乱歩賞の選考基準
江戸川乱歩賞といえば、ミステリー小説界において一番権威のある賞ですよね。
そこで疑問に思ったのですが、このような賞の選考基準というものはなんなのでしょうか?
ネタバレになってしまうのであまり深くは言いませんが、第四十三回に受賞した野沢尚氏の『破線のマリス』などは事件そのものの真相が語られずじまいのまま物語が終了してしまいます。
極端に言えばミステリー小説として一番重要な部分が欠落しているように思われます。仮にもこの小説は江戸川乱歩賞を受賞した作品ですよね。それなのにミステリーとしてこんな荒々しい結び方でもいいのでしょうか?
確かに小説としては一品なのに違いありませんが、他の作品などを見てみても、ミステリーというよりはむしろ社会性をテーマとした小説が多い傾向にあるように感じます。個人的にもっと本格的な推理小説を受賞対象となってもいい気もしたので…
もしこのような事情について詳しい方がいらっしゃったらご回答お願いします。
ano.1の方が仰る通り、全ては「文学賞メッタ斬り! 」という本に集約されています。
こういったものは審査員が複数人いて、あっちの好みを立てればこっちの好みが立たず、という感じで、毒にも薬にもならない、「とんがっていない」作品が選ばれる傾向にあります。
で、
作家側から見た江戸川乱歩賞を狙う為の「傾向と対策」は、
・ちょっと変わった職業の人間が探偵役
・社会的モラルハザードの警告
・数人死ぬ
・地方に行って事件解決のヒントを掴む
という条件をクリアしないとダメなんだそうで・・・。逆に言えばこれをクリアしていればいいんじゃないかな、と。かなりアバウトですけれど。
近年、「脳男」がこれに該当しないぞ! 江戸川乱歩賞らしくないぞ! と「文学賞メッタ斬り! 」で評価してました。
江戸川乱歩賞はお勉強系が受賞することで有名です。
本格ミステリ(孤島やら人里離れたコテージやらで起こる密室だ
のアリバイだのトリックが書かれているジャンル)よりもある業
界を描くことが主になっています。たとえば『沈底魚』は公安、
『マッチメイク』はプロレス、『カタコンベ』はケイビング、
『13階段』は死刑制度はですね。そのため、最後の参考文献の
数がはんぱない。
もちろんミステリの賞ですから、殺人が起きたりもしますが、そ
れはどちらかというと、オマケみたいな感じです。なので、質問
者様がいうような結びであってもありだと思います。
ちなみに本格的な推理小説がお好みならば、鮎川哲也賞がオススメ
ですよ。(最近傾向がばらけていますが)
http://media.excite.co.jp/daily/thursday/030612/ …
上記の「文学賞メッタ斬り!」の中に少しですが書いてありますね。対談しているのは2人とも辛口の書評家ですけど、けっこう肯ける部分も多いと思います。
特に大森望さんは、個人的に好きな書評家のひとりです。ただ、今年の芥川賞と直木賞の予想は、見事にはずしてましたけど・・・。
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