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個人の家屋を表す際、
例えば「斉藤邸」というように、「邸」を使うのが一般的なようですが、
「斉藤亭」の「亭」を使うのは誤りでしょうか?
ラーメン屋や料亭などの呼び名としてはよく使われますが、
個人の家としてはどうなのでしょうか?
確かな参考資料と共に、御回答頂けるとありがたいです。

A 回答 (5件)

漢字の発祥から考えるに、中国の辞典で調べました。

(中日辞典 北京語源学院著)

邸(di3)=邸宅、つまり高級官史の住居を指します。

亭(ting2)=あずまや、極めて粗末な作りの小屋などを指します。

例えば「涼亭」ですと中国風の瓦屋根にむき出しの四本の柱がある雨宿りの休憩所を指します。
漢の時代の亭は、地域の交番の様な存在です。

中国人用の辞書にはこう書いてあります。(現代漢語辞典 商務印書館)

邸=「高級官員的住所」
亭=「形状象亭子的小房子」


「亭」は割と粗末な建物指します。ですから豪華か粗末かに関わらず、やはり個人宅には体裁として「邸」の字を使うべきだと思います。
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 現存する続日本紀の写本などを見ますと「田村弟」(たむらてい)のように「弟」と「邸」は同じ音韻から同様の意味として使われていたことが知られています。

豊臣秀吉が建てたとされる「聚楽第」も「じゅらくてい」と呼んでいます。
 「邸」は「邸宅」として「オオヤケ」とも読みます。現在の「公」の語源は「大きな邸に住む者」であるとされたことから転じて「権力のある者」となったとされています。
 「亭」は物語として知られている「三国志演義」に登場する劉備玄徳が務めていた農村部の保安官の様な「亭長」との言葉にも見られます。
 「亭」に人偏が付くと「停」となり「一時的に留まる」ことを意味しますが、「邸」は氏という文字が付いているからも長い間そこに居住するとのニュアンスもあります。
 ラーメン屋さんが「邸」の文字を着けていたら、お客さんが余り出入りせずに商売もあがったりで困ってしまいますね。逆に個人の家に「亭」が着けられていたら、おちおち気が休まりませんね。
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確かな資料ということですが、漢和辞典で、「亭」と「邸」の字を引いてみてください。

「亭」は、「家」というような意味は元々なく、「宿駅・宿屋・あずまや・ちん」などと出ています。亭で「家」の意味が出てくるのは、宿駅や宿屋、またあずまやの建物としての意味からです。

個人の住居のことを、亭とは言いません。「宿屋」の意味から出て、色々な店の名前に付けられるようですが、食事や料理を提供したり、宿を提供する建物に普通付きます。酒場にも、付きます。

また、寄席などの建物施設を、「亭」と言うようですが、これは、宿屋かあずまやから出ている意味です。あずまやというのは、建物の母屋から離れて、庭園や公園などに、独立に、特定の目的で作られた,小型の屋根のある家で、壁がない場合もあります。

亭主というのは、元々、「あずまやの管理人」のことです。

「邸」は、亭に対し、屋敷という意味があり、「貴人の家」というのが、基本的な意味です。また、「宿・大きな家・旅館・倉・店」などの意味もありますが、日本語では、「大きな家」や「貴人の家」の意味です。

山田さんという人がいたとして、その人の家は、普通の言い方では「山田氏宅」です。これでも丁寧が入っていますが、もっと丁寧に、敬語的に言うと、「貴人の家」の「邸」を使い、「山田邸」と言います。

本来は、「公爵伊藤博文邸」というような、荘厳な感じで使う言葉ですが、敬語的に、普通の人の自宅も、「山田邸」などというのです。使い方を間違えると、相手をからかっているようになります。

「山田亭」というと、日本の話だと、酒食などを供する店や、宿屋の中国風な言い方か、または、寄席の高座がある建物などか、寄席芸人の一門の号になります。山田氏の自宅の意味にはなりません。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考にさせて頂きます。どこの国の言葉でも数種類の答えがある場合、状況を判断して選択するのでしょうが、特に日本語はその選択が難しい為に、常識的な方を選ぶしかないので、100%の答えは望めないのでしょうね。

お礼日時:2002/07/25 01:16

亭主という言葉が有るように「亭」を使っても問題はないでしょうが,「邸」の方には「人名の下に付けて、やや敬意をこめて、その人の家をいう。

」という意味が有るので敬語として用いてるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考にさせて頂きます。どこの国の言葉でも数種類の答えがある場合、状況を判断して選択するのでしょうが、特に日本語はその選択が難しい為に、常識的な方を選ぶしかないので、100%の答えは望めないのでしょうね。

お礼日時:2002/07/25 01:17

「大辞林第二版」の参照結果をお知らせします。



てい【邸】
人名の下に付けて、やや敬意をこめて、その人の家を
いう。「前田―」「中山氏―」


てい 【亭】
(名)
(1)あずまや。ちん。
(2)屋敷。住居。「御使に西八条の―に向かふ/平家 3」
(3)家のあるじ。亭主。「主の―、呼びて風呂へ入れ
参らす/仮名草子・仁勢物語」
(接尾)
(1)料亭・寄席などの屋号に添える語。「末広―」
(2)雅人の居室・あずまや・楼などの号に添える語。「観月―」
(3)芸人・文人などの号に添える語。「古今―」
「式―三馬」

というワケで、個人宅はやはり「邸」ですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考にさせて頂きます。どこの国の言葉でも数種類の答えがある場合、状況を判断して選択するのでしょうが、特に日本語はその選択が難しい為に、常識的な方を選ぶしかないので、100%の答えは望めないのでしょうね。

お礼日時:2002/07/25 01:18

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