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2年目看護師、輸血について勉強中です。
今年1月に、RC-MAPからIr-RCC-LRへと名称変更がありました。
それの意味がわからず調べたあげく
「製造過程において、原血液から無菌的に白血球を除去した輸血製剤」
であることは理解できました。
そして、白血球を除去することで副作用の予防・低減につながるとのことでした。
そこでどうしても理解できないことがあり、質問させてください。

なぜそんなにも白血球は除去されなければ副作用につながるのでしょうか?
そもそも白血球製剤の輸血を受けられる患者様もいらっしゃるのに、
白血球が必要でない方にとっては少しであってもそんなにも害があるのでしょうか??
血液疾患を患われている患者様には、白血球除去フィルター付の輸血ルートを使用するように先輩に以前教わりましたが、根拠はうまく説明していただけませんでした。
これと関係しているように思うので、今回どうしても同時に解決したいです。
輸血についての講義を病棟で開かなくてはいけないため、
どのような質問をされても答えられるように準備をしておかなければならないため、大変困っております。
どのような些細な情報であってもかまいませんので、情報提供をよろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

輸血の副作用として有名な各種の赤血球型に対する抗体反応による不適合輸血は、輸血前検査で検出し予防することができますが、赤血球以外の白血球や血小板その他の血漿成分に対する反応は検出できませんのでこれらに由来する輸血による発熱や蕁麻疹は今でも時々生じるものです。


頻回に輸血することが予想される患者さんには白血球に対する抗体が作られてこうしたことがおこりやすくなりますので輸血時に白血球除去フイルターを使っていましたが保存中に遊離して除去できなくなる抗原があったり輸血時にフイルターを通すことに由来する副作用もあり使いにくい状況でした。
こうしたものを予防して輸血副作用を減らすのが保存前白血球除去の目的です。
さらに白血球内のCMVウイルスによる感染が減ることも期待されています。
なお、輸血後GVHDの予防としてはこの白血球除去では不十分で、従来通り放射線照射が必要です。
白血球をどうしても増やす必要がある場合はG-CSFと呼ばれる薬が使えるようになっていますのでこれらが選択され、白血球輸血はごく限られたものとなっています

参考URL:http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/hp-blood/www/tr …
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この回答へのお礼

お忙しい中、回答ありがとうございました。
白血球除去フィルターの使用されていた理由・根拠を理解することができました。これで輸血の勉強会に自信をもって臨むことができそうです!!
感謝いたします☆☆

お礼日時:2007/07/16 00:08

新製剤のことは知らなかったので勉強になりましたです


白血球を除く理由は簡単 GVHD(Graft Versus Host Disease)
移植片対宿主病というコワーイ副作用があるからです
発症したらほぼ100%たすかりません
GVHDで検索すればなんぼでも資料は出てくると思います
カンタンに触れておくと 輸血(=Graft)から見たら患者(Host)は
異物なので攻撃してしまう事もあるわけです

ところで白血球製剤というのは初耳でした
日赤では取り扱っていないはずです
検索してみると標準的治療ではなく,一部で行われる
こともある程度のようです 当然GVHDのリスクを
踏んでいるはずです.免疫不全のリスクがそれを
上回るとでも判断しての上の話だと想像しますが
通常 MAPや血小板製剤や血漿を使う場合は
GVHDのリスクは大問題にすでになってます
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この回答へのお礼

お忙しい中、回答ありがとうございました!!
白血球の副作用について詳しくなれました☆
ちなみに私は今、脳神経外科・内科・神経内科の混合病棟で勤務しております。勝手ながら親近感を感じ嬉しくなりました。
またお世話になることがあるかもしれませんが今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2007/07/16 00:02

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