三宅山について

三宅山についての質問です。
この火山の火山岩のタイプはなんなのでしょうか？
なかなか答えを見つけることができません。
どなたかご存知の方はお願いいたします。
また、この火山のマグマのできた深度や、
三宅島のようなマグマができるのは地球構造として
地球の中でどの辺りなのかもできたら知りたいです。
お願いいたします。

No.2 ベストアンサー 回答者： puni2 回答日時： 2002/08/24 04:30

まず最初に，島の名前は三宅島ですが，山の名前は「雄山」（おやま）です。

三宅山という山はありません。
「火山岩のタイプ」というのは，中学の理科第2分野（高校なら地学）で出てくる，安山岩とか流紋岩といった種類のことでしょうか。
それでしたら，基本的に玄武岩でいいと思います。

その他の三宅島関係の情報は，たとえば地質調査総合センターの東宮さんのページ
http://staff.aist.go.jp/a.tomiya/miyake.html
や，同じく宮城さんのページ
http://www.aist.go.jp/GSJ/~imiyagi/Works/Event/M …
などがありますが，お求めの情報があるかどうか。
一般的に，「マグマのできた深度」を求めるのはなかなか難しいです。
前述の地質調査総合センターのサイト内に，次のような記述がありましたが，これはマグマが一時的にたまっていた深さのことで，実際に岩石がとけてマグマとなった深さはもっと深く，おそらく数十kmないし百数十kmと思われます。
「この7月から8月はじめにかけての期間は，三宅島の地下数kmに存在したマグマ溜まりからマグマが北西海域に向かって流出し，
マグマ溜まりの天井が崩壊して陥没カルデラが成長すると同時に，より地下深くのマグマ溜まり（～10km?）に貯留されていた
べつの玄武岩質マグマが，おそらくカルデラ形成に伴う荷重の除去によって減圧され，地表に向かって上昇しつつあった期間に
当たっていたと考えられます．」
（http://staff.aist.go.jp/geshi-nob/miyake/field00 …）
（注：文中の7月～8月は2000年）
最後に地球内でマグマができる場所に関する質問ですが，海底のプレートが大陸のプレートの下にもぐりこんで，ある程度（120kmとかそのくらい）の深さに達すると，マグマができるといわれています。
とすると，マグマができるのは，大陸のプレートと海のプレートとの境目（日本付近では，日本列島の東側にずっと続いている海溝や，南西諸島の東側にある海底の谷など）よりも少し大陸側にうつったあたり，ということになります。

それとも，「三宅島のようなマグマ」ということで，マグマのできかたの一般論ではなく，玄武岩質のマグマができる場所，という意味でしょうか？
これは一概にはいえません。
基本的に，マグマはマントル（地球のある程度深いところ。詳しくは調べてください）を作っている岩石がとけてできると考えられていますが，この最初にできたマグマ（本源マグマ）の成分は，玄武岩に近いものです。
ところが，地表近くまで上昇してくるあいだに，周りの岩石と反応したり，中で鉱物の結晶が沈んだり，他のマグマと混ざり合ったりして，成分がいろいろと変化してきます。
このため，実際に噴火して出てくる岩石には，玄武岩だけでなく色々なバラエティが生まれるのです。
ただ，伊豆・小笠原諸島には玄武岩の火山が多い，などのように，ある程度の規則性が見られることもあります。

最後に，マグマのできかた（特になんでこんなにマグマの成分が変化に富んでいるのか）は昔から（今でも）大きな議論のテーマとなっていることを申し添えておきます。
何しろ，地下深くのことで，実際にその場所に行って確かめるわけにはいきませんので…。

参考URL：http://staff.aist.go.jp/a.tomiya/miyake.html,http://www.aist.go.jp/GSJ/~imiyagi/Works/Event/M …

この回答へのお礼

回答どうもありがとうございました。
大変参考になりました。
また機会があればよろしくおねがいします。

お礼日時：2002/08/31 16:41

No.1 回答者： tenro- 回答日時： 2002/08/16 18:54

こちらのページはご存知でしょうか？

三宅島で検索したら、いろいろ出ました。
この中に、お望みのものがあるのではないでしょうか？

※昔世話になった先生がやたら出てくる・・・

参考URL：http://hakone.eri.u-tokyo.ac.jp/kazan/Question/b …

この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時：2002/08/31 16:42