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研究者として修士、博士、ポスドクなどの立場にある人にとっては、論文の質や、ジャナールに掲載された量などが、その人の研究者としての格付けをしている現状があると聞いています。
そのためか、教授になるためだけに、研究成果を偽装し、注目を集めようとしたといった事件も起きています。

ですが私は正直、論文の社会的な価値というものがどのように区別されているのかよく分かりません。

・卒論、修論、学会発表程度では無いに等しい
・国際学会で発表することで、初めて論文として認められる程度
・査読に通ったかどうかが重要

なんとなくそういった認識がある程度です。「~大学の教授になるためこの程度必要」とかではなく、もっと一般的な格付けはないのでしょうか。

私は現在理系の大学生で、就職を決めてはいるのですが、研究して論文を書くという作業が好きなので、就職後も暇を見つけては卒論に手を加えたり、他分野の論文を見ながら学会発表などをしていけたらと思っています。アカデミックな機関と離れてしまうので、そういった格付とは無縁の状態になるのかもしれませんが、だからこそ逆に危機感を感じ、こうして質問させていただきました。

研究の本質、研究者本人の格付けとはまた異なる話であると思いますが、ご意見をお聞かせ願いたいと思います。

A 回答 (3件)

学会発表が評価の対象になるのは助教(以前の助手)までです。

准教授以上であれば学術論文や著書(理系では少ないですが)が評価の対象になります。
学術論文とは言っても、査読のないものや研究機関の紀要のようなものはほとんど評価されません。
査読のある国際誌というのが一つの基準でしょう。ただし、個々の論文の内容の学術的、あるいは実用的な価値を評価することは容易ではありません。そのため、その論文が発表された雑誌の格が評価されます。通常は、その雑誌のインパクトファクターが重視されます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
助手や准教授における論文の評価など、非常に参考になりました。

お礼日時:2007/12/14 15:30

こんにちは。



私自身は文系ではありますが。。。。。。。

一応、学内の学術紀要よりは学外の学術雑誌の方が格付は上と考えられております。
図書館情報学的には紀要は灰色文献(グレイ・リテラチャ)とされることが多いです。
灰色文献と言いましても、怪しい文献ではなく公の場で入手が難しい文献を指します。

学内限定で発表される研究成果ですので、学外の学術関係者でも専門が変われば情報のキャッチ・アップは難しいです。

故に、格付は落ちると言えます。

学術雑誌ならば論文審査を実施している場合が多いです。
これはレフェリー・システムですね。
私は文系ですからあまり明るくないですが、『ネイチャー』なんかは論文審査が非常に厳しくて掲載されるだけで名誉、という話も聞いたことがあります。

中央の然るべきレフェリーを経て公の場において発表された学術論文を掲載出来る学術雑誌はやはり権威があると考えてよろしいかと存じます。
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この回答へのお礼

なるほど。確かに学内だと、大学が体裁だけ取り繕えばどうにでもなるところがありますからね。
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/12/14 15:33

No.1にもありましたが、掲載雑誌のインパクトファクターのみならず、論文の引用回数で評価される評価もあります。



・卒論、修論、学会発表程度では無いに等しい
・国際学会で発表することで、初めて論文として認められる程度
・査読に通ったかどうかが重要

一番上の、無いに等しいのではなく・・むしろ、最初の学術デビューです。ここで、有る程度のオーサライズが終わり、研究者としての方向性が見えてくる人も多いのです。

・国際学会で発表することで、初めて論文として認められる程度
は、かなり難易度が高い分野もあります。難易度が低い分野もあります。しかしながら、ここでの発表は国際学術デビューともいえます。国内でのオーサライズが終わり、海外でも、ある研究グループの一員として発表を行うということですから、国内の専門家からは十分にその価値があると認識されているからなのです。

・査読に通ったかどうかが重要
これは、論文等を発表する時の要件の一部に過ぎません。査読は、研究室単位できちんとした論文に仕上げ、近年はプレポスト(http://www.arxiv.org など)を行い、そこで更に磨きをかけてから、No.1の言われるような国際ジャーナル誌などへ投稿が行われます。

研究における、論文の社会的価値とは、故ザイマン教授の書いた「科学の真実」にもあるように、専門家集団としてのコミュニティー内における価値と、研究成果が活用されることによる社会的価値とに分かれると思うのです。

論文の価値とは、ある意味で後者の研究成果の活用による社会的価値が問われるのだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。参考になりました。
研究というのは深化すればするほど閉鎖的なものになっていく気がしますね。評価もそれに応じてそれぞれあるようですが。
「科学の真実」は是非読んでみようと思います。

お礼日時:2007/12/14 15:32

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