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映画『ブレイブワン』の、
日本語版のキャッチコピーは

『許せますか、彼女の“選択”』

ですが、アメリカ版は

『How many wrongs to make it right?』

でした。
これはどういった風に訳されるんですか?

A 回答 (6件)

面白い議論になってますね。

No.4さんも触れていますが、ポイントは『How many wrongs to make it right?』をどう訳すかよりも、それが「Two wrongs don't make a right」の言葉遊びであることだと思います。

Two wrongs~のことわざ(?)をざっくり訳すと「悪行二つは、プラマイゼロで善行になるわけではない。」となります。じゃ悪行はいくつあればいいんだ!?という話しになり、それがキャッチになっているわけですね。次々と過ちを犯していく主人公が向う先は・・という感じで。

日本語では同じことわざがない以上、そのまま訳しても意味がありませんので、映画の内容から全く新しいキャッチを考えたのでしょうね。
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「it=wrong(s)」という解釈が目立ちますが、私の解釈は少し違います。



「make it right」には「物事を正す」転じて「ちゃんとする」という意味合いがあります。プロモーションから察するに、あの映画は、数々の犯罪や不運に見舞われた、ごく平凡な女性が、「こんな腐った世の中、私の手でどうにかしてやる」とばかりに、チンピラを射殺するあたりから始まって、どんどん「正義という名目の犯罪」を犯していく物語ですよね。予告編には彼女が「だんだん慣れてきちゃうの」とむなしく語る場面もあります。

で、こうした背景を踏まえて直訳すると「How many wrongs to make it right?」は「いったい、いくつの過ちをおかせば、正しくなるのか」です。おそらく、少なくとも表面上、「過ち(wrongs)」は彼女が犯す犯罪を指していて、「make it right」は「物事全般を正す」、もう少し突っ込めば「世の中を正す」ということなのでしょう。ちなみに、「it=wrongs」と“必ず”解釈させるためには「make THEM right」という複数形にしないといけません。

さて、日本語の「いったい、いくつ~すれば、~になるなのか」という表現同様、英語の「how many...(ここで動詞が来るのが一般的)to make it ...」は、「いったい、どれだけやれば気が済むんだよ。いくらやったって無駄なんじゃないの? いいかげん目覚めたらどうだ。むなしくないか?」という意味を、たいていは含んでいるものです。一方で、そんなことを言われる立場の人はたいてい「でもさ、やめられないんだよ」と言うでしょう。

そして、キャッチコピーや字幕や詩というものは、原語から感じ取れる“事実関係”よりも“感覚”を優先して訳すものですから、この「彼女、そんな方法ばかり選んでて、なにやってんだよぉ。しっかりしろよ。ほんとに、それでまともな世の中になるのかよ。いいのかよぉぉ」という感覚をコピーにすると「許せますか、彼女の“選択”」ということになるのでしょう。

ついでに言うと、公開当時、新聞広告などには、試写で見た人たちの「主人公を許せるか、許せないか」というアンケートが掲載されていましたね。見事に2つに分かれていました。広告を見て「このアンケートに答えている人たちの言うとおりなのか、映画を見て確かめたい」という気持ちになったものです。そういうキャンペーン的なものとも引っ掛けやすいように、配給会社が採用したコピーなのだとも思います。
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アメリカに住んで40年目になりました。

 私なりに書かせてくださいね。 

まずこの英文を聞いたとき、見たときにネイティブは何を感じるか、どういうフィーリングを持つか、と言うことが今回の重要点となるのです。

英語を使う社会で英語で表現されたキャッチコピーの役割は?と言うことから始まるわけです。 英語を試験に出てくるような気持ちで「分析」しても、これをビジネスの一部として作った人のフィーリングは分からないでしょう。

英語ではなく日本語だったらどうですか?

