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現在の日新製糖の株価は212円です。業績に成長力はありませんが一定の利益をコンスタンスにあげています。当期業績予想も、去年に比べて当期純利益は大幅下落していますが、これは特別損失によるもので、経常利益は逆に上昇しています。砂糖業界も、中国市場の拡大で供給不足になっている状態です。

不動産業務とスポーツジム経営という本業と全く関係のない業務に手を出しているのは多少不安ですが、それを差し引いてもPBRが0,4というのは異常な安値であるように思います。

以上に挙げた不安要素以外に不利な情報をお持ちの方、是非とも情報をお教え下さい。

A 回答 (2件)

#1のmuchoです。

砂糖業界に対する見方は色々あると思いますので個人的な考えを述べさせていただきます。

1.中国需要で日本の砂糖メーカーは潤うのか??
まず、砂糖業界は基本的には内需主導で輸出産業にはなりにくいのではないかと思っています。それゆえ「中国の重要で砂糖業界が潤う」という考えに懐疑的になっています。砂糖メーカーと言うのは基本的に外国から砂糖の元になる「粗糖」を輸入し、それを精製という工程で付加価値をつけることによって利潤をあげるビジネスモデルです。ですから中国で砂糖が必要になったら南米などから粗糖を輸入して中国の国内メーカーが精製して中国国内に流通させると考えるのが普通ではないでしょうか?(日本から輸入するという発想が私には出来ません。日本の数社ある砂糖精製メーカーで中国に砂糖を輸出しているところは現在どこもありません。)

2.原材料が高騰すると国内砂糖メーカーは利益が上がるのか?
昨年度に各砂糖精製メーカーが大幅に増益になったのはタイミングよくコスト増を小売価格に転嫁できたからです。一般論で言えばこういうことはまれです。現在では砂糖どころか、輸入食品のすべてが値上げされていますので今後、コスト増による値上げはなかなか出来ないでしょう。

(余談)
なぜ私が三井製糖でも日新製糖でもなく日本甜菜製糖に投資したか書いておきます。日本甜菜製糖以外のメーカーは原材料を輸入に頼っており、海外の粗糖相場、原油相場、為替などの外乱にいつもほんろうされています。但し、同社だけは北海道の甜菜(ビート)から砂糖を作っていますので海外の様々な「外乱」とは一線を画してビジネスができるのではないかと思ったからです。粗糖相場が上がれば通常がメーカーは原価が上がるので減益基調になりますが、日本甜菜製糖は直接は関係ないのです。

バイオエタノールの需要も気になっています。2009年4月から北海道JAがE3といわれるバイオガソリンを北海道内で発売します。これは三菱商事とJA北海道がバイオエタノールの合弁会社を作り、販売に回らない甜菜や小麦を原料にしてバイオエタノールを製造、販売するものです。甜菜からバイオエタノールを作る技術は日本甜菜製糖が実験室レベルではすでに実証しており、日本で一番、甜菜についてよく知っている企業が北海道のバイオエタノール事業にどのようにからんでくるか未知数ですが、いつかスポットライトを浴びる日が来るのでは?と思ってホールドしています。(来ないかもしれませんが)

バイオエタノールというと日本ではブラジルやアメリカの話ばかりが報道されますが、環境先進国の欧州ではバイオエタノールは小麦と甜菜で作っているのですよ。2005年度ではフランスでは約50万Kリットルのバイオエタノールが小麦と甜菜から生産されています。北海道が現在目指しているバイオ環境がすでに欧州などでは実現されています。バイオの夢を私は日本甜菜製糖を通じて買いました。
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この回答へのお礼

詳細なご説明本当にありがとうございました。
大変勉強になりました。
日本の国内企業が、日本で作ったお菓子を中国で売る・・・というのはないでしょうね(笑)そんなシナリオがあればいいのですが、現地子会社で砂糖調達、商品製造があきらかにコスト安ですからね。
20ポイントしか差し上げられないのが心苦しいのですが・・・。
これからも他の業界や一つの企業についても質問を投稿するかもしれませんがどうか宜しくお願いします。

お礼日時:2007/12/29 22:44

私は日本甜菜製糖(2108)という砂糖銘柄を2年くらい持っています。

(かなりの忍耐を強いられています)
昨年度はバイオエタノールの世界的需要でサトウキビが自動車燃料用に使われ、砂糖が世界的に高騰し、小売価格にうまくコスト高が転嫁できたために砂糖業界は久しぶりに潤いました。しかし今年は全然逆ですね。バイオエタノールの主役はトウモロコシなどの穀物に重点が移ったのとサトウキビの増産、豊作で砂糖価格は下落しています。

(砂糖業界の見通し)
砂糖業界が中国需要で潤うというのは当分先の話だと思います。(4~5年後?)日本甜菜製糖の決算書の中ではここ数年は厳しい状態が続くと書かれています。理由は安い加糖調製品(海外で作ったお菓子類)の輸入増加、あるいは国民の無糖飲料への嗜好の変化(緑茶を飲む等)の市場変化があり、国内需要は当分上向かないだろうと言う見方があるためです。

しかし、食品業界でバリュー株を探すと真っ先に出てくるのが日新製糖です。時価総額が純流動資産(流動資産-流動負債)以下になっており、100円の資産が市場で40円程度で売られている状態で、あまりに安いことには異論はないと思います。今年の動きとしては米系ファンドCBNYDFAが国内の割安株といわれる銘柄を買いあさっており、食品業界では日新製糖、日本甜菜製糖、日東富士製粉などを購入し第7位くらいの大株主になっています。

5~10年辛抱強くホールドできるのであれば間違いなく買いと私は思います。但し、短期に儲けようとか思うなら人気の高PBR銘柄をあたるべきと思います。ここ1~2年は鳴かず飛ばずの状態で、相当の忍耐力を要求されると思います。

楽観的な望みとしては国内株の6~7割は海外の機関投資家によって売買されていると言われています。企業の清算価値からしても余りに安すぎる銘柄は海外の機関投資家の目に必ず止まると思いますのでいつかとは断定できませんが必ず上がる日が来ると思います。
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この回答へのお礼

なるほど・・・私は実質価値が高ければ1年か2年で市場は評価するだろうなどと楽観的に考えていましたが、やはりそれくらいかかるものなのでしょうね。余剰資金ですので何年か持ち続けてみたいと思います。

追加質問なのですが、砂糖業界はサトウキビの値段が上がると利益が圧迫されて不況になるものだと思っていましたが、日新製糖の事業報告にもmuchoさんがおっしゃった通り、砂糖の高騰は企業の利益に結びつく、というような事が書かれていました。それは原価高騰にかこつけて小売り価格を上げられるからなのでしょうか。それと、中国市場で潤うのは先であるという予想はどうやってしたのですか?

何度も伺うのは失礼と思いましたが、諸々の業界を知る人に会うことは滅多に無いので、砂糖業界に関してどうか可能な限り教えて頂けないでしょうか。

お礼日時:2007/12/28 22:36

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