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「参考まで」「参考までに」といった言い回しを職場のメール等でよく目にするのですが、自分にはどうも違和感があり、使わないようにしています。そもそもこれは正しい日本語なのでしょうか?

A 回答 (7件)

はじめまして。



<そもそもこれは正しい日本語なのでしょうか?>

正しくないとは言えないと思います。

「までに」は「まで」+「に」の複合助詞で、
「まで」:程度がそれ以上及ばないことを示す副助詞
「に」:時を示す格助詞
という働きをしています。

このような、格助詞や接続助詞で文が終わる表現は、古語の時代から存在します。
例:
「にて」「とも」「ども」「ば」など

ご質問文は述部が省略された口語表現です。本来は
「ご参考までに(目を通して下さい)」
といった、動詞句が省略されています。

口語(話言葉)では、リズムやテンポ、語呂を整えるために、わかりきった動詞、長い述部を省略して明確に要件が伝わるようにすることがあります。

例:
「また明日(会いましょう)」
「それではまた(お会いしましょう)」
「お陰様で(元気です)」

また文語(書き言葉)でも、こうした省略が起こることはあります。
例:
「友情のしるしに」
「感謝の気持ちを込めて」
「に」「て」はそれぞれ格助詞・接続助詞ですが、この場合は、テンポというよりは、「粋」な締めくくりを意図しての省略用法になると思います。

以上のように、こうした省略用法は、素早く要件を伝えるため、粋な表現のために工夫された、言葉の便宜上の用途ですから、正しくないとは言えません。「便利な語法」として、TPOや必要に応じて使い分ければいいと思います。

特に敬意を払う相手に対しては、口語での省略表現は失礼にあたることがあるので、語尾まで敬語で修辞した方がいいでしょう。
例:
「ご参考までにお目通し下さい」
「ご参考までにご拝読下さい」

ちなみに、私もこのサイトでの回答の末尾に「ご参考までに」「ご参考になれば」といった助詞止め表現をよく使います。この省略には、一種の謙譲(献上?)の気持ちを込めて使っております。この省略の背後には、「お役に立てるかわかりませんが、ご参考程度にしていただければ幸いです」という謙譲の意味が込められています。ただこのような長い文章をだらだら書いて、余計な装飾文にするのを避けた、一種の配慮と思っております。

以上ご参考までに。(笑)
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「参考まで」「参考までに」という表現は、私はあまり違和感を感じません。


どちらかというと、「~まで」という言い方は、よく目にしますし、私もどちらかといえば使う方です。
目にするの場合も、自分が使う場合も、たいてい「取り急ぎ御礼まで」という表現ですが。

で、「これは正しい日本語か?」というご質問なので、もしかすると正しくないのか?と考え、『広辞苑』を引いてみました。
すると、

(終助詞) 文の終止した形に接続して強調・感動の意を表す。狂、宝の槌「証拠が見たい―」。狂、瓜盗人「これでも見事な瓜を作ることぢや―」。「とりあえず御礼―」

とあり、「とりあえず御礼まで」という用例が載っていました。
まあ、辞書に載っているから絶対に正しいとは言いませんが、狂言で使われているところをみると、昔からの言い回しであることは確かだと思います。
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正しい日本語です。


意味としては、
(1)「(あくまでも)ご参考にすぎませんが。」という限定のニュアンス。
(2)「参考です。」の意味を強調し、確認するニュアンス。
の2つが考えられますが、

「参考まで」は、(1)と(2)の意味の両方に使われます。

「参考までに」は、(1)の意味に使われます。

たとえば、結論に達していない回答や資料を相手方に提示するとき、たとえば
「以上、とりあえずご参考まで。」
というような表現を文末に使ったりします。
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美しい日本語として認知されている言葉にも、もとは汚い言葉だったとか意味が逆だったなんて言葉がいくらでもありますからね。



たとえば、『~でございます。』

これを汚い言葉と思う人はいないでしょう。

しかし、これは元は女郎が使っていた郭(くるわ)言葉で、明治になってから一般でも使われ始めたそうです。

名前は忘れましたが、当時の文豪がこんな汚い言葉がはやって胸くそが悪いと嘆いていたそうです。
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ANo2.さんと似た意見ですが



基本的に言語は使う人がいてのものだから、使って相手に意味が通じれば正しいのではないですか?

まぁ若者による間違った言葉遣いが指摘されるようになってだいぶ経ちますが
枕草子とかにもそういう記述があるらしいですね。
大体1000年くらい前からですかね・・・言葉が汚くなってきたのは
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こんにちは。



言葉の正誤については、だいたい以下のふたつに分かれると思います。
(1)質問者さんの会社内で(のみ)通じる言葉(先輩から代々受け継いだ言葉)
(2)正しいか誤りかは横に置いておいて、日本全国で使われるようになった言葉

今回の場合は、(2)だと思います。質問者さんがどう違和感を持っているか分かりませんが、日本全国で広く使われている(普及している)表現ですから、「正しい」表現と言って構わないでしょう。

ちなみに、私は、「ありがとうございました」(ありがとうの過去形)という表現が気に食わないのですが、日本全国に普及しちゃっているので黙認するしかありません。。。
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Infoseekの辞書機能から抜粋



【参考】
(2)種々の資料などを利用し、考えること。また、その資料。
「ご―までに」

だそうです。
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