『許せますか、彼女の“選択”』をよんでどう感じましたか? キャッチコピーとして読む人をキャッチしましたね。 面白そう!とか、見たいな、と言うフィーリングを一瞬でも感じましたね。

この英語の表現でも同じ事をするために作られた表現なのです。 言い換えればフィーリングがにじみ出ている表現だとも言えるし、さすがプロだな、と言うフィーリングを感じさせる表現なのです。 見たい、地王フィーリングを作り出すための表現として作られた表現なのです。

もちろん、文法用語を思い出させるような表現ではありませんね。 文法では説明しようとしても無理なのです。 つまり、フィーリングを感じないとこの文章のフィーリングを理解する事は難しいと言うことになるわけです。

興味がわかせる、と言う視点からのマーケティングの常套表現として、使う表現に「あいまいさを持たせる」と言う項目があります。 わざとはっきり言わない、と言うことなんですね。

そして、Two wrongs don't make a rightと言うような一般的に使われることわざ表現も思いださせているわけです。

このwrongsと言う単語にはもちろんwrongと言う形容詞から使われているわけですがこれが名詞として使われると多くのこの変化から作り出された単語と同じように、意味合いがちょっと変わってくるのですね。

取り返しのきかない事、と言うフィーリングが強くなるわけです。 正当化できない、悪事は悪事、と言うようなフィーリングですね。 うそも方便、と言うように、お世辞も結局はうそとなるわけですが、正当化できるものですね。

このフィーリングを感じる必要があるのです。

このフィーリングの中の曖昧さとは、このwrongsって結局何なんだろう? それに反するような形容詞のフィーリングであるrightとは? そして、わざと主語や動詞を省いていますね。 そのために、誰のことを言っているのか、どんな行動のことを言っているのか、と言う疑問のフィーリングも浮かんできますね。

そして、このitとは?となりますね。

ものすごく深い意味の存在を感じさせる表現となるわけです。

人の命と言うものを最前線に持ってきて教えている私からしてみれば、人の命を奪う、奪われたから取った人からも奪う、復讐、そして、人の命を奪う正当化、など、wrongsと言う単語の持つ「取り返しのつかない」行為の事を考えると、更にこの英語版の持つ意味の深さを感じさせられてしまうわけです。 襲われたからその場での「正当防衛による殺人」は私の教える項目の中にはありません。 (「自分の命を守るなら自分を殺そうとした人間の命も救えるような実力を持て」そして、それが出来、それを教えられるような指導者になれ、と言うことになるわけです。 横道にそれました。)

どうですか、how many wrongs 悪事の数、何回悪事をする・すれば
to make it right正当化できるか、正しいと他の人は認めてくれるのか、そして、rightの持つあいまいさを拡張して、同情させる事が出来るのか? 納得させる事が出来るのか、と言うふうにも拡張させるフィーリングをこれを見た人に植え付けるわけです。 それも、ジョーディーフォスターが主演、となれば余計ですね。

そして、更にmake it rightと言う表現で「成功する」「うまくやる」と言う「正しい事をする」とはちょっと違うフィーリングを出せる表現も使われていますね。 そして、「では、何を成功させると言うのか」と言うフィーリングが一瞬浮かんでも来るわけですね。 ここにも「同情させる部分がある」「正当化させて盛りい」のではないかと言うフィーリングも浮かんでくるわけです。

日本語版では、英文を訳すのではなく、英語版の持つこのフィ-リングを出したかったのに違いない、と私は感じるわけです。

出そうとしすぎてしまったために、日本語版の「彼女」と言う部分でジョーディーの事だな、と思わせてしまったり、このフィーリングを「出しすぎてしまった」許せるか、と言う部分は英語版にある「あいまいさ」を無視してしまったことになるわけです。

つまり、事後評価をさせてもらうと、この日本語版には英語版が持つインパクトが出ていないと言うことになるわけです。あいまいな表現から来る期待と、思惑を感じさせられてから持つ期待とでは次元が違うものになってしまうわけです。 

それだけ、この英語版の表現は、文法的に訳せるようで、結局、文法では何を言いたいのか、何をこれを見る人に浮かばせようとしているか、は感じることが出来ないのですね。

>これはどういった風に訳されるんですか?

