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ファロー四徴症の無酸素発作の時に何故膝胸位をとるのか教えて下さい。
肺血流量が増え、動脈血の酸素飽和度が高くなり、呼吸困難が緩和すると書かれていましたが、何故膝胸位を取ると肺血流量が増えるのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

通りすがりの者ですが・・・。


すでにgolgibodyさんの回答が有る通り簡単に言うと胸膝位をとると体血管抵抗があがって肺血流量が増えるというのが一般に言われている事ですが詳しい機序については必ずしも全て明らかにはなっていない様です。
ファローという病気は心室中隔欠損があって左心室と右心室の間を血液が自由に行き来できる上に大動脈がその穴の上に騎乗していて両方の心室から出る血液とも大動脈に流れやすい形態となっていてその上肺動脈漏斗部に狭窄があるのでますます肺には血液が流れにくくなっている状態です。右心室は高い圧力にさらされて肥大していて左心室と右心室の圧力は殆ど同じくらいだったりします。ですからどの位肺に血流が流れるか?は心室中隔欠損の大きさや肺動脈漏斗部狭窄の程度によって人によってまちまちで症状の程度も多彩になってしまう訳です。それ程微妙なバランスの上に循環が成り立っているのですね。
ですから肺血管抵抗が低くなれば肺に血流が流れやすくなって右→左シャントが減るので無酸素発作の時は100%酸素で呼吸させて肺血管抵抗を下げたりしますよね?逆に肺血管抵抗が高いと悪くなるので大泣きして胸腔内圧があがったりすると悪くなったり・・・。
また右室流出路の狭窄が軽くなれば肺に血流が増えますから攣縮で狭くなっている時などはβブロッカーが効いたりもします。
同様に体血管抵抗が高くなると肺に血流が増えるのでα1刺激薬で末梢の血管をしめてやると良くなったりします。胸膝位はこれと同様の効果を得る様にこの姿勢で腹部大動脈や大腿動脈を圧迫する事で体血管抵抗をあげて肺血流を増やそうとファローの子供が自然に覚える方法だと言われています。
逆に体血管抵抗が下がると大動脈に血液が行ってしまって肺に流れにくくなるので危険な状態になります。例えばファローの子供に吸入麻酔をかけようとすると体血管抵抗が下がって無酸素発作を起こす事が有るので麻酔科の先生は最初は体血管抵抗を下げない静脈麻酔薬で導入したりいろいろと気を使っている様です。
どの程度のレベルの回答を欲していらっしゃるのか良く分かりませんので思い付く所を書き込みました。
疑問点解消の一助になれば幸いです。
それでは。
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この回答へのお礼

とても助かりました!ありがとうございます。
気になっていた事がわかってとてもスッキリしました。

お礼日時:2002/10/03 22:05

私は、squatting、「胸膝位」と習った記憶があるのですが、「膝胸位」ともいうようですね(ウエッブ検索をすると両方でてきますね)。



「膝胸位」

体循環の血管抵抗の増大

右→左シャントの減少

肺血流量の増大

と、下記URLに説明がありました。

参考URL:http://pedsccm.wustl.edu/All-Net/english/cardpag …
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり、大変申し訳ありません。
とても助かりました~。URLはかなり辞書と戦った末、敗戦致しました……。

お礼日時:2002/10/03 22:03

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