宇宙が誕生する前、つまり、この世界が誕生する前というのは「無」であったという説がありますが、「無」から何故物質が誕生しうるのでしょうか?
それを考えるとやはり「神」という存在が浮かび上がってしまうのですが、ではその「神」というものはどこから誕生したのか、哲学の域に達してしまいもう何がなんだか分からなくなってしまいます。
すいません、おかしな方向に行ってしまいましたが、質問の要点は「無」という状態から物質が発生することはありえるのでしょうか?
よろしくお願い致します。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
質問者さんはマウスに置いた手とマウスがどうして融合してしまわないかご存知ですか? それはモノとモノはぶつかりあっているからですよね。
でも、実は厳密にいうとちょっと違うのです。手とマウスをどこまでも細かく砕いていくと原子レベルまで細かくなります。しかし、この原子の並びは実はとてもスカスカに空いています。野球場のピッチャマウンドを原子核だとすると、ちょうど野球ボールくらいの大きさ電子は観客席のあたりをグルグル飛び回っているようなくらいです。その間には何にもありません。本当の意味で真空なんです。
となると、手の原子たちとマウスの原子たちがぶつかりあっ ているというのはちょっと考えられませんよね。では、なぜ混じりあわないのでしょう? それは、互いに反発する「力」があるため手とマウスが溶け合うなんてことにならないのですね。というように、本や机などこの世界は「力」で満ちていることがわかります。これは「力(エネルギー)」というものが「有」るということを実感してもらうための説明です。
ここで「力」が有るということはわかりました。一方、「モノ」の方はどうなんでしょうか? そもそもマウスというものはあるんでしょうか? はい、もちろんあります。哲学ではなんやかやといいますが、科学的には存在しています。
さて、そこで科学でいう「存在」です。この世に手やマウスが有るのはわかります。さらに私たちの知識ではそれらが原子で構成されていることも知っています。さらに素粒子というものに分かれるということを知っている人もいるでしょう。
素粒子というと、なんかすっごく細かいツブツブのようなイメージですよね。この世のすべてのモノはこのツブからできていると。しかし、実際はそんなツブツブは存在していないのです。科学のことばでいえばツブが有るのですが、日常の私たちのことばでいえば、そんなものは無いのです。ただ「力」が影響しあっているだけだといえるでしょう。
つまり、この世界に「モノ」なんていうものは 無 い のです。
じゃ、何があるんだ? といえば「力」だけが有るんですね。宇宙には何も無い、有るのはエネルギーだけといってもいいでしょう。はい、これが「有」ということ(状態)です。
では「無」とはなんでしょう? 無は通常0ですから、あらゆるものを宇宙全体から引き算していけばいいわけですよね。つまり、この世のエネルギーをどんどん取り払って引き算していきます。計算の途中経過は私にその知識も能力もありませんので、割愛しますが、科学者は、その結果が完全に「無=0」になることはない、と言っています。チラチラ振動している状態、つまり「ゆらぎ」の状態こそが「無」だというのです。科学でいう「無」というのは、私たちのことばでいう「何も無い」ということではなくて、エネルギーのゆらぎというのは絶えず存在している状態ということをさしています。
じゃ、力・エネルギーってなんだよ? その「ゆらぎ」を取り払ったらどうなるんだよ? という疑問がわきますね。しかし、その答えは分からない、科学では分かりようがない、ということになるそうです。科学で突き止めようのないことをいくら考えても、それは竜宮城と同じレベルのオハナシにしかなりません。ここまでなのです。
ここからあとが、#2さんのご説明に続きます。
※これはインフレーション宇宙論という仮説に基づいたものです。現在、最も信頼性が高く、今後ノーベル賞が続出であろうといわれる説です。
--大急ぎでかいているため乱文すみません。
No.7
- 回答日時:
ビックバン直前が 無 で在ったと云う事は、エネルギーは虚数空間とかに入っていたのでしょうね。
で、100Hzと100Hzの音をぶつけたら?、
どれ位大きい音が出ますか?。
それと、同じ事が起きていたのかもね。
でも、時間もゼロ物質もゼロエネルギーもゼロで、何も無かったのでしょうかね。
例えば、宇宙が終末の時に、光の速度で宇宙が広がったら?、
物質はエネルギーにすべて変わり、物質としての姿を呈しなくなり、
粉々の果て質量が無になった何かは光速度を超えるかも知れない。
そうすると・・・・。
人間は宇宙の始まる瞬間も終焉の時にも立ち会えないし、