日本語に疎い私からの訳としては自身をもてないところではありますが、

気が済むまでやると言うのか?

何をしたら取り戻せると言うのか?

何度目で?

ぐらいしか私には訳せません。

英語でのフィーリングを感じるようになるのは別に難しい事ではないのです。 日本語でも文法の知識なしでやっているわけですし。 ただ、このフィーリングの捕らえ方、と言うか、フィーリングと言うものの重要性を教えてくれなかった学校文法教育方法がいけなかったと言うことなのです。

言い換えれば、今日からでもフィーリングをつかもうとする努力を少し筒やっていけば「簡単に」そしていくらでも突っ込んで再質問できる(ただそれをしない日本人が多すぎるのですが)試験文法的な表現説明を信用せずに英語表現の理解力と表現力をつけることが出来るのです。 英語圏にいなくても出来るとわたしは信じています。 教える事が出来る先生がもっといればいいと言うだけのことですね。

参考になりましたでしょうか。 お分かりにくいところがありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
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はじめまして。



1.映画の内容がポイントになると思われます。具体的な内容、あらすじがわかりませんので、wrongsが直接さすものは、正確には把握できかねます。

2.ただ、このwrongsはrightとの関連から、「過ち」「間違い」といった意味で使われていることは推察できます。

3.この英文には動詞がありません。Wrongsとtoの間に、are there「あるか」、does she do「彼女はするのか」といった意味を付け加えて訳出するといいでしょう。

4.このto不定詞は、副詞的用法で「~するために」として省略されている動詞doを修飾するか、または、形容詞的用法として「~するための」「~するべき」として、名詞wrongsを修飾すると考えることが可能です。

5.ここで言っていることは、以下のようなことと同じです。

(1)一度嘘をつけば、嘘を正当化するためには、嘘を重ねなくてはならなくなります。

(2)一度殺人をすれば、殺人を隠すために、殺人を重ねなくてはならなくなることがあります。

6.つまり、ここでwrongs「罪」「過ち」とright「正義」との対比で捉えると、この英文が言わんとしていることは、「罪を正当化するために、いくつの罪を重ねなくてはならないのか」といったことだと思われます。

7.このitが何を指すかは映画を見なくては分かりませんが、おそらく「彼女の選択」=「彼女がした過ち」「彼女が犯した罪」を指すのでは?と推察されます。

8.キャッチコピーへの流れは以下の通りです。

(直訳)「罪を正当化するために、彼女はいくつの罪を重ねなくてはならないのか」
→(意訳1)「いくつの過ちを重ねれば、彼女の罪は許されるのか」
→(意訳2)「彼女の「罪を犯す」という選択、それは許されるのか」
→(意訳3)「彼女の選択、それは許されるのか」

これがキャッチコピーの
『許せますか、彼女の“選択”』
となっているのでしょう。


以上ご参考までに。
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映画自体を見たことはないんですが、ここでいう”wrongs"ってのは「悪事」とか正義と悪の「悪い行為」のような行為をさすと思います。

で、”right"ってのはつまりその反対「正義」とか「正しい行為」という意味です。あとは、そのまま「いくつの悪事で”それ”を正義とできるか?」、映画に沿って言えば「どれだけの悪事が重なれば、その行為は(ジョディーフォスターのとったような行動は)正当化されるのだろうか?」という意味です。これだけでは、キャッチフレーズ的にしっくりこないので、日本版では意訳されてるんでしょう。
訳は参考までに。
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私もあまり詳しくないのですが


『How many wrongs』で『どれほどの悪さ(間違い)』
『to make it right』で『それを正しく作る(する)のに』
なので
『How many wrongs to make it right?』で
『それを正しくするのにどのくらいの間違いが必要か?』ということになると思います。
『ブレイブワン』を英語にすると多分『Brave One』ということだと思います。『Brave』は『勇敢な』、『One』は『一つ』。
なので『間違いだとわかっているのにそれを正しいと証明するために行うための一つの勇敢な心』というので繋がっているのだと思います。
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