プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

はじめまして。
北海道に住んでいるのですが、かれこれ15年くらいスキーをやっておりません。せっかく雪国に住んでいるのにもったいないと思い、またスキーをやってみたくなってきました。
当時はロシニョールのスーパーヴィラージュセラミックに憧れ、誰もがデモンストレーターモデルを欲しがっていた頃です。
私はロシニョールの7Mというモーグルモデルを使用していました。
ですが、15年前のスキーはすでに古く、カービングスキーなるものに変わっているようです。
そこで、昔のスキーと今のカービングスキーの違いを教えて下さい。
また、昔のスキー板やブーツはさすがに使えないですよね…。
多少モデルが古くても全然構わないので一式揃えようかと思っています。

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

こんにちは。



1993年頃、クナイスルが「ビッグフット」というスキーボード(1m以下の短いスキーのこと。ビッグフットは約65cm)を出しました。
ただ短いだけではなく、サイドカーブが4m(大雑把に言えばエッジが半径何メーターの円弧になっているか)という極端にきついプロポーションによって、当時超エキスパートの技だったカービングターンの感覚を掴むことが可能でした。
その頃、スノーボードが普及し始めてサイドカーブ効果が知られてきました。

そして、クナイスルの「エルゴ」、エランの「パラボリック」といった160~180cmの「元祖カービングスキー」が登場しました。これらは初心者でも簡単にターンできる、パラレルに導きやすいという目的でした。

1997年頃にはほぼ全てのメーカーから、いわゆるカービングスキーが出揃いました。この時点で、エキスパートがカービングターンを楽しむための物もあれば、初心者向けの物もありました。ただ、消費者側がどんな長さを買えば良いのかわからず、いきなり短い板を買うのには抵抗があって、180~190cmくらいでサイドカーブ20mくらいのを買う人が多かったです。
その中の上級機種を使えばGS競技の入門にも使えることがわかり、競技用も出始めました。
1998年長野オリンピックでは里谷選手がモーグル用ではなく一般レジャー用のカービングスキーを使い、金メダルを取ってしまったことから、モーグル用もカービング化してしまいました。

当時サイドカーブが15m以下とかきつめのタイプを「エクストリームカーブ」と呼びました。最初はお遊び感覚でストックなしで手や肘をするほど傾いたりして楽しむ板だったのですが、これでSLをやるとバカっ速ということが判明(しかし、ワンミス途中棄権のリスクも高い)2000年頃にはワールドカップの選手も155cmという信じられない短さの板を使うようになり、逆に165cm以上というルールができました。

そんなこんなで、当初はキワモノだったエクストリームカーブが一般化。一般スキーヤーは160cmで充分ということが定着しました。
エキスパートはショートターン用の160cm(サイドカーブ13m以下とか)とロングターン用の170cm台(サイドカーブ15m以上とか)をシチュエーションで使い分けたりしました。

そして、2005年頃からパウダー用のセミファットスキーとエクストリームカーブのいいとこ取りをしたオールラウンドタイプが登場。
http://www.atomicsnow.jp/news/contents/79.html
これがカービングもずらしも楽で、整地も悪雪もパウダーもなんでもコイという性質を持っていて、今やほぼ全メーカーから出揃ってます。
一般レジャー用や基礎用もセンター幅70mm以上の「やや太め」が主流となってきました。(カービングスキー登場初期は62mmくらいが多かった)

長くなりましたが、もはや「昔のスキーかカービングスキーか」ではなく、昔のスキーと同じくいろんな用途のスキーが出揃っていて、それら全てがサイドカーブきつめになって短くなっています。
だからカービングスキーとひとくくりにして考えないでください。

総じてちょっと傾ければキューンとターンしますし、普通に滑る限りは楽です。
しかし、昔のエキスパートで外傾、外向、外足1本の意識が強いと膝にかかる負担が大きく、カービング特性の強い板を履いて膝を壊す人も多かったです。
一般スキーヤーならさほど怖がる必要もありませんが、センター幅が広めでずらしやすい板が主流になってきたのにはこんな一面もあります。

