プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

父の7回忌が過ぎ、晩年に父が購入していたマンドリンが残っています。ホールを除くと「石川東一郎作」と筆字で書いてあります。あまり弾いていなかったので処分しようと思いますが、これは単なるガラクタでしょうか?それとも、弾いてくれる人をさがすべきでしょうか?

A 回答 (5件)

石川東一郎は、やはり石川マンドリンの創始者で、石川捷二郎があとを継ぎ、現在は弟子の森篤さんという職人が中心になって引き続き石川マンドリンというブランドで製作を続けているそうです。


お手許の石川東一郎1967年作のマンドリンは、最上クラスではなく、手工品の低位の楽器です。
普及品は、ラベルにTOICHIRO ISHIKAWAという文字があり、日本語のサインは入っていません。このクラスは、1~2万円の価値です。
また、最上クラスは、裏板がローズウッドとカエデの笹の葉状の板をはぎ合わせて、白・黒・白・黒と順番に並んでいます。(目地が白ではなく、同じ面積の白・黒の縞模様です)。また、ネックの裏が無色の塗装となっており、材料はカエデで、トラ目が出ています。さらに、ヘッドがバイオリンのそれのように少し上に曲がったように装飾されています。このタイプは非常に珍しく滅多に見ることはありません。
お手許の楽器は、丁度これらの中間に位置する機種で、その塗料はシケラックニスという天然性のものと思われます。この塗料はカイガラムシが分泌する樹脂が原料です。その後、楽器の塗装は石油系のウレタンニスに取って代わりますが、表面板の塗装に細かい亀甲状のヒビ割れがあるのならシケラックの可能性が高いです。シケラックは硬くて、弾力が無いので、楽器の表面板の塗装に使うと、音の立ち上がりのよい乾いた音がします。お手許の楽器もコロコロと可愛い音がするはずです。ウレタンニスは塗膜に弾力があるのでヌケの悪い音になりますが、ヒビ割れの心配が無いので、いつまでも見た目にキレイなので最近はほとんどコレです。
もし、オークションに出るとすれば、5万円スタートで、7~8万円決着。楽器店の店頭では、「1967年製手工マンドリン 石川東一郎オールド 自筆サイン入り シケラック塗装」として10万くらいの売価となる可能性があります。(現物を見ていないので、状態がはっきり判りません。あくまで予想です。)
身近なところで引き取り手を捜すのなら、各地にマンドリン連盟(協会)や、プレクトラム連盟があるので、その関連ホームページ等に連絡すれば、買い手があると思います。
その場合は、オークションではないので、2~3万円になる可能性もあります。いずれにせよ「石川東一郎」は、著名ブランドなので、大切に扱われることをお願いしたく思います。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

該博な知識に基づいて丁寧にご教授いただき、大変嬉しく、感謝しております。私はギターはたしなみますが、このマンドリンを手元に置いていてもほとんど弾く時間がありません。ご指導を参考に、かわいがってもらえる嫁ぎ先を見つけてあげたいと思います。何回にもわたるご助力、重ね重ねありがとうございました。

お礼日時:2007/12/06 21:18

私の先の書き込みに「97年製」と書きましたが、「67年製」の間違いです。

すみません。
大体判りました。あともう一点だけお尋ねしますが、糸巻きの付いているヘッドの先端は、ウクレレのように平らな板状でしょうか?
http://www.j-guitar.com/ha/ukulele/index.html
あるいは、少しバイオリン風の飾りが付いているでしょうか?
http://www.violin-p.com/clm/peg.htm

この回答への補足

ヘッドは平らな形状です。上等な品物ということで、どうしたものかと思案しています。

補足日時:2007/11/23 16:22
    • good
    • 0

背面板は、笹の葉状の板をはぎ合わせたもになっていると思いますが、そのタテ縞模様は、白・黒交互でしょうか、白だけの連続でしょうか?


白の部分に、ヨコ向けの縞(トラ目模様)がなんとなく見えませんでしょうか?
以下のサイトは、エレキギターの写真が大きく出ていますが、この表面の木目が「トラ目模様」です。
この文様が、ネック(竿)の裏にも出ていますでしょうか?あるいは不透明の塗装でしょうか?
http://page12.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p6 …
ラベルに英文字は無しですね?
97年製だと後期モデルです。

この回答への補足

TAC-TABさんの博識には恐れ入ります。ありがとうございます。背面板は、笹の葉状の茶色のウォールナットというのでしょうか、そういった色の板をはぎ合わせてあり、その境目だけが白い線になっています。ネックのウラも同じように茶色の一色で塗装されています。「トラ目模様」はありません。ラベルに英文字は無しです。

補足日時:2007/11/22 10:48
    • good
    • 1

石川東一郎のマンドリンは希少品です。

1950~60年頃の作品のはずです。後期のもので状態がよければ、20万円以上、補修跡アリで16~18万、ヒビワレ放置でも7~8万以上だと思います。当時は「石川」、「落合」が国産ブランドの双璧でした。背板のラウンドは、楓材でしょうか? 楓とローズウッドが交互に使われて白黒のモザイク状になっていれば、20万円は下りません。60歳以上の人で欲しい人は多いと思います。
ラベルは、漢字だけで書かれていますでしょうか?英文字は入っていませんか?私もぜひ現物を見てみたいです。
私は、石川 捷二郎は、東一郎の息子と思い込んでいましたが、確信はありません。

この回答への補足

詳しい情報をありがとうございます。もう一度チェックしてみました。背板は縦の縞模様になっています。ラベルには「広松(?)石川東一郎」1967 No.25と墨書されています。表の面の塗装に細かいひび割れがあり、小さな傷が3箇所ありますが、音色には支障はないと思われます。値打ちのあるものとのことで、手元に置くことも考えましたが、弾いてくれる人の元にある方がマンドリンのためにも良いのかな?と思っています。更に、情報、アドバイス等がありましたら、ご教授ください。

補足日時:2007/11/21 10:43
    • good
    • 0

製作者が署名しているということは、手工品であって、二束三文の品物ではないと思います。


専門店に買い取ってもらうか、委託販売するかして、嫁入り先を探してあげてください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速のご教授ありがとうございます。オークションに出すにしても相場の見当もつかないし・・・で困っています。引き取り先を探すのはむずかしいですね。

お礼日時:2007/11/20 11:31

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!