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 浮力の話で登場するのが、アルキメデスの王冠です。
 たいていの本では、ニセモノの王冠を見破る方法を考えていたアルキメデスが入浴中に、お湯があふれるのを見てヒラメき、裸で街を走ったようなことを書いています。で、王冠を、水を満たした容器に入れてあふれた水の体積を測り、同じ重さの純金との体積の違いで混ぜ物(銀など)があることをあばいた、ということです。

 しかし、これでは、肝心の「アルキメデスの原理」が登場しない。天才アルキメデスが、水をあふれさして体積をはかる、なんて平凡なことを発見するか?
 実際にやると、表面張力が大きくて、王冠の入るような口径の器ではあふれる水の量に誤差が大きすぎ、純金みたいな高価なものはとても測れません。だいたい、アルキメデスが、風呂をあふれさせる、というような、昔、日本人が海外旅行でホテルのバスを水浸しにしてしかられたようなことをしたのか?という疑問があります。
 
 このへんの話自体は、後世のフィクションなのでしょうが、風呂をあふれさせるのは日本人の発想のように思います。
 では、海外ではどういう紹介をされているのでしょうか。また、いつ頃からこの話は伝わっているのでしょうか。ご存知の方はお知らせください。

 ちなみに、にせ王冠を見破るならば、純金と王冠を天秤でつりあわせたまま、天秤ごと水に沈めれば一発です。

A 回答 (3件)

考えたことありませんでしたが,面白いですね.


話自体は後世のフィクションですかね.
アルキメデスは eureka! (I have found it!) と叫びながら
裸でシラクサの町を走り回った(ストリーキングですな),
ということですが...

さて,archemedes,eureka で検索してみました.
たとえば
http://home.istar.ca/~wkrossa/brin8~1.htm
http://www.quango.net/verdict/part7.htm
http://www.warwick.ac.uk/~maves/geom4.html
にはそういうことがちょっと載っていますので,
風呂とストリーキングの伝説は日本だけではないようです.
やはり欧米(?)からの輸入みたいですね.

とりあえず,おしらせまで.

金より比重が大きいものが当時手に入れば,
アルキメデスもお手上げだった?
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この回答へのお礼

金の水に対する比重は約20で、混ぜ物につかわれたという銀は約10。2倍の差があるので、ごまかした金とほぼ同体積の差がでます。

 コーヒーカップに100円玉を入れると、うまくやれば、1000円ぐらいはあふれずに水が盛り上がります。金貨だと何万円ぶんごまかせるでしょうか。
 ただし、メキシコで銀山が開発されるまで、銀の値段は金より高かった、という話があります。(いまでも、日赤の職員の赤十字バッジは、縁が銀色のほうが金色より役職が上をあらわしています。)
そうであれば、犯罪を犯して損をすることになりますね。

 さて、紹介されたページは横文字が長いので、どのへんに書いてあるのか、探すのに時間がかかりそうです。そのうち見つかれば、改めて御礼いたします。とりあえず、ありがとうございました。

 風呂で発見したのは、「水があふれること」でなくて「体が軽くなること」だと思うのですが、昔の日本の五右衛門風呂では体感しにくいでしょうね。西洋式の体をのばすバスタブだと、湯の量は少なくても、足がういてきますから。
 そのへんを、昔の日本の紹介者が実感できなかったのかもしれませんね。

お礼日時:2001/01/29 09:02

アルキメデスがホントにそうやった、という可能性はあると思います。



求められているのは計測ではなく、論証です。

誰にでも分かるようにできるだけ分かりやすい実験でデモする必要があったんじゃないでしょうか?

この回答への補足

 たしかに、誰にでもわかりやすい実験といううのは必要だと思いますが、水こぼしでは、かえって誰もがわかりにくいと思います。
 
 求められている論証は、「アルキメデスの原理」のはずですが、これをつかわないアルキメデスを登場させて、何を語ろうとしているのか、この話を紹介したセンセイたちの意図がつかめないので、経過についてご存知の方を探している次第です。

 

補足日時:2001/01/29 09:02
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直接の回答ではありませんが、とても似ている議論を前に呼んだことがあるので、そのお話を。



万有引力を発見されたのは、「ニュートンがりんごが木から落ちるのをみた」からだとされています。本当でしょうか?
常識的に考えれば、ニュートンは「リンゴが木から落ちる」のを過去にも何度も見ている筈だし、別の物が地面に落ちるのはもっと頻繁に目の当たりにしていた筈です。
そこで、この逸話に疑問を持った人が合理的な説明として持ち出したのは「万有引力を発見した後、あまりにもたくさんの人がその発見の経緯について聞いてくるので、あるパーティの席上、ニュートンは窓の外のリンゴの木を指さし、あのリンゴが落ちたのを見て思いついた。として皆を煙に巻いたのだ。」でした。私は、この説明に「なるほど」と納得しています。

ある重要な原理の発見には、その前段として色々な仮説や間違った理論が有った筈です。その過程を(専門家にならいざ知らず)一般の人に話しても、理解されず、センスのない人とされてしまうのが落ちです。そこで、気の利いた説明ができた物だけが、後世に逸話として残ったのではないでしょうか?
近世で言えば、「原子の発見」「相対性理論の発見」「素粒子の発見」「DNAの発見」・・・と、色々な重要な発見がされていますが、記憶に残る逸話は伝わってきません。「天動説から地動説へ」なども逸話があっても良さそうですが、宗教裁判の時に「それでも地球は動いている」といったとされているぐらいです。

「大発見に伴う気の利いた説明」が後世に伝わっているので、それらは必ずしも本当の発見の経緯ではないと、私は思っています。夢は有りますけどね。

以上。
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この回答へのお礼

 さっそくのご回答ありがとうございます。夢のある逸話、というのはたのしいものです。

 ただ、アルキメデスについていえば、伝えられている逸話のアルキメデスは「アルキメデスの原理」を使わないのですね。天才が凡人の作業をしたのでは、夢にならない。せっかくの大発見なんだから、気の利いた説明になる逸話であってほしいですね。

 ニュートンのリンゴについては、
地球が自転しているので、地面は何百km/時(赤道ではほとんど音速)で動いているのに、なぜリンゴは垂直に落下するのだろう?と疑問をもった、という話を読んだことがあります。
 これが、投げた物体は放物線を描いて落ちる、速度を上げると人工衛星になるという話に進化するらしい。

お礼日時:2001/01/28 23:17

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