最近は音読学習を取り入れる事により
英単語をコンスタントに覚えられ、文法や発音のトレーニング効果を実感しております
しかし、よく聞く学習方法の内の一つが「文章の丸暗記」ですが
そこまでする必要があるのでしょうか?
いわゆるシュリーマン式です
暗記するまで行かなくても音読した文に出てきた
単語や文法の形をある程度吸収したら
さっさと別の文の音読に取り組んだ方が良いのでは?
と思っております
丸暗記するっていったら結構時間かかりますからね、
それとも何か丸暗記にしかない特別なメリットがあるのでしょうか?
ご存じの方いらっしゃいましたら教えてください
よろしくお願いします
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
文章の丸暗記するというのは、ここ近年では、野口悠紀雄さんが、『超勉強法』で提唱した方法ではありませんか?
別には、古くから國弘正雄さんなどが提唱する方法(講談社『英会話・ぜったい音読』シリーズ)に、暗記しようとせず、「只管朗読(ただひたすら読み上げる)」という方法を推奨していますが、氏は、以前、その回数を 1,000回と示しています。それは、文章の丸暗記とは同じようですが、野口氏は、そこまでしなさいとは書かれていません。ただ、記憶に自信のない人は、教科書の丸暗記に努めたほうが、覚えられますと書いておられます。
暗記しようとして、教科書の文章に望むのと、心を無にして、「只管朗読」というのは、どちらが効率がよいかというような一種の効率や能率の観点よりも、何か修行や訓練法のようなもので、どちらの先生がよいのか、などというヒイキのようなものがあると思うのです。
ここにあげる暗記や音読主義というのは、根本的にはそう変わらないのではないか、と思います。これに加えて、多読や多聴 というものに関しても、そこに本当の理論があるのか、もう少し、その提唱している人の能力や資質というものに対してバイアスを加えてみなければらないと私は思うのです。
たとえば、大前研一氏の英語の勉強法などは、ほとんど、私たちには真似できません。何か根本的なものが違うとしか思えないのです。当然、数回読めば、彼らは、丸暗記などは、まったく苦にしないのです。野口氏は、おそらくは、贔屓目にみて20回程度で覚えられるように書かれていると思います。
私は、小学校1~2年生の時に国語の教科書を忘れていったことがあります。しかし、その時、教科書はいらないと言った覚えがあります。それは全部苦もなく暗記していたからです。そういう低年齢の記憶が、20歳過ぎてまで続くというのは、普通はありえません。ただ、そういう記憶力を持った人間が実際にいて、そういう人たちは、国内外で活躍していたりするのだと思うのです。
それに加え、語学の才というものは、同様だと思います。現在、オーストラリアのネイティブの人たちでも、まったく日本人と区分けの付かないレベルでしゃべる人たちがいます。日本では、有名な、オーストラリア出身、現在、多摩大学名誉学長のグレゴリー・クラーク氏のように、アジアの言語すべてネイティブなみに話せる人がいます。ユダヤ人のように、語学に天才的な力を発揮する人たちもいます。民族的な教育的訓練の賜物なかもしれません。
現在でも、インドの一部の人々、仏教、イスラム教やユダヤ教などでは、経典の暗記・暗唱をさせられますし、かつては、キリスト教徒も新約聖書を暗唱していました。太平洋戦争前は、学校で、道徳教育として「教育勅語」を暗唱することを強制されたわけです。
私たちの国やその教育には、文章の暗記というものについては、ほとんど言われなくなっているようです。私などは、中学・高校で古典の『方丈記』や『平家物語』の祇園精舎の鐘の声 は、暗唱させられたものです。英語では、教科書にある"Yuki-Onna"などがあります。
英文を暗唱することへの効能は別としても、今、現在でも、英語教育関係者の一部では、ケネディ大統領やキング牧師の演説を暗唱しなさい、と言われたりするのは、もしかしたら、その暗記・暗唱自体の活用よりも、記憶するということへの活性化のためではないでしょうか?
それは直接、英語への上達とは関係がないのかもしれませんし、その意義を問い始めたら、本当のことを答えられる人がいないのかもしれません。事実、そういう暗記・暗唱自体を唱えている英語専門家は少ないように思うのです。中には、宮本武蔵の『五輪書』から、「固定は死なり」という言葉を持ち出して、多読主義を主張し、暗唱・読み上げは良くないという人さえいます。本当のことは分かりません。ただ、どの方法でも成功した人がいれば、失敗した人もいるということは忘れてはならないと思うのです。『負け組み』『勝ち組』があって、一線を越えられないがために、その世界から遠ざかってしまう人、つらい思いをしている人もいるのではないでしょうか?英語界では、ひどく階層的な人間関係が成り立っているようです。実務としての英語は、まったく素人同然なのに、資格試験の成績を一種のステータスとして扱っている人たちも多くいるようです。
あるプロの方が、三十歳までに目が出なかったら、(プロになることは)諦めなさいと書いていましたが、しょせん、そんな才能や能力という所にしか上達論の決着を見出せないなら、そのような話は話半分にしておいてよいと思います。人は、語学で何をするかという問題を、方法論には置き換えられません。そして、『勝ち組』の成功者の話は、すべて話半分にしておくしかありません。絶対的ではないということです。
1年以上やってみて効果がないなら、さっさと諦めたほうがよい、そして、また新しい方法を探してトライしてみる、そして、自分に合った方法を見出していく、というしかないと思います。そこに、本質的な有効性というものはないように思います。
私自身、生きている限りは英語に関してアマチュア(「生涯一書生」)で、良い方法を探し求めていくしかないと思うのです。
詳細に渡る回答に感謝します
暗記というよりは暗唱が重要なのでしょうね、
もっとも暗唱を繰り返していれば
勝手に暗記してしまいそうですね
ご回答ありがとうございました
