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アントラセンがなぜ無色なのかについて書きたいのですが、これといって的確な説明が見つかりませんでした。
なにかわかりやすい説明はないでしょうか?

A 回答 (2件)

どなたもお書きにならないようなので、浅学を顧みずコメントいたします。


色がつくの電子のエネルギー励起の時に、吸収する光の波長が可視光にかかっているときです。例えばNo.1さんの示された資料のポリエンの場合、π電子がCの鎖の端から端まで自由に動ける一次元井戸型ポテンシャルで近似が可能です。両端のポテンシャル∞、中間はゼロということで簡単に波動方程式がとけて、エネルギー準位がだせます。このエネルギー準位間隔は分子が大きいほど、つまり動ける範囲が広くなるほど狭くなることがわかります。その結果、吸収波長は小さい分子では波長の短い高エネルギーの紫外光、大きい分子では波長のやや長い可視光が吸収されます。
またNo.1さんの資料にあるポリアセンでもπ電子が自由に動けます。分子が大きくなって電子が動ける範囲が広がると、励起準位間隔が狭くなり、可視光吸収がでてきます。アントラセンのπ電子は、まだ十分に動ける範囲が大きくないので吸収ピーク位置が紫外領域となり、色がつかないことになります。ただし、No.1さんの記述にもありますように吸収の裾野が可視光領域にかかるので、わずかに色づいて見えることになります。
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この回答へのお礼

まったく浅学ではありません!!むしろかなり助かりました。返事が遅れてしまって申し訳ないです。
参考になる回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/01/15 02:05

UV-VISスペクトルを見ると、青紫に吸収がありますね。


http://omlc.ogi.edu/spectra/PhotochemCAD/html/an …
単に目で見て感じられないだけかも知れません。
染色の場合淡黄に見えるとのことです。
http://www.ecosci.jp/color/mol_color1.html
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この回答へのお礼

参考になるサイト紹介ありがとうございます。存分に活用させていただきます。

お礼日時:2008/01/15 02:07

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