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「防災・災害」ではなく、あえて「地学」のカテゴリーを選択しました。

新潟県中越沖地震の報道に隠れてしまいましたが、同日の、平成19年7月16日23時18分ごろ、京都府沖で発生したM6.6規模の地震について疑問があります。

この地震では、震源地(京都府沖の日本海ですが)に近い関西以西では目立った揺れはなく、むしろ、関西よりもずっと遠い東北や北海道の、更に太平洋側で揺れが大きかったようです。
http://www.jma.go.jp/jp/quake/16233100391.html

私は、その2日後に、たまたま青森県で仕事があり、そこで雑談レベルですが、青森県の人とその話になったとき、彼らは異口同音に「結構揺れたので、新潟の余震かと思ってあわててテレビを付けたら、何と『京都府沖』と言っているので、何が何だかわけが分からなかった。」と言っていました。

私も、この地震を発生翌日の新聞で知り(新潟県中越沖地震の関係で超ベタ記事でしたが)、「何で福井県、富山県、岐阜県、滋賀県が震度1で(石川県も輪島の震度2以外の地区は震度1)、北海道の、よりによって(?)浦幌町が震度4なの?」と不思議に思いました。

これって、いったいどういうわけなのでしょうか?

地震の構造や地理についてはトンと素人です。

どなたか分かりやすく解説してください。

よろしくご教示のほど、お願いします。

A 回答 (1件)

日本列島がどういう場所にあるのかを理解する必要があります。



日本列島は島が弧を描いています。
大雑把に言うと、太平洋の海プレートが大陸の陸プレートの下に沈み込んでいる場所にちょうど存在しています。実はこのプレートのぶつかり合いで生まれたのが日本列島です。
実際には4つのプレートがぶつかっています。参考URLをご覧ください。

こういうプレートのぶつかり合う場所では大地が動くことによるひずみが蓄積されて地震が起こりやすい場所となっています。

この京都沖のM=6.6という大きな地震は、陸のプレートではなく、海のプレートのほうで起こったと考えられます。震源の深さ=370kmという事実がそれを裏付けています。これぐらいの深さだと、大地の構造はふつうマントルと呼ばれるモノで、地震波をあまり伝えません。ですので震源地付近ですらほとんど揺れていません。しかし、この地震波を伝えやすい経路がただ一つ存在します。プレートです。沈み込んでいる海プレートに沿って揺れたのです。すると地上では海プレートと陸プレートがぶつかっている場所(日本海溝付近)が最も揺れやすい場所と言うことになります。

こういう地震を「異常震域」と呼ぶようです。仕組みを理解してしまえば異常どころか正常なわけですが、中学校理科程度の知識が記憶にないとギョッとしてしまいますね。

参考URL:http://www.zenchiren.or.jp/tikei/zeijaku.htm
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。とても分かりやすいご回答でした。「異常震域」というぐらいですから、確かにイレギュラーケースなんでしょうね。本当に地震は不思議なことばかりです。新潟県中越沖地震の被災者の皆様、どうかがんばってください。

お礼日時:2007/07/22 20:07

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