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硫酸銅水溶液から酢酸銅水溶液の作り方を教えてください。

A 回答 (2件)

酢酸カルシウム(溶解度400g/L)溶液を当量より多少少なめに加え、生ずる硫酸バリウムを吸引濾過した後、通常の濾過します。


この溶液に酢酸カルシウムか酢酸バリウム濃厚溶液を1滴ずつ加え、沈殿が生じなくなるのを確認します。
なお酢酸銅(II)の溶解度は72g/Lです。エタノールに溶けるのでエタノールから再結晶するのが良いかと思います。
通常は(CH3CO2)2Cu・H2O の一水和物です。100℃で無水物となります。

注目!)英語版wikiによればよりよい方法はアンモニアと酢酸から作る方法だそうですのでそれを書きます:
2 CuSO4.5H2O + 4 NH3 + 4 CH3COOH → Cu2(OAc)4(H2O)2 + 2 [NH4]2[SO4] + 8 H2O
Cu2(OAc)4(H2O)2としてありますが、これがより正確な構造式のようです。構造図があるので見ておいて下さい。

参考URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Copper(II)_acetate
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
実験室でつくるにはお教えいただいた方法が妥当かもしれません。
英語版のwikiの方法はもっと大掛かりの工場とかに向いている様に思います。
アンモニアと酢酸とのことですが化学式を見る限り等量ですので酢酸アンモニウムの添加でも可能性は高そうですね。

お礼日時:2008/01/15 08:48

アンモニア水/水酸化ナトリウム水溶液で順に処理して水酸化銅(II)をつくり、これを希酢酸に溶かすと酢酸銅(II)水溶液になります。



(1) 硫酸銅(II)水溶液を温め(70℃くらい)、これにアンモニア水を滴下して、テトラアンミン銅(II)錯イオンをつくります。
CuSO4(aq) + 4NH3(aq) → [Cu(NH3)4]SO4(aq)
高校化学で習うように、最初にできる純度の低い水酸化銅(II)を再溶解させるためには、アンモニアが過剰量必要です。

(2) 計算量のNaOHを溶かした水溶液を(1)に加えて、純度の高い水酸化銅(II)を沈殿させます。
[Cu(NH3)4]SO4(aq) + 2NaOH(aq) → 4NH3(aq) + Na2SO4(aq) + Cu(OH)2↓
沈殿を濾別して、温水で一生懸命洗います。

(3) 計算量の酢酸を含む希酢酸に(2)でつくった水酸化銅(II)を溶かすと、酢酸銅(II)水溶液になります。
Cu(OH)2 + 2CH3COOH(aq) → Cu(CH3COO)2(aq) + 2H2O
必要であれば、再結晶をして純度を上げて下さい。

硫酸銅水溶液からいきなり水酸化銅をつくると純度が低くなるので、アンミン錯体を経由するのがポイントです。

参考:新実験化学講座8無機化合物の合成(丸善)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
アンミン錯体を経由することで純度を上げるのですね。
実験してみます。

お礼日時:2008/01/15 08:53

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