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学校の課題でどうしてもわからないところがあります。
古典での連歌の学書『雨夜の記』。
これは連歌の前句に対する付け方で注目すべきところを様々取り上げて
例句を挙げていく学書なのですが、そのなかのひとつに

「てにをはの はの字 にて付けたる句」の例で

「名残ある雁は越しなる山こえて
 さへづる燕わがはるの空    」

というものがあります。
この句がどういう意味で「はの字にて付けたる」の例句として挙がっているのかわかりません。

この句の意味もとれない上、
調べかたもよくわかりません。
お解りになる方、いらっしゃいましたらどうか教えてください。
おねがいします。


『雨夜の記』の
「はの字にて付けたる句」の他の例には

「音する水にはこほりとけけり
 雪うずむみ谷の小川春さえて」
や、
「見るはおもひぞ猶まさりける
 ききてのみ人はうからじつらからじ」
などがあります。

A 回答 (2件)

「てにをは」の接続による付け句の分類を示しているのだと考えられます。


「てにをは」の接続法を考えれば、その意味が分かります。

て:前の事態に後の事態が順接として続く付け方。
例で挙げれば、「水無瀬三吟」の三句と四句の付け方えdす。この場合、前の事象に時間的情景が連続して続いています。

に:位置や動作の帰着点を示す付け方。
を:目的語や場所,時間を示す付け方。例で挙げれば、日本武尊の筑波における片歌の連句。
は:ある事象を他の事象と対照して特に掲示する付け方。
すなわち、前の事象がこれこれであったが、一方後の事象はこうであるという付け方です。

例で挙げた句を見ると、
名残ある雁は越しなる山こえて (春が来て別れ行く雁は越の国の山を越えてゆく)
さへづる燕わがはるの空  (一方、燕は我世の春が来たとさえずっている)

と言う風に付けています。

以上、文章を読んだ感覚で書いています。古典についての専門家ではない(理系出身)ので正しいかどうかは分かりませんが、おそらくそうであると思います。
ちなみに、「雨夜の記」について誰が書かれた物か教えてくださるとありがたいです。心敬の「ささめごと」あたりは一読したことがありますが、よく理解できずに投げてしまいました。
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この回答へのお礼

なるほど!此処に挙げなかった他の例句を見ても、
その考え方は当てはまる妥当なものだと思います。
解り易い解説でとても参考になりました。助かりました。

「雨夜の記」は編者は未詳のものだそうです。
三弥井書店「中世の文学」の『連歌論集 四』に載っています。
専門家でないとは思えないほどお詳しいですね!有り難うございました。

お礼日時:2007/07/30 13:24

「は」の字がなくても意味の通じる句ということではないでしょうか。



名残ある雁は越しなる山こえて
 さへづる燕わがはるの空

名残ある雁、越しなる山こえて
 さへづる燕わがはるの空
「は」がない方がすっきりしますよね。

他の2首もそうですね。「てにをは」を付けない方がよいという例を挙げているのでは。

意味は、
「名残を惜しみながら山を越えていった秋に雁の代わりに、今はその山から、燕がさえずりながら春を告げている。
嗚呼あの秋の悲しみは一体何だったのだろう。」失恋して新しく恋人が出来たときの喜びを詠ったものでしょう。
最後の2行は、読み過ぎです (^^ゞ
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この回答へのお礼

素早い回答本当に有り難うございました!
急ぎで困っていたので参考になりました。

お礼日時:2007/07/30 13:17

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