宇宙の端っこが何処に有るかも知らないし、たどり着け養い。
光の速度を超える何かがあってもこの世の存在の人間には感知できない。
SF的発想が間違っているかは科学的限界があるはず。
遠い宇宙に星雲や星団など写真に写るのだから、
一番遠い星雲や星団の姿から、年代が判るはず。
距離とあわせれば宇宙年齢が推測できるかも。
まぁ、宇宙の広がりが光の速度を超えていれば、その超えた部分のエネルギーがビックバンを発生させたかもね。
No.6
- 回答日時:
No.5です。
看過できない事実誤認の回答が出ているので短くコメントしておきます。
「インフレーション宇宙論という仮説に基づいたもの」として、No.3さんの「無」の説明は、事実として妥当ではありません。
インフレーション宇宙論や(それに準拠した)質問者さんの「無」では、空間自体が「誕生」する前の状態を指している訳で、宇宙空間が存在しないときには、零点エネルギーの「ゆらぎ」も存在することはできません。
したがって、No.3さんが「無」を回答欄に述べられたような状態と考える(定義する)のは結構ですが、「インフレーション宇宙論」や質問者さんの「無」とは、直接関係の無い、異質のものです。
No.5
- 回答日時:
「無」から「この世」が誕生する、という説は、科学的な衣をまとった憶説です。
現代宇宙論は簡単に実験(追試)が出来ないのをいいことに、重力方程式の一部分の解(それ自体は間違いとはいえませんが)を拡大解釈して、奇を衒う珍説を提案しているのです。目立ちたい野心家が徘徊する領域から生まれたものです。
少しでも慎重な理論を説く人は陰に追いやられ、派手なマスコミ受けを狙った人達が跋扈しているのが現状ではないでしょうか? 現在出されている幾つかのインフレーション宇宙論は、そうかもしれないという程度の仮説群でしかないと言っても過言ではないでしょう。
「無」という状態から物質が発生することなどありえない、という信念の方が、はるかに健全でしょう。
哲学的には、「不可知論」に持ち込めば、「無から有が生まれる」という説を完全に否定することは出来ませんから、現代の宇宙論が逃げ込む先はあるわけですが、およそ健全な思考(嗜好、志向)とは思えません。
ゲーデルの不完全性定理が認識された現代では、哲学的不可知論は永遠に不滅です。
現代宇宙論が祭り上げている教祖は(表向きの)アインシュタインではなく、(陰の立役者)ゲーデルだと断定して間違いはないでしょう!(ゲーデルさん、ごめんなさい!)
「神」は人間の頭の中にしか存在しませんから、わけが分からなくなる必要はないかと思います。人類が存在しなくなれば、「神」は自然に消滅します。つまり「神」の誕生は、人類の誕生と同期していますから、何百万年遡るのか知りませんが、何億年もは遡らないでしょう。「ビッグ・バン」があったと仮定しても、そこに「神」はいません。
No.4
- 回答日時:
虚時間がありますよね。
きっぱり、
プラスの時間をマイナスの箱のほーに入れちまえば
計算が楽になるだけ!^_^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E6%99%82% …
さて、時間対象性の崩れから、http://www.kek.jp/newskek/2004/janfeb/Kpimunu.html
時間がマイナス方向に進み、ビックバン付近で時間は進行方向に
変わった「場合もある。」
このばやい、宇宙の総エネルギーはマイナス。
百歩譲って正しいとして、マイナス→プラス間には、
0(無)が存在する。
No.2
- 回答日時:
疑問はつきませんが。
まず、物質の前にエネルギーの話をします。
物質と言うのはエネルギーが姿を変えたものだと言われています。
そのエネルギーと言うのはどこから来たか。
エネルギーゼロの空間があったとき少し揺らぎがあって不規則にプラスやマイナスに変動していて
たまたまプラスのエネルギーが集中した部分が爆発してこの宇宙が始まったそうです。
一緒にマイナス宇宙(反宇宙)も存在しているとか?
あとはエネルギー→素粒子→原子→分子→物質→世界
と言う風に進行したわけです。
「超ひも理論」というのが有ってエネルギーと物質の関係を面白く表しています。
No.1
- 回答日時:
これは、誕生前には比較対照する物がないから「無」なんでしょう。
現在の宇宙にある質量は少なくとも存在したはずですが、大きさも時間も存在しませんから、現在の私たちにとってその状態を理解することは不可能でしょう。
また「超越的な何か」があるのはそうかもしれませんが「神」と言ってしまうとオカルトっぽく聞こえますね。
私自身は同意見ですが、少数派と思いますね。
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