あと、ブーツは5年くらいで経年劣化が始まり、突然バラバラに壊れることがよくあります。買い換えましょう。だから2年目以降は半額で売ってます。私は1年落ちを買って4年くらい使ってます。
昔はラングがタイトでエキスパート向け、コフラック(現アトミック)は幅広とか言ってましたが、今はどのメーカーも上級モデルはタイトに、一般モデルは幅広になって各社3種類くらいのシリーズを展開しています。昔のイメージにこだわらず、片っ端から試し履きしてみることをおすすめします。

板はビンディングが劣化していたりバネがさび付いていなければ使うには使えますが、今のスキーの方が楽に感じるでしょう。まずはブーツを決めてからレンタルでいろんな板に乗ってみて(スキー場によってはメーカー直営の試乗レンタルもあります)、どんな板が向いているのか決めて、それからバーゲンセールで買ってもよいと思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
私がスキーをやっていた当時の最後期はサロモンからモノコックという構造のモデルが出始めた頃でした。
それ以来全くスキー板の変遷を知らなかったので、大変ためになりました。
色々な改良、フルモデルチェンジが行われていたのですね…(汗

ご指摘のに従いブーツは買うとすれば1年落ちくらいを購入したいと思います。まずは初回はレンタルで試してみようと思います。
板もまずはレンタルで試してみて、その上でバーゲンなどで買おうと思います。
昔は板はロシニョールとサロモン(モノコック)が人気の時代でしたが、今はどうなのでしょうか?
色々調べてみて、バーゲンセールで買うときの商品知識を蓄えておきたいと思います。

大変ためになりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/29 11:41

板とビンディングは、ショップではなくメーカーでセットされているんですよ。


それは販売戦略だけではなく、たわみやすさという点があります。

カービングになってから、昔のスキーでは考えられないほどたわむようになりました。ビンディングもレール式など工夫してたわむようにしないと「底付き」みたいな現象が現れたり、前圧が変化して誤開放するようになったんです。(昔、過渡期に試乗したものと違うビンディングを付けたらたわみ感が全く異なってびっくりしました。試乗したのはアトミック=旧essのレール式で、付けたのはセパレート式です)

それと、グラマーな形状からビンディングの穴あけガイドを固定しにくく、ずれてしまいやすいという事情や、取り付けるのが簡単でその場で渡せるという事情もあります。ユーザーにとっても中古で手放す時や手に入れる時もいちいち穴をあけなおさずに済むというメリットもあります。
反面、どのブーツにも合うということは盗難のデメリットもありそうですが、幸か不幸か今はスノーボード盗難の方が多く、初~中級用のスキーなら盗まれることもあまりないようです。(絶対とは言えませんが)

そんなこんなで、提携ビンディングメーカーを持たない国産板と、ビンディングの厚みを抑えて軽量化したいパウダー用とかモーグル用、テレマーク用、子供用などを除けば、ビンディングとセットか、あらかじめプレートが付いた状態で売られているのがほとんどです。(プレートも取り付けられるビンディングが指定されている)

組み合わせは…
ルック:ハート、ロシニョール、ディナスター、他アルペンブランド板(カザマ、キスマークなど)
アトミック(旧ess):アトミック、ディナミック
サロモン:サロモン、スワロー、アトミックのパウダー用とジュニア
マーカー:フォルクル、K2
チロリア:ヘッド、フィッシャー、エラン
こんな感じです。
これ以外は通のニーズに応えるマニアックなメーカーはあれど、安売り専用は淘汰されたかも…
勿論、板のレベルに合ったビンディングが付いてきます。逆にいえばビンディングの開放値を見れば板のレベルがわかります。
スキー自体が見栄のスポーツから脱却したので、必要以上に解放強度を上げて見栄を張る人も少なくなりましたし…ちなみに私は3-10もあれば充分です。
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この回答へのお礼

