フェイザーとフランジャーの違いは何ですか？

Question

ギター・エフェクターの「フェイザー」と「フランジャー」の違いは何ですか？両方とも揺らし系のエフェクターですが、違いが分りません。あと、その二つと「コーラス」との違いも知りたいです。
どなたか、よろしくお願いします。

noname#130062 · Accepted Answer

フェイザーはオールパス・フィルターで位相をズラした音（ＬＦＯで周期的に移相量を変化させています）を原音にミックスしているので厳密には基音の音程はズレませんが倍音の変化が連続的な音程の変化としても聴こえるので「揺れ」は感じます。
フランジャーは元の音に５～１０msec前後（人間の耳には遅れとして認識できない範囲の時間＝空間的な広がりはあまり感じない）の遅らせた音（こちらもＬＦＯで遅延時間を周期的に変化させています）を原音にミックスしてクシ歯型フィルターになるようにしていますが遅らせ方を微妙に変化させる際に遅らせる音の音程も上下します。
コーラスはフランジャーより長い１５～３０msec（人間には遅れとして聴こえる時間＝クシ歯フィルターとしての効果は薄い）遅らせた音（これもＬＦＯで遅延時間を周期的に変化させているものが殆ど）を原音にミックスすることで空間的な広がりを感じさせるようになっています。こちらも遅らせる時間を変化させるのに伴って遅らせる音の音程が上下します。
いずれも加工してミックスする音を左右逆相にしてステレオ化しているものが多いです。フェイザーよりフランジャーの方が低い音域にまで効きます。また、フェイザーでジェットサウンドを売りにしているモデルではノイズジェネレーターを内臓しているものがありました。

lead1976 · Answer

フェイザーは位相(フェイズ)を周期的に変調させた加工音を原音に加えることで、原音と加工音とのフェイズの干渉により強く出る帯域・弱くなる帯域が発生し、それが周期的に変化するエフェクトになります。シュワシュワとした感じという形容がよくされますが、もともとはロータリースピーカーで得られるドップラー効果による音の変化の再現を目的として作られたエフェクターです。

フランジャーは、原音からディレイ素子でコピーした音を、周期的な変調を加えた上で微妙に遅延させて原音に加えることで、原音と加工音とが干渉することによる音のうねりを作るエフェクトです。フランジャーで得られる効果は、良くジェットサウンドというように形容されるもので、強いうねりになります。
もともとフランジャーという名前は、古くは二つの同じ音声のオープンリールのテープを同時に再生し、片方のテープの縁(フランジ)に指を当ててごく微小な遅れを起こさせることで二つのテープの音を干渉させ、うねりを得ていたことから来ています。

このように、フェイザーとフランジャーは、原理やルーツから異なるエフェクトになります。

コーラスは、フランジャーと同様に原音と、ディレイ素子でコピーした音に周期的な変調を加えた上で遅延させて原音に加えることで、音に軽いうねりと厚みを加えるエフェクトです。大勢で合唱をした時のような音の広がりと厚みが加わります。原理的には、コーラスとフランジャーは類似しています。フランジャーとコーラスの相違点は加工音の遅延時間で、フランジャーがごく微小な遅延を加工音に加えるのに対し、コーラスはそれよりも長い遅延を加工音に加えます。

参考まで。

noname#46899 · Answer

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC
の「低周波による変調」参照。
強いて言えば、フェイザーは「ニャワ～ン」、フランジャーは「ギョワ～ン」（弱めなら「シャワ～ン」）、コーラスは「シャラ～ン」という感じになります（あくまで主観です）。

フェイザーとフランジャーの違いは何ですか？

フェイザーは位相(フェイズ)を周期的に変調させた加工音を原音に加えることで、原音と加工音とのフェイズの干渉により強く出る帯域・弱くなる帯域が発生し、それが周期的に変化するエフェクトになります。

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