No.3
- 回答日時:
完全に丸暗記する必要はありません。
ただ、元の文をちらっと見ただけで、そのフレーズがすらすらと口をついて出てくるくらいまで音読を繰り返すことは、英語力アップにとても有効です。暗記したフレーズを一部変えて使うという意見をよく聞きますが、実際の会話では、そんなことをしていても間に合いません。また、文法的な構造を理解しないまま丸暗記しても、なかなか応用できるようになりません。私も最初音読を始めたときは、暗記することが役に立つのだと思ったのですが、そうではないことに気が付きました。全然暗記せずにやっていますが、順調に成果を上げています。
繰り返し音読する目的は暗記ではなく、英文を身体に刷り込むことにあります。一度くらい出てきた表現はなかなか使えるようにはなりませんが、ある程度の量の英文を繰り返すことで、基本的な英文構造や単語が刻み込まれていきます。そこまで行ってしまったら、もとの英文を全然思い出せなくても、似たような構造の英文は聞いたり見たりした瞬間に自然に理解できるし、自分でも話せるようになってきます。
ですから、暗記が得意な人が10回くらい音読してどんどん丸暗記していくよりも、300回音読しても暗記できない人が暗記はせずに300回音読していくほうが、英語を使いこなせるようになっていくと思います。
そういう観点からは「丸暗記には時間がかかる」というあなたの考えは、ちょっと気になります。丸暗記するほどではなくても、身体にすり込まれるほどには同じものを繰り返した方が、効果的です。初級から中級段階では、特にそうだと思います。
上級段階になると、多読や多聴で大量の英文に一度か二度ずつ触れていくといったことも重要になってきます。
なお、どのくらい繰り返すと効果的かというのは、使用するテキストの難易度やその人の実力で違ってきます。しばらくでいいので、300回以上、いやになるくらいやってみることだと思います。一度「このくらいでこうなるのか」とわかってくると、その体感にあわせて「このくらいならもうOK」というところでやめることができるようになってくるので、効率的に学習を進められます。
それから、ただ音読を繰り返すよりも、ぶつぶつ音読しながら素速く書き写す音読筆写を組み込むと効果的です。音読していて、ちょっとつまったりしやすいところだけでも、5回ずつくらい音読筆写すると、すらすら言えるようになってきます。すでにすり込まれているものも含めて全体を同じ回数繰り返すよりも、効率的です。どの部分が刷り込みが足りなくて、どの部分が十分かというのは、ディクテーションをしてみたり、英文を一区切りずつちらっと見て顔をあげて見ずに言うといったことをやってみても、よくわかります。簡単な英文はすらすらできて、まだ刷り込みが足りないところは、つまります。
実践してみたところ
すらすら言える部分とそうでない部分を発見しました
言えない文章っていうのはまだ完全に吸収できていないという事を
身をもって経験できました
これからも続けていこうと思います
親切なご回答に感謝します
No.2
- 回答日時:
外国語の習得、特に基礎段階では、文法などの理論で「なぜそういう言い方をするのか」を理解し、「知る」ことから始まりますが、それだけで終わってしまうといつまでたっても「使える」ようにはなりません。
むしろ大切なのは、その先であり、理屈を意識しなくなるまで反復練習し、自分の言葉にしてしまうことです。
その意味からも、基礎構文や熟語などを含む例文を沢山暗誦することは大いに意味があります。できることなら、文章だけでなく、スピーチ原稿や映画のシナリオなど一定量の英文をまるごと暗証してしまうと、あとあと、実用性の高い語学力に大いに寄与します。
しかし日常的になにもかも暗証するというのは無理がありますね。
そこでお勧めしたい方法があります。
それは「最初英文を見ながら音読し、その直後に目を英文から離して、今読み上げた英文を何も見ないで即座に再現する」という練習です。
日本人が日本語の文章を読み上げた場合、かなり長い文章でもこれが可能です。それは意味をちゃんと把握し、自分の中に「言葉ではなく意味」を汲み取るからです。それと同じメカニズム、神経回路のようなものを英文についても構築していくのです。
なれないうちは、短い英文でもつっかえたり、後半部分を思い出せなかったりしますが、日ごろからこの訓練に親しんでいると、発音(音素、リズム、イントネーションなど総合的に)も上達しますし、読み上げる英文の音の中にちゃんと意味を感じられるようになってきます。そうなれば英語は「自分の言葉」の1つになってきます。
この訓練で特にてこずる英文に出会ったときは、瞬間で覚えにくい何かがそこにあるわけですから、口になじんでいない単語だけを繰り返し練習したり、構文をよく理解したり、まだ自分に欠けているものをその場で補います。
この訓練では「その場だけで覚える」ため、すぐ忘れてしまいます。が、それでいいんです。読み上げた直後に英文を見ないですぐ同じ英文が言える、というのはすでにそこに含まれる単語、構文などを自分の表現力としてかなり取り込んでいるからです。
また会話のアクセントにもなりますので、時として「気のきいた英文」、「格言、ことわざ」などは積極的に暗証するのがいいでしょう。会話の中で特定の映画の台詞をそのまま使ったりする場面もよくあります。お互いが同じ映画を見ていたりすると、そこからさらに話題が膨らんだりもします。
単語は皆おぼえようとしますが、単語と同じように英文も「いくつ覚えているか」が実力の鍵になります。単語帳を作るように「暗証用短文集」を作って、どれだけ「すぐに口をつく英文のレパートリーを持っているか」を伸ばしていくことは大いに価値があります。
実践してみたところ
すらすら言える部分とそうでない部分を発見しました
言えない文章っていうのはまだ完全に吸収できていないという事を
身をもって経験できました
これからも続けていこうと思います
親切なご回答に感謝します
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