料理人の労働ビザ

私の彼氏の事で相談します。

10代の頃から料理を仕事として
キャリアはある人ですが、先日何年も勤めていたお店を辞めて、
「渡仏したいという夢がある」と言い出しました。
彼はフランス語も英語も全く喋れない人だし、
労働ビザってそんなに簡単に下りませんよね？？

彼は本などに載ってる、
「～年に渡仏して○○で修行」という人に
憧れているのか、今ナーバスになっているのか・・・。

言葉が全く喋れない、働くお店も決まってない状態で
「料理人」としての労働ビザがすぐ下りるのか、
又何もわからない状態で渡仏してどうなるのか？？

ご存知の方いらっしゃいましたら、教えて下さい。

No.1 ベストアンサー 回答者： risusan#2 回答日時： 2002/08/16 10:33

こんにちは。

当事者ではないのですが、お友達や知り合いで同じようなケースにある人が
何人かいます。私が聞いているお話をしますね。

フランスの就労ビザを取れた人というのはかなり幸運な人のようです。
色々ルートはあるですが、一番確実なのは就職先のお店が動いてくれること。
手続きのことはあまり詳しくないのですが、労働許可証および就労ビザに
必要な書類の中で雇い入れる側が用意しなければならないものが
いくつかあって、それを手にいれられるかどうかが鍵のようです。

お店側からするとstageスタージュ（見習い）扱いで無給またはごくわずかの
賃金で人を雇うこともできる（書類など作らず、闇扱いで）ので、
なかなか書類を作ってくれなかったりします。
一方「○○の店で修行していた」という肩書き欲しさに、上記スタージュでも
構わないので店に置いて下さい！というラブコールが世界各国からあり、
強力なコネでもないと入れないとも聞きます。

実際私の友人も、日本やフランスの料理学校を修了し、日本では
名のあるレストランで働いていた人たちですが、渡仏後何年しても
スタージュのまま、ビザも学生ビザ（出欠の厳しくない語学学校などに
授業料を払い、通っているという名目でビザを得るらしいです）での
滞在を続けているケースが多いのです。
中にはスタージュ先も見つからず、帰国した人もいます。
（フランスのお役所側の闇労働に対する取り締まりは厳しく、
お店側に罰金などが課せられることも多いので、お店側も闇扱いの
スタージュの雇用に積極的ではなかったりします。）

もちろん、スタージュ先で実力を認められて見事正式な料理人として就労ビザを取得し
お給料をもらえるようになった人、さらにはお店を任されるようになった人もいます。
でも実力と共に「運」や「コネ」「タイミング」が必要のようです。

特に「コネ」は、フランスではとても重要で、あるのとないのとでは天と地ほどの
差がつきます。
0102maikoさんの彼氏さんは、キャリアもある方とのこと。働いてらしたお店関係や
料理業界に何かツテはありませんか？どんなコネでもいいから、そのツテをたどっていくべき
だという声をよく聞きました。
ビザやお店へのアプローチ方なども、業界の経験者に尋ねてみるのが一番早いはずです。

英語やフランス語は話せればこしたことはありませんが、調理場で使う言葉というのは
ある種特殊で限られたものですから、まずはそれが出来れば大丈夫だそうで、
語学はあとからついてくるものだそうですよ。

ぜんぜん喋れ無かった友人と先日一年ぶりに会ったのですが、すっかりフランス語が
上達していて驚きました！色々厳しいことも多く辛いこともあるそうですが、
その分実りも多いはず！

厳しいことばかり書いてしまいましたが、友人が異国で奮闘している姿を思い出しました。
0102maikoさんも彼女としてとってもご心配だという気持ちもわかります。
是非彼氏さんにもがんばっていただきたい気持ちで一杯です！

この回答へのお礼

早速のお返事ありがとうございます。
とてもわかりやすくたくさん教えて下さって、嬉しいです。
厳しいことばかりなんてとんでもありません。

現実問題、とても大変なんですね。
私の彼が勤めていたお店のオーナーは
フランスでお菓子の修行をした人でしたが、
そのオーナーとモメたので。。。(オーナーがかなりやっかいな人格で)
ツテというのは期待できません。

彼女失格かもしれませんが、
私は彼に行って欲しくない気持ちが大きいです。
（理由は色々ありますがここでは割愛します）

けれど実際のところ、労働ビザについて私も何も知らないので
今、調べている次第です。
わかりやすい回答、本当にありがとうございました。

お礼日時：2002/08/16 19:06