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先日、知人より指摘されたことなのですが、
同人作品をコミケ・または通信販売等で売る際の表記として、
「販売」「発売」と使うのは何か問題があるのでしょうか?

知人の話によると、「頒布」「リリース」などの言葉にしたらどうかとのことだったのですが、
「販売」や「発売」といった言葉を使うことにより、何か法的に問題があるのであれば、表記の仕方を検討したいと考えています。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D2%C9%DB
ここに書いてあるような、作品を売る際の主旨の違いで使い分けるものなのでしょうか?
こちらでも色々と調べてはみたのですが、
法的に縛りがあるかどうかまでわかりませんでした。

ちなみに、売ろうとしている作品は完全オリジナル作品で、
著作権に関わる問題等は一切ございません。

些細なことであるかもしれませんが、ニュアンスの問題として大変気になっております。
ご存知の方は教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

「コミックマーケット」ではその理念上、会場内で同人誌などの創作物を「売る」ことを「頒布」と呼んでおり、他の即売会や、同人サークルもそれに倣っている場合が多いと思います。


ただ、これは「販売」などの言葉に「(商品を)売る」というニュアンスが含まれ、この用語が「個人的な創作物を実費程度の対価の授受で広く世に出す」という同人の理念に合わないのではないかというところから言い換えているだけのものであり、個々の同人サークルがどのような理念/用語で創作物を世に送り出すかを規定するものではないと思います。

「売る」という動詞の辞書的な意味は「代金と引き換えに品物や権利などを相手に渡す」ことであり、営利目的の有無はこの言葉のニュアンスに(本来的には)含まれていません。
法律的に見ても、営利目的の有無に関わらず、
一般参加者が「カネを出して本を買う」意思を表示する
→サークルがその意思表示を承諾する
→一般参加者が金銭を支払う
→サークルが本を引き渡す
という流れを経ている以上、これは立派な売買契約です。

「金銭の授受を伴ってモノ(創作物)を引き渡すが、実費程度で営利を目的とはしていない」ことを示す適切な動詞が日本語にない(少なくとも私は知らない)以上、どんな言葉を選択するかはそのサークルさんに任されているものでしょう。
言葉を変えたからといって行為自体が変わるわけでもないので、瑣末といえば瑣末な問題だと思いますよ。
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この回答へのお礼

大変わかりやすい説明をありがとうございます。
やはり、同人だからこうしなければいけないという規定ではなく、
個々の観点・理念から表記を決めるということなのですね。

色々と調べて同じ結論に達してはいましたが、
わかりやすい説明をしてくださったおかげで、より納得することができました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/11/14 21:44

有償で多数人に売る場合、例え「頒布」と記載したところで、法的には「販売」に当たります。


「頒布」であれ「販売」であれ、刑事罰の場合には大きな差異はありませんが、
民事の場合には、主に「販売」が問題になると思います。

【頒布】
多数人に配布する説と、不特定多数人に交付する説がある。
配布しようとしただけでは足らず、現実に相手方に交付されたことを要す。
郵送したが相手に到着しなかったときは頒布罪を構成しない。

無償に限る。有償ならば販売となる。
頒布・販売の行為の故意は、問題となる記載の存在と、これを頒布・販売することの認識があれば足りる。

【販売】
有償に限る。不特定又は多数の者に対して、反復の意思をもって有償譲渡することである。
必ず多数たることを要するとの説も有力である。

ただ一回の譲渡行為も、反復の意思をもってすれば、販売となる。
頒布についてはもちろんのこと、販売についても営利の目的はいらない。

参考URL:http://www.tomshuppan.co.jp/sex.html
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この回答へのお礼

法的な観点からのご回答、ありがとうございます。
参考サイトも拝見いたしました。

やはり、「頒布」と表記したところで、結局は「販売」であることに変わりはないわけですね。
今回の場合ですと、「頒布」「販売」どちらの表記にするにしろ、
結局有償であり、販売はしているわけですから、
何か問題や事件が生じた場合には、結果に差異は無さそうということですね。

勉強になりました。
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/11/14 22:04

「コミックマーケットの基本理念」に「来場者は、全員がイベント参加者であり『お客』と言う立場の人間は居ない。

一般入場であっても『参加者としての自覚』を持たなければいけない」と言うのがあります。

そして「販売」や「発売」は「お客さんに対して」行う行為です。

でも「コミックマーケットにはお客は居ない」ので「販売」や「発売」と言う単語は不適切です。

それに、サークルによっては、手作りの折り本を無料で配る事もあります。

そのため「販売」ではなく「頒布」と言う単語を使う訳です。

もちろん、売り手として「金儲けじゃなく、ただ単にみんなに見てもらいたいから」と言うのをアピールする意味で「頒布」と言う単語を使います。

それと「完全に儲け主義に走ってて、みんなに見てもらいたいからって気持ちがまったく感じられないサークル」の事を皮肉って「あそこのサークルは、本を『販売』してるからなぁ」と表現する事があり、そういう皮肉表現を知ってる人は「販売」と言う単語の使用は避けます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
コミックマーケットに関してあまり知識がないため、大変参考になりました。


コミックマーケットの基本理念までは考えておりませんでした。
なるほど、そういう観点から「頒布」といった単語を使うようになったのですね。


>それと「完全に儲け主義に走ってて、みんなに見てもらいたいからって気持ちがまったく感じられないサークル」の事を皮肉って「あそこのサークルは、本を『販売』してるからなぁ」と表現する事があり、そういう皮肉表現を知ってる人は「販売」と言う単語の使用は避けます。

こちらは初めて知る情報でした。
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。


コミックマーケット以外で、
通販などで作品を売る場合にはどうでしょうか?
そういった場合でも、「販売」などの言葉は、表現としては不適切になるでしょうか?
(そもそも「通販」という言葉も「通信販売」の略ですが…)

お礼日時:2007/11/14 21:52

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