度重なるご回答有難うございます。

ビンディングがメーカー装着でセットされているとは知りませんでした(汗
てっきり昔のように板とビンディングは別売りだとばかり…
どのブーツにも合うという事はブーツを買い換えても板は使いつづけられることになってお徳になりましたね。

技術的にもメーカー装着なら取りつけ作業者による技術的ばらつきもなく、安心できます。
ご指摘のように、板とプレートは必ずセットになっており、場合によってはビンディングも付いているという事なら、プレートのみ付いている場合に、板の指定のメーカーから対応するものを選ぶ程度なので、極めて選択肢は絞られ、ビンディング選びに苦労する事もなくなったのですね。
昔は金具といえばサロモン>マーカー=チロリアでしたね。
555、777、999と数字が大きければ上級向けという判り易い選び方でした。
また、見栄で上級の金具をつけていた懐かしい思い出があります。
ご指摘頂かなければスキー店に行って大恥を掻くところでした。
専門家の方の意見を頂戴できてよかったです。
本当に有難うございました。

お礼日時:2007/12/30 08:34

モノコックのようなモナカ構造を「キャップスキー」といいます。


大量生産に向いているのと、トップシートをプラスチックの膜でコートできるので傷が目立ちにくく、初~中級者向けの板はほとんどキャップになりました。
その表面に凹凸をつけたり、内部構造にも工夫をこらすことで、「フレックスは柔らかく、トーションは硬く」といった相反する要素の両立が可能になりました。

一方、エキスパートの中にはサンドイッチ構造独特の踏み心地を好む人もいます。だから上級モデルのみサンドイッチというメーカーもあります。
ただ、カービングになって柔らかくなったのと、たわんだり戻ったりが激しいのでサンドイッチはヘタりが早いという面もあります。

バーゲンといいましたが、スキーの輸入量は激減しています。というより、大型量販店を埋め尽くすだけ輸入して大半が売れ残るという90年代が異常でした。
今はボヤボヤしていると好みの板とか目的のサイズが売り切れてしまうことも多いです。
それと、スキーは売れなくなったのにモデル数は相変わらずですから、ショップでも何を並べたら良いのかわからない状態です。せっかく試乗でどんなタイプが良いかわかっても、実際にお店に行ったら扱ってないことも。
そこで、上級モデルが欲しい人は3月の試乗会で何を買うか決めて、夏の受注会で注文するというスタイルになってます。(試乗会の評判で何を仕入れるか決める面も)

初~中級モデルはそこまでシビアではなく、メーカーさえ選ばなければ、2月中旬くらいまで(地方やお店の方針にもよる)どれか好みのは残っているでしょう。バーゲンといっても半額がよいとこで、昔のような叩き売りはめっきり少なくなりました。(余談ですが、1998~2000シーズンあたりはカービングスキーに否定的な人も多く、メーカーの思惑が外れて叩き売りが多かったです)
私は東北ですが、3月を待たずに店頭からスキーが撤去されることが多くなりました。

そんなこんなで、型落ち派はネットショップやオークションの利用が多くなったわけです。ブーツに関しては近くの店でどれが合うのか試し履きをしておいて、ネットで同じシリーズの型落ちが見つかったら購入ということもあります。ただ、どれが何年製造かはわかりにくいですね。

もうひとつ。
試乗リポートが載ったカタログ雑誌が3社くらいから出ています。まずは本屋さんで1冊手にして、どんなタイプが出ているのか予備知識があると、レンタルを借りるにも選びやすいでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

なるほど。今はほとんどの板がモノコックもといキャップスキーになっているのですね。
私は幸いといいますか札幌に住んでおりますので、数少なくなって入手困難な型落ちもどちらかというと手に入りやすい環境にあります。
(といっても数台限定とか、初、中級の板が多いです。札幌スポーツ館やICI石井スポーツなどがたまに型落ちセールをやります)

ネットショップやオークションで買うという手も考えたのですが、板とビンディングがセットになっており、そういう中には板はよくてもビンディングがマイナーなメーカーのものだったり、中級者向けの板なのに初心者向けのビンディングがセットにされていたりということがしばしば見受けられます。またビンディング調整に若干不安な面もあります。
まず、ブーツを選んで購入し、それにあった板を金具はセットで購入する事を考えているところです。ただ、セットになっているものではなく、板と金具は別々に選び、同じ店で購入し、取り付けてもらうのがベストだと思います。持ち込みはどんな店でも嫌がられるか、工賃を高くとられそうなので…。(専門店でのバーゲン>イベント形式のバーゲン>通販>オークション)で考えています。

私の知らないうちに、スキー板だけではなく、スキーのマーケット事情がそんなにも変化していることに驚かされた次第です。

受注会ですが、恥ずかしながら昔やっていた頃は中級程度で相当なブランクもありますので、未知の領域です(汗

いずれにしてもまずは予備知識を得た上で1シーズンはレンタルでどのようなものなのか色々試乗してみて、その後本格的に購入を検討することにします。
色々教えていただきありがとうございました。
現在のスキー板の構造や、マーケットの動向など目から鱗の連続でした。
早速スキー場に出掛けてみたくなってきました。

お礼日時:2007/12/29 14:12

スポーツ店にいってもほとんどがカービングスキーですね。


短くて、前後ろが広がっていて裏面に溝も無く、初心者でも簡単に曲がれるのが特徴です。
レンタルが普及したせいか、購入者が減ったせいか、古いモデルを安く売るのが少なくなりましたね、シーズンオフなら多少は安くなると思いますが、買うならブーツ、ウエアも新調がお勧めです。
別に、気にしなければ古いのでもいいと思います、実際、注意してみるとたまにいます、見た目の問題だけのような気がします。
あとは、ベテラン用?ショートスキーかと思います。
昔ながらの形のスキーの短いものです、いまさらスノボもチョットね~カービングもチョットな~っていう人向けのようです、短いのでごまかしが効きませんので上手くすべるのは難しいですが近年のスキー場でも比較的年配者や上手い人が違和感なくやっているのを見かけます。
私も、買うならこの手にしようと思っています。

私も子供が生まれて数年間スキーから遠ざかっている間にカービングに変わってしまって驚きました、久々にスキーに行ったら派手な絵柄のモーグルモデルの長い板&派手なウエアでしたので目立ちましたよ~恥ずかしくなって1回で懲りて(実際、やる気も減少してたので)思い切って全て処分しました。
今はウエアだけ買って他はレンタルで十分です、昔と違ってレンタルもキレイで最新のものを用意されていたりします。
まずはレンタルを試してみてはどうでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
昔は冬季限定でお店を出しているような並行輸入のモデルなども扱っているお店が結構あったのですが、今はアクセスサッポロなどでたま~にバーゲンイベントを見かけるだけですね。
ご回答の体験談は大変参考になりました。
よって、私も解答者様のようにウェアだけ買って、他はレンタルでいこうと思います!

お礼日時:2007/12/29 11:32

昔の板は、踏み込んで板をたわめないとキレのあるターン(カービングターン)ができなかったのですが、今の板は、サイドカーブが昔の板で踏み込んだ状態のサイドカーブに最初からなっているのと、トップとテールも雪に食い込みやすい形状なので、板を踏まないでも傾けるだけでカービングターンができます。

いわば、車のオートマのようなものです。
ただ、板のサイドカーブの半径によって、得意なターンが大回り系、小回り系に分かれます。ずらせないことはないので、どちらも滑れますけど。
一昔前に、カービングターン(ずれが少ないターン)ができていた人は、ターンが楽になったと感じるでしょう。
モーグル系の滑りはわかりません。

板はともかく、ブーツは経時変化で壊れるおそれがあるので、買い換えた方がよいでしょう。
今はレンタルでもカービング板なのでレンタルしてみては?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
車のオートマのようなものですか…!
昔は片足を上げたりして荷重移動を覚えたものです。
今や傾けるだけでターンできるようですね。
経年変化は恐ろしいので、ご指摘のように昔のブーツは使わず、ひとまず板とブーツはレンタルで行こうと思います。

お礼日時:2007/12/29 11:26

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