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「原価計算基準」第一章、四、(二)に、「売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし」とあります。

これによると、「製品原価」という概念は、1個(つまり、1個体)の製品については用いることができない(つまり、当てはめることができない)のでしょうか。

1個の製品については用いることができないのではないかと考えた理由は、1個の製品については「棚卸品」というものが存在しないからです。例えば、1月に1,000個の製品を作ってそのうちの900個が売れた場合、この1,000個全体についてであれば売上品900個、棚卸資産100個で製品原価を考えることができますが、この場合にそのうちの1個だけを取り出してその製品原価というものはそれに該当する棚卸資産がないので考えられないのではないかと思いました。

A 回答 (3件)

別の質問のところでも、話をしたと思いますが、言葉の単語、例えば「製品原価」と言う言葉だけで全てを定義している訳では有りません。


「製品原価」と言う言葉は、単に製品の原価(その製品を作るためにかかった費用)と言う意味しか有りません。
 ですから、「製品原価」という概念は、当然製品1個に対しても適用できる言葉です。というか、逆に製品一個を作る原価という意味の方が基本に有ります。

 そこで、下記の言葉ですが、
 「売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし」
 これは、上記製品原価(個々の原価)をトータルした製品原価の話をしているのです。
 売上品の製品原価=前期棚卸品で今期売上げた製品の製品原価+今期製造し売上げた製品の製品原価
 棚卸資産の製品原価=今期製造し売れ残った製品の製品原価

 また、製品1個を作る製造原価=製品1個の製品原価です。

>1個の製品については用いることができないのではないかと考えた理由は、1個の製品については「棚卸品」というものが存在しないからです。

 そうではなく、1個の製品が、売上品であったり、棚卸品(在庫品)になったりしているのです。  

 原価基準などの文章もそうですが、文章全体の中で何を説明しているのかや、切り取った文章や単語の前後の修飾語や説明と合わせて理解しないといけません。
 あまりに、切り取った文章や単語をそこで使われてる意味だけに固定しすぎている(決め付けすぎている)感じがします。
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この回答へのお礼

いつも御回答いただき有り難うございます。

>「製品原価」と言う言葉は、単に製品の原価(その製品を作るためにかかった費用)と言う意味しか有りません。
>ですから、「製品原価」という概念は、当然製品1個に対しても適用できる言葉です。というか、逆に製品一個を作る原価という意味の方が基本に有ります。
>製品1個を作る製造原価=製品1個の製品原価です。

そうなんですか。そう考えると他のいろいろな疑問も解消します。

>あまりに、切り取った文章や単語をそこで使われてる意味だけに固定しすぎている(決め付けすぎている)感じがします。

それがやっと分かりました。
頼りになる文書としては「原価計算基準」しかなかったので「原価計算基準」をできるだけ正確に理解することから出発たのですが、「原価計算基準」は理解を目的とした教科書ではないのでそのような使い方をしたことが少し間違っていたような気がします。

御懇切な御説明を頂きたいへんよく理解することができました。
有り難うございました。

お礼日時:2008/01/11 18:33

> これによると、「製品原価」という概念は、1個(つまり、1個体)の


> 製品については用いることができない(つまり、当てはめることが
> できない)のでしょうか。
例えば個別原価計算のことは浮かびませんでしたか?
『1個毎の「製造原価」×期末在庫』の累計したものが、PLで表示される「製品原価」になります。

この回答への補足

>例えば個別原価計算のことは浮かびませんでしたか?

すみません。知りませんでした。
「原価計算基準」の、第ニ章 実際原価の計算、第四節 原価の製品別計算、三一個別原価計算の項に次のようにありました。

個別原価計算は、種類を異にする製品を個別的に生産する生産形態に適用する。
 個別原価計算にあっては、特定製造指図書について個別的に直接費および間接費を集計し、製品原価は、これを当該指図書に含まれる製品の生産完了時に算定する。
 経営の目的とする製品の生産にさいしてのみでなく、自家用の建物、機械、工具等の製作又は修繕、試験研究、試作、仕損品の補修、仕損による代品の製作等にさいしても、これを特定指図書を発行して行なう場合は、個別原価計算の方法によってその原価を算定する。

上記を読んで、一応理解できたと思います。

>『1個毎の「製造原価」×期末在庫』の累計したものが、PLで表示される「製品原価」になります。

質問1
御教示の"『1個毎の「製造原価」×期末在庫』の累計したもの"は、「期末棚卸高」ではないでしょうか。

質問2
PLはその完成品の例を見たことがあるくらいのド素人なんですが(すみません)、PLには上から2番目あたりに「売上原価」という項目がありますが、「製品原価」という項目は見たことがないのですが、「製品原価」は「売上原価」の中に細項目として表示されるのでしょうか。

補足日時:2008/01/10 18:42
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物を作れば費用がかかります。


それが製造原価です。

月に1000個作って費用を1000で割れば1個当たりの製造原価が出ます。
月に1個しか作らないのであれば、掛かった費用がその製品の製造原価です。

棚卸しは経理上(経営)の問題であり、製造原価とは関連はありません。
月に100個しか売れないのに、毎月200個作っているのであれば、過剰生産になり、売れない製品は滞留品(デッドストック)になってしまうので、マネジメントをきちんと行わないと経営を圧迫する事になります。

この回答への補足

すみません。
製造原価ではなく製品原価についての質問なんですが。

補足日時:2008/01/10 18:41
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