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間伐すると森林の炭素貯蔵量は増加しますか?
なぜ、間伐をして健全な森林を育てることで地球温暖化を緩和できると言われているのですか?

A 回答 (5件)

政府は、最近はすべてCO2削減を理由にして色々な対策を打とうという傾向にあります。

そのほうがプロジェクト予算が通りやすいからだと思います。

私は個人的には、間伐とCO2削減の効果についてはあまり信じていません。森林に炭酸ガスを吸収させるためには、木を大きくすることではなく、木が枯れた後できるだけ分解しないで、土の中に炭素を固定させることが重要だと考えています。このためには二酸化炭素の固定化のためには自然に任せておくほうが良いと考えています。例えばシベリアのタイガ等のような自然林をそのままにしておくことです。(熱帯雨林は、分解が早いので炭素の固定化には役に立っていないとの意見もあります。)間伐によって、枯れ木を取り除いてしまえば、地球温暖化防止には逆効果だと思います。

もっと言うと、私は森林による炭酸ガスの固定化については、疑問を持っています。海による吸収の方が大きいと思っています。地質学的に見て、炭酸ガスのきわめて多くの量が、炭酸カルシウムによって固定化されているからです。炭酸カルシウムは海が介在してできたと考えられます。現時点で、海による炭酸ガスの吸収メカニズムが分かっていないので、森林のことが主題になっているだけだと思っています。

又、一方で地球温暖化という問題は、地球という生態系の中の炭酸ガスの循環問題です。生態系が分かっていない段階にもかかわらず、政治的な意思で動いているのが、今の地球環境問題です。

このような考えですが、ご質問にお答えできる範囲で答えさせていただきます。

>政府の政策について
林野庁の地球温暖化対策推進大綱を参考に添付します。
間伐が健全な森林整備の発展(地球温暖化対策)に必要だとされています。ただし、はっきりとした定量データはこの中には示されていません。
http://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h15-6gatu/062 …

>間伐すると森林の炭素貯蔵量は増加しますか?
以下の前提で吸収量が増大すると考えられています。
1)樹木の生長による吸収炭酸量の増大
 樹木は生長します。これは実験でも明らかになっています。1例を添付します。
 http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/forest/rd/ikurin/0 …

2)間伐材の有効利用
間伐材をアルコールに変える(バイオセルロース技術を開発)ことによって、自動車の石油の使用量を減らす。米国エネルギー省の「木屑などのセルロースを燃料に変える技術に関する」レポートの日本語訳を添付します。この技術で経済性が確保できれば、炭酸ガスを、地球全体として減らせる効果は、少しは期待できます。
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/984/984- …
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この回答へのお礼

専門的な回答ありがとうございました。森林白書に書いてあることが納得いかなくて質問したのですが、やっぱりそうなのですね。

お礼日時:2007/10/19 21:51

この質問の答えは、実は簡単ではありません。



>間伐すると森林の炭素貯蔵量は増加しますか?
という問いに対する林学的(?)な回答は「変わりません」になります。
森林の全固定量という意味では調査結果は無いようですが、少なくとも木本植物以外はほとんどが単年性ですので固定量としてはほぼ0です。
樹木に関しては、間伐をしてもしなくても最終的な総収穫量は同じであると言う調査結果があります。
したがって、間伐をしてもしなくても森林の炭素貯蔵量は変わりません。

>なぜ、間伐をして健全な森林を育てることで地球温暖化を緩和できると言われているのですか?
この問いに対する答えは学術的な物ではなく、京都議定書を纏めるにあたって各国の利害を調整する過程で
「森林が炭素固定しているのだからその分をカウントさせろ」という要求に対して、
単に森林があるだけでは森林面積が大きい国が不当に有利になるので、
きちんと人為的に管理されている森林だけをカウントするという取り決めになったのです。
このため(1990年以降に)間伐などの手入れをすれば、京都議定書上のルールとして「吸収量」としてカウントできるので
「間伐をして健全な森林を育てることで地球温暖化を緩和できる」という短絡的な表現になったと思われます。
つまり、実際に吸収する云々とは別次元のお話しです。

ちなみに、森林から得られた木材を住宅や家具など「木材」として利用すればこれも炭素固定になるのですが、
木材は国際的に流通しており、その量を生産国に帰属させるか消費国に帰属させるかが決着しなかったため
その調整は次の議定書に向けて議論されることとなっています。
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この回答へのお礼

なるほど、やはり切捨て間伐ではなく、林内から搬出して木材として利用されて始めて温暖化対策になるのですね。

お礼日時:2007/10/19 21:57

人の手で、炭焼したらいいんじゃないですかねえ。



炭をいっぱい作って、湖に沈めるとか。川にながして海に流れていくとか。
CO2が固定化されているのかな。

自然の力で、炭を作るのには随分時間が掛かるので、人の力でやるのはいいことかも。

間伐した木を炭焼できるといいんですが、すごい労力が必要ですね。
それよりも針葉樹を減らすといいんじゃないでしょうか。
成長が遅いので、CO2もあまり吸ってないようです。
広葉樹林をたくさん増やして、山を活性化させることで落葉たくさん落ちて、山の動物も満足できて、となるような。
温暖化以外のメリットも大事なことだと思います。
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 地球温暖化の主な要因とされているのが二酸化炭素で、植物が光合成をすることで二酸化炭素を吸収してくれるので、植物が多種多様に存在する森林がなくなると二酸化炭素を吸収してくれなくなるので、二酸化炭素が増えて地球が温暖化してしまいます。

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間伐する事により、日の光を効率的に森林の中に入れる事が出来、その結果大樹はより大きくなり、低い位置にある木々や草が健全に育つ事により、二酸化炭素を効率よく吸収することが出来ると言う事らしいです。


大樹や、低い位置の木々が増える事により、結果として炭素貯蔵量が増加するのではないでしょうか。

参考URL:http://www5.ocn.ne.jp/~hasikumi/kanbatu.html
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