ腰になっていますね。でも顔はあまり嫌そうには見えないんですけど。右端のテーブルが倒れそうになっているので一応(?)必死に抵抗している様子はうかがえます。子犬が只ならぬ様子に驚いてキャンキャン鳴いています。
「After」・・・あらら、男の人はズボンを穿こうとしています。女の人は男の人の肩に手を置き、見上げるような仕草。胸に手をやっているのは何でしょう?女の人の表情は微妙ですね。悲しそうなすがるような甘えるような、見る人によっていろいろに解釈されるのではないでしょうか。
テーブルは完全に倒れ、上に載っていたのは鏡でしょうか?子犬が鏡に映った自分の姿と対面しているように見えます。
これはとっても印象的な絵ですね。私も実際に見たら、絵に顔を近づけてまじまじとつぶさに観察することでしょう。
そして私はやはり女の人が気になります。
事後にどんな心境の変化があったのか、あれやこれやと想像してしまいます。
まあその想像はここには書きませんけど。(笑)
ウイリアム・ホガースの絵なんですね。名前だけは聞いた事あります。
私も妙に惹かれる絵でした。回答いただきありがとうございました。
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