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原子力、放射能に関しての知識がほとんどないので、教えてください。
例えとして、もし静岡県の浜岡原発が東海地震等により、爆発?した場合、その
被害はどの程度になりますか?東京の区部まで及ぶでしょうか?
浜岡原発から東京都文京区までは直線距離で約200キロありましたが。
また、大規模な地震による原発爆発?の可能性は高いですか?
浜岡原発にこだわらずとも、基本的な原子力災害の知識を教えてください。
もう一つ、原子炉を緊急停止しても、最低3ヶ月は冷却し続けていなければ大事故
の可能性があると聞いた事があるのですが、ほんとうでしょうか?
どうかよろしくお願いします。

A 回答 (10件)

まず、地震について。



No.1の方が言っておられるように原子炉はゆれの大きな表層地盤を取り除き直接岩盤の上に作られています。
これによってゆれは2分の1から3分の1に低減されます。
その上、活断層を避けて作られるようになっているので地震によって原子炉が倒壊するような事故はまず起こりえないと。

次によく話題にのぼるチェルノブイリ(1986年4月、レベル7)について。

過去に起こった原子力事故で最大のものとして取り上げられますが、まず第一に知っておいてもらいたいのがこれは東側の原子炉であるということです。
こういう言い方をすると反感を買うかと思いますがチェルノブイリのような事故は西側では起こりえない事故です。

まず第一にチェルノブイリ原子炉は通常運転時から停止余裕がほとんどない条件(日本であれば直ちにスクラムするような)で運転されていました。その上、ご存知無いかと思いますが事故が起こったときチェルノブイリは実験を行っていました。

ぶっちゃけた話あれは実験のミスによる事故なのです。(設計に問題があったのも事実ですが)

さらにチェルノブイリには原子炉圧力容器が万一破損した場合に放射性物質を閉じ込める格納容器がありませんでした。
そのため大量の放射性物質が所外に出てしまい、深刻な事態を引き起こしたのです。

同様に大きな原子炉の事故で米国スリーマイルの事故(1979年3月、レベル5)があります。

これは端的にいうと計器類の誤作動とヒューマンエラーが引き起こした事故です。
この事故では最終的に炉心の3分の2が溶融しましたがECCS等防護系や格納容器のおかげで炉外への放射性物質の放出はごく微量(放射線影響で半径16Km以内の住人の平均が自然放射線の1か月分)にとどまりました。

日本の現在の原子炉ではこの事故をふまえ1つのデータに対し複数の計器で計測し、また運転員にも数年ごと(何年かは忘れました)に訓練センターにて厳しい訓練を受けさせるようになっています。


崩壊熱に関してはNo.9の方が言っておられる通りです。
ですので『もんじゅ』では今も崩壊熱除去のためにナトリウムを回しています。(動力はディーゼル発電機だったかと)

あと最後にNo.6の方が言っておられる件ですがECCSは電源にしてもポンプにしても複数の稼動系を持っているのでそれが同時に全てアウトになるということはまず起こりえないと。それと前述したようにスリーマイルはチェルノブイリと違い格納容器もあれば原子炉建屋があるのでマンハッタンが死の町になることはなかったかと。

あまり良い回答になっていませんが参考になればよいかと。
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最初に、現行のすべての原子炉は核分裂反応を使うものですので、これを核融合と混同しないでください。



さて、軽水炉で核爆発(反応度事故)を起こすのは難しいので、やはり冷却水喪失事故か、冷却水の循環が止まってしまった場合を想定すべきでしょう。

冷却水が無くなれば減速材がなくなりますので核分裂連鎖反応は止まるのですが、燃料棒の中で蓄積された核分裂生成物は崩壊を続けます。このとき崩壊熱といわれるエネルギーが出ますので、冷却水がなくなると究極的には燃料棒が溶け出します。原子炉を止めたあとも冷却の必要があるのは本当です。

原発事故の被害範囲をチェルノブイリと比較して考えるのは間違いだと思います。チェルノブイリで被害範囲を拡大した最大の原因は減速材である黒鉛が燃えた火災で、その猛烈な上昇気流に乗って巻き上げられた放射性物質が欧州まで飛散しました。

軽水炉には、少なくとも大量の黒鉛はありません。

浜岡であれ福島であれ日本原電の東海発電所であれ、首都圏に目に見える被害を及ぼすのは無理だと思います。
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地震が原因で爆発するということはまずないでしょう。

原子炉自体が硬い地盤に固定されていますし、厚いコンクリートによる剛構造ですので、壊れることはないと考えます。
沸騰水型軽水炉であれば、内部の冷却水が漏れてしまえば、核分裂は停止します。冷却水は核分裂に必要な減速材でもあるからです。スリーマイル島の場合は暴走によって、内部の冷却水が水素と酸素に分解して爆発したものでしょう。チェルノブイリの場合は減速材に水ではなく黒鉛を使用するタイプです。冷却には炭酸ガスを使用しますが、これが抜けてしまうと、減速材だけが残されるので、あのような事故になったものです。

軽水炉を爆発させるためには、冷却水を抜いてはいけません。制御棒を完全に引き抜いて、それが再び炉心に入らないように破壊する必要があります。そうすれば暴走して、冷却水が熱分解します。水素と酸素の混合気が発火点に達したときに爆発を生じます。それ以前に、安全のための制御機構がありますのでこれを破壊する必要があるでしょう。ただしこれはあくまでも化学的な爆発であって核爆発ではありませんから、首都圏を汚染するためには、風向きを考慮しなくてはなりません。原子炉は核爆発を起こすほど炉心が頑丈ではないと思います。そもそも燃料の濃縮度が低い上に、セラミックとして焼結してあるので、核爆発を起こすのは無理でしょう。
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>東京の区部まで及ぶでしょうか?


関東-東北-北海道・・・アウトです。
放射能による急性死はないでしょうけど、もれた放射性物質が放射能雲を形成し「黒い雨」を降らせます。
数100年から数10万年の間、「死の土地」となりますね。
日本の農業、ハイテク生産地帯が壊滅するわけですから、経済的にも壊滅です。

>また、大規模な地震による原発爆発?の可能性は高いですか?
建物自体は耐震構造ですが、安全装置が作動するとは限りません。
ゆれでパイプが1本曲がっただけで、冷却装置に水が行かなくなり緊急冷却が作動しない・・・当然考えられます。
炉心の水がカラになれば、核反応を制御するできなくなり、核爆発もあるでしょう。
スリーマイル島で起きたのはコレです。
このときは注水を行い成功しましたが、タイミングが悪ければ、水蒸気爆発で核物質を撒き散らし、
マンハッタンは死の街となったでしょう。
冷却器に水を送るポンプが故障したり、制御システムへの電源が切れても同じです。
バカバカしいことに現在の原子炉の安全装置は「安全装置系統は故障しない」という前提になっています。

>最低3ヶ月は冷却し続けていなければ大事故
高レベル使用済核燃料は数100年の間、熱と放射能を出しています。
この間プールで冷却し続けています。
使用中の燃料ですと、3ヶ月で済むかどうか。

参考に
「原発事故災害サバイバルハンドブック」http://www.ne.jp/asahi/radiation-isaster/survival/

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/radiation-isaster/survival/
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>原子力、放射能に関しての知識がほとんどないので、教えてください。



と伺い、ちゃちゃ的なコメントをさせて頂きます。
と言うのも、賛成派、反対派共にデータの表現方法にいろいろあるので、
各人の賢明なご判断の一助となればと思いまして。

原発を廃止して火力発電割合の多いエネルギー供給を選択する場合と、
原発が爆発して放射能漏れを起こした場合と、

そのどちらの被害が大きいか?

・・・については、
原発は局所的に極めて甚大な被害を及ぼす、
火力発電は全世界的にじわじわとしかし確実に被害を及ぼす、
とも言えます。
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>もし静岡県の浜岡原発が東海地震等により、爆発?


>した場合、その被害はどの程度になりますか?

きっかけは考えないとして、炉心融解などを起こして圧力容器が内圧に耐え切れずに破裂した場合を想定してみます。

被害にも色々あるんでしょうが、まず急性死というのが有りまして、これは放射線を浴びることによって、例えば火傷とかなんかで死ぬ状態ですが、これについては東京なら大丈夫でしょう。
(焼津辺りまでは危ないかと)

次に問題となるのは、晩発性障害という奴で、これは放射性物質によって土壌等が汚染される(水や食料を経由して放射性物質が人体に入ったりする)ことに起因するガン・白血病等ですが、これを避けるために、被害が予測される地域には避難勧告が出されます。

「どの位の範囲でどの位の期間?」ってのは、避難勧告を出す側の考えによりますが、恐らく風下側300km位は、30年前後住めない地域(住んでも良いんですが、晩発性障害が懸念される地域)になると思います。

ここら辺を詳しく書いてくれた一般で手に入る書籍、私は一つしか知りません。

 『原発事故・そのときあなたは』風媒社 1995年
   京都大学原子炉実験所助手だった瀬尾健さん
   (1994年没)の死後に出された本。
   データ的にも納得できます。


大規模な地震による原発爆発は、高くは無いですが全く無いとも言い切れません。
基本的に、その地域で過去観測されて予測できる範囲の地震に対しては安全には作っています。
反面(当然ながら)、その安全範囲を逸脱した場合は、最悪は炉心融解(チェルノブイリがそうですが)となる可能性はありますが、確率は「そのような地震等の災害が起きる可能性」に依存します。

なんとも歯がゆい書き方ですが、個人的主観を排除するとこんな表現になりますして、主観を入れますと「そらぁ可能性はありまっせ。 でも、それを考えたら日本国中住めるところは無いんやから考えん方がええんとちゃいますか?」って感じです。


炉心冷却装置等をどの程度の期間動かす必要があるか?ですが、3ヶ月は長いですね。

それ以前に、地震の例ですと揺れ自体の影響は長くて数分でしょうから、それを乗り越えた(揺れが去った時点でも炉心冷却装置が稼動している)って事なら、これはホボ完璧に「それ以後も機器は安全を守れる状態で稼動できる」と考えられますし、この面から心配することは無いでしょう。

ただし、問題は「揺れの瞬間」にあることは間違いありません。

参考URL:http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-4.html
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私は専門知識は全く有りません、しかしながら原発には絶対反対です。



何故なら原発がいったん事故を起こせば、その被害は計り知れないものとなるからです。

事故や災害は有ってはいけませんが、ビル崩壊や航空機事故やその他の事故災害とは根本的に被害の内容が違うからです。

原発事故が起こればそのときだけにとどまらないと言う事です。

被爆すればその人だけでなく、子、孫にまでその影響が残るからです。

国や電力会社は何時もながら決り文句のように安全を訴えますが、実際はむたいなものです。

次から次ヘとトラブルは耐えません、そして都合の悪い事は必ず隠します、その隠ぺい工作は皆様も御存知のように悪質きわまりないものです。
それが人間なんです、人間は賢いようでいて愚かな動物なんです。

チエルノブイルの原発事故でもいまだに奇形児が生まれてきます。
ドイツだったか何年か先を目度に原発を全廃するそうですね、この様な決断が大事ですね。と私は考えます。

又原子力発電のような大規模な発電は無理にしても、安全なクリーンエネルギーを使った分散型発電方法はいくらでも出来ます。

実は私も干満大容量永久発電装置なるものを特許出願しております。
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Q/被害はどの程度になりますか?東京の区部まで及ぶでしょうか?



A/爆発なら規模によっては、原子炉一個当たり、広島型原爆(リトルボーイ)の数百~数千倍にはなるでしょうから、さらに隣の原子炉も誘爆する恐れがあることを考えると・・・地形の何パーセントか(何十パーセントかも)が消えるかも・・・ってこれは通常はあり得ないですね。発電所は核兵器ではないですからね。


ただし、次は事実を元にします。
原発事故の代名詞メルトダウン(meltdown/炉心溶融)で今までに起こった最悪の事故並なら最大8000km先にも死の灰がわずかに降るぐらい。数十キロ圏内はすぐに、汚染され、半径数百キロは数日から数年で100年ぐらい元気に生活できなくなるぐらいの汚染でしょうね。今の東電の問題などほんとに小さな物です。原発事故は最悪の結果で、こういう小さな物が重なると起こるものですからね。
(これまでで最悪の事故はチェルノブイリ原発事故で下です)
http://www-j.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/He …

日本の場合は、上空に偏西風があり、西から東に抜ける風があります。そのため、西にある原発が大事故を起こせば東に広がりやすくなります。ただ、日本は島国で国土はあまり広くないですから、事故があれば全域が汚染される可能性もある。静岡の原発で事故が起こった場合、最大規模の事故なら、東京は死の町になる恐れがありますね。

Q/また、大規模な地震による原発事故の可能性は高いですか?

A/小さな、冷却水漏れなどはいくつか起こる危険がありますね。大事故に繋がることはたぶん少ないと思いますが、この小さな冷却水漏れが重なるとメルトダウンですね。

あと問題は、炉の耐久性ですね。既に長い年月運転されてきた原子炉が多いですからね。古い原子炉で最近廃炉予定だった物から継続運転に決まった原子炉などは、規模によっては予定耐震性が無い恐れはあります。

まあ、絶対安全を掲げていても、地震の規模と場所によっては安全の保証はありません。設計上は大地震でも耐えられますけどね。

Q/最低3ヶ月は冷却し続けていなければ大事故の可能性があると聞いた事があるのですが、ほんとうでしょうか?

A/三ヶ月だったかは知りませんが、基本的に核融合を用いる原発では、実質急な運転停止などはできませんし、運転を緊急で止めても核融合はしばらく継続されます。
先に述べたメルトダウンが起こる原理は、原子炉の冷却に失敗して、核燃料の温度がある一定を越えて、溶けはじめると原子炉が耐えられなくなるという物です。
これが起こると、どんなに厚い原子炉の壁でも破られますし、メルトが始まればダウンまで一直線で止めようがないでしょう。

これを起こさないために、原子力発電所は海沿いに作り、海水などを利用して炉の温度を一定に保っています。

原子炉を止めると原子炉はすぐには停止できません。核融合による熱(崩壊熱)は発生し続けます。そのため、一定期間の継続的な冷却をして完全に停止させる必要があります。
それが、手順になるはずです。
そのため、原子炉の本停止と再起動にはかなり時間がかかります。
ちなみに、この冷却水が漏れたりして原子炉に水が注入されなければ、原子力事故に繋がります。
http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-1.html

とまあ、最悪論です。結構楽観視している方にはショッキングかもしれませんが、現実に事故が起こることを想定する場合には最悪の例をベースにした方が落ち着いて対処できますからね。(原発なら落ち着く前に死んでるとか、あり得ますけど・・・)
一応最悪で書いてみました。
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 日本は地震国ですので、原発を建てるときには地震に耐えられるように作ってあります。


 とても頑丈に作っていますし、活断層を避けて作ります。また、地面を深く掘って岩盤の上に直に建設します。地震による原発爆発の可能性はないと言えます。
 もう一つの質問に関しては、よく分かりませんが、緊急冷却装置みたいな安全策が講じてあるので、必要な期間冷却できるようになっているのでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考URLなどわかればなお助かるのですが。

お礼日時:2002/09/20 